■フッ素化合物 PFAS(総称)やPFOA・PFOSについて
> 米テキサス州にある工場のパテ成形機。このようなファストフードに施される包装は、PFASと呼ばれる化学物質でコーティングされていることが多い。 > 規制が始まったフッ素化合物PFAS 2019.10.15 ファストフードで体内に「永遠の化学物質」の危険 natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/1… pic.twitter.com/5oGFhnrUaY
2019-12-19 14:10:41> PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)とは、耐水性や耐火性を高めるため、一般的な家庭用品に大量に使用されているフッ素化合物の総称。「永遠に残る化学物質」として、近年、欧米で大きな問題になっている。
2019-12-19 14:11:59> 2018年01月24日 > 今から約20年前、日本の大手メーカーの安全評価部門から、有機フッ素系化合物の「PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)」と「PFOA(ペルフルオロオクタン酸)」の毒性について、相談を受けた。 有機フッ素化合物の危険性 岸玲子 asahi.com/area/hokkaido/…
2019-12-19 15:31:20> 70年代には水や土壌汚染が指摘されるようになり、99年には3M社が、自社の工場労働者の血液にPFOSが高濃度で含まれていることがわかったと公表。2002年までには米国での生産を中止すると発表した。
2019-12-19 15:33:24> 当時はまだ十分な疫学データは出ていなかったが、動物実験からPFOS、PFOAの濃度が高ければ、脂質代謝異常や発達障害など様々な影響が出ていることがうかがえた。日本のメーカーも継続して使うべきかどうかを迷った時期であった。
2019-12-19 15:33:53> 母と生まれた子の臍帯血の濃度を比べると、いずれも胎児に直線的に移行することがわかった。その後、子の出生体重や体格への影響、アレルギーや感染症のかかりやすさなど免疫機能への影響、子の神経発達の遅れ、あるいは甲状腺機能や生殖系ホルモンへの影響などを、これまで指摘してきた。
2019-12-19 15:34:47> 世界的にも05年にPFOSは農薬のDDTやPCBやダイオキシン類と同じく、ストックホルム条約で製造が禁止された。PFOAはまだ正式な規制対象には含まれていないが、産業界は自主的に排出量を低減してきている。
2019-12-19 15:35:25> しかし日本や台湾、韓国、中国などアジア地域では、代替物質として類似した物質の製造を続けており、これらも毒性がある。何とか毒性が低いものに転換するよう、発信を続けていくつもりである。
2019-12-19 15:35:412019/02/21 > 米環境保護庁(EPA)は2月14日、ペルフルオロアルキル酸及びポリフルオロアルキル酸(PFAS)を包括的に規制するアクションプランを発表した。 EPA、PFOAとPFOS規制の包括的アクションプラン発表。飲料水含有上限や地下水除染等 | Sustainable Japan sustainablejapan.jp/2019/02/21/epa…
2019-12-19 16:03:34> 残留性有機汚染物質(POPs)とも呼ばれる。PFASの代表的な物質は、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の2つ。EPAは2006年1月、パーフルオロオクタン酸(PFOA)の製造を2015年までに全廃するよう規制してきていた。
2019-12-19 16:05:04> 今回の包括的アクションプランでは、「飲料水」「地下水除染」「法執行」「モニタリング」「研究」「リスク広報」の6つの分野に取り組む。飲料水では、2019年末までに水質調査にPFOAとPFOSの含有上限量を設ける具体案を検討する。
2019-12-19 16:06:32環境保護庁(EPA) > 飲料水:PFASの主な化学物質であるペルフルオロオクタン酸(PFOA)と ぺルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の飲料水中の最大汚染濃度を今年末までに法的に規制する。 EPAが有害化学物質PFASを規制するための包括的国家アクションプランを発表 crds.jst.go.jp/dw/20190416/20…
2019-12-19 14:19:14> 除染:PFOAとPFOSを危険物質として規制する手続きに入っており、PFOAとPFOSにより汚染されている地域で暫定的地下水除染勧告を出す。これにより、州やコミュニティといった監督行政に監督責任を持たせることができる
2019-12-19 14:20:45> 7つの市町村45万人の水が有害物質PFOS、PFOAで汚染されていた問題。市民団体が勉強会を開きました。 > 比謝川取水ポンプ場。今年度の調査でも最大値がアメリカの基準の2倍になっていることがわかりました。 PFOS/PFOA汚染 ジョン・ミッチェルさん 現場調査 qab.co.jp/news/201912111… pic.twitter.com/2Q8M8l9ay2
2019-12-19 14:47:57PFOS、PFOA分析 島津テクノリサーチ
https://www.shimadzu-techno.co.jp/annai/s01-02.html
PFOS/PFOAおよびそれらの関連物質は、撥水剤、表面処理剤、防汚剤などとして各種材料や薬品に添加剤として用いられてきましたが、近年、地球規模での環境残留性や生体蓄積性が明らかとなったために国際的な規制が始まっています。
EUでは、2006年12月27日に欧州指令(2006/122/EC)が告示され、PFOSの販売や使用が制限されています。米国では米国環境保護庁(EPA)が2006年1月25日にPFOA関連メーカー8社にPFOAの削減に関する責務プログラム(2010/15 PFOA Stewardship Program)を要請しました。
また、国内ではPFOA類似物質が平成19年5月31日付官報にて化審法第一種監視化学物質に指定されました。2017年6月14日、REACH規則の制限対象物質リスト(付属書 XVII)が改正され、PFOAとその塩およびPFOA 関連物質が追加されました。
これにより2020年7月4日以降、化合物としてPFOA の製造と上市を禁止するとともに、PFOA が25ppbを超えて含有する、またはPFOA 関連物質が合計1000ppbを超える含有する混合物や成形品の製造時使用と上市が原則禁止されます。環境試料中のパーフルオロ化合物(PFCs)の分析
有機フッ素化合物について 日本薬学会
http://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/topics/topics23.html
有機フッ素化合物(PFCs)は、撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すことから、撥水撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤、金属メッキ処理剤、水成膜泡消火剤、殺虫剤、および調理用器具のコーティング剤等の幅広い用途で使用されてきました。PFCsには炭素鎖の長さが異なる複数の同族体が存在し、その物性は炭素鎖の長さで大きく異なります。とくに炭素数が8のパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とパーフルオロオクタン酸(PFOA)は環境中で分解されにくく、残留性や生物蓄積性を示すことから、世界的に河川水等の水環境中に存在し、さらには、人間活動から遠く離れた極域に生息するホッキョクグマをはじめとする多くの野生動物やヒトの血液や母乳からも検出されています。PFCs曝露による毒性影響は、実験動物を用いた投与実験で発ガン性1)、発達障害2)等が報告されています。これらのことから、PFOSは、残留性有機汚染物質(POPs)の減少を目的に、それらの製造・使用・輸出入を制限する残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の附属書B(製造、使用、輸出入を制限すべき物質)へ掲載され、日本では、化学物質の審査および製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)の第一種指定化学物質に指定されています。一方、PFOAについては、米国環境保護庁においてはPFOA自主削減プログラム(PFOA 2010/2015スチュワードシッププログラム)によって主要フッ素化学メーカー8社による自主的な削減を求められ、日本では化審法の第二種監視化学物質に指定されています。
海外における飲料水基準(暫定値を含む)については、米国の暫定健康勧告がPFOSで200 ng/L3)や、英国の飲料水中最大許容濃度はPFOSが300 ng/L、PFOAが10000 ng/Lとされています4)。一方、日本国内については、平成21年4月1日より日本の水道水質基準の「要検討項目」に新たに加えられました。この「要検討項目」には、毒性の評価が定まらないことや浄水中での存在量が不明等の物質がリストアップされており、検査義務のある「水質基準」や、水質管理上留意すべき項目である「水質管理目標設定項目」に次ぐカテゴリ-で、PFOS及びPFOAの基準(目標値)は設定されていません。
米国における浄水中PFCsの存在実態についてはQuinones and Snyder5)によって報告されており、PFOSが1.4~57 ng/L、PFOAが11~30 ng/Lの濃度範囲で検出され、水道原水とほぼ同程度であったことから、浄水過程での除去性は低いことや、下水処理場放流水による寄与が大きい浄水場では水道原水・浄水中濃度が高いことが示唆されています。一方、日本国内では、Haradaら6)によって国内4都市9浄水場の浄水からPFOSが0.1~50.9 ng/Lで検出されていること、また、三矢ら7)は東京都の59浄水場の浄水からPFOSが最高値で37 ng/L、PFOAが最高値で25 ng/Lで検出され、両者の濃度はほぼ同程度であったことを報告しています。また、服部ら8)は大阪の淀川水系の浄水場試料水におけるPFOS、PFOAの経年変動(2006~2007年)を評価しており、PFOAの水道原水中平均濃度は2007年の83 ng/Lから2009年の22 ng/Lへ大幅に減少していることや、PFOSでは、変動の幅は小さかったものの3~5 ng/Lと低濃度で推移したことを報告しています。さらに、浄水では2008年、2009年のPFOA、PFOSの平均濃度はそれぞれ約30 ng/L、4 ng/Lであり、概ね低濃度であったことも報告しています。このことから、大阪ではPFCsの濃度はPFOA>PFOSであることがわかります。これを上述の東京の結果と比較すると、両者にPFOSとPFOAの濃度組成に差異がある可能性が考えられました。また、これらの濃度は海外の飲料水基準(暫定値を含む)と比べ十分低いレベルであると言えます。
この様に、水道原水・浄水でPFCsの濃度の低減傾向が認められたことから、PFCsに関する排出・使用規制の効果が、浄水中の検出濃度の低減化に寄与しているようですが、それと同時にPFOS、PFOAの濃度組成の差は異なる排出源の存在を示唆しています。PFCsの存在実態ついては引用文献5~8)の様にPFOS、PFOAについてはあるもののまだ十分に調査されているとは言えず、またPFOS、PFOA以外のPFCs(炭素鎖の長さが異なるもの等)については情報が極めて限定的です。今後、PFCsの排出源の特定や環境中での分布、毒性、挙動について継続して評価することが、ヒト健康への影響や環境における負荷の解明に不可欠であると思われます。キーワード:有機フッ素化合物、PFCs、PFOS、PFOA、水道原水、浄水
PFOA and PFOS Water Contamination - Douglas & London douglasandlondon.com/pfoa-and-pfos-… pic.twitter.com/wUmp07wxvP
2019-12-19 16:09:20