さるカフェ 2020.1.4〜5(単独ゲリラ営業)

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhere72 そろそろデザートね。 『大盤振る舞い』のブリオッシュに、自家製の木苺のジャム。実はあまり潰さずに、ゴロゴロしたジャムに仕上げてみたの。どうかしら。 「ジャム、ろろぐつぐつするの見てた！」ふふ、そうね、火の番とアク取りはろろがしてくれたのよね。

𝚏/療養中 @nowhere72

@IrhnIhht 挽くのはミルかな？コーヒーは難しそうに見えるけど、きっとそのおかげで美味しく仕上がるんですね。 #さるカフェ #ホップ るるお姉ちゃんの出してくれたブリオッシュ、しっとりしてる……最初は単品で味わって、それからジャム。「ゴロゴロしてるの最高です！」口の中がまるで春の野原。→

𝚏/療養中 @nowhere72

@nowhere72 @IrhnIhht 「るるお姉ちゃん、こんなに美味しいごはんをありがとう。これ、ぜんぶ自分で選んで、二人で運んで、切ったり焼いたり煮たりして、味つけて、盛り付けも考えてるんですよね。そういうの、ぜんぶ伝わってきます」美味しいのがその証拠。心底すごいと思う。 #さるカフェ #ホップ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhere72 やだ #ホップ ちゃん、そんな大袈裟ょ、とは言うけどものすごく嬉しい。そうね、自分が美味しいもの大好きだから、美味しいものを作りたくてやってるわ。「るる、食い意地でしごとしてる！すごい」あはは、確かにろろの言う通り！ #さるカフェ ホップちゃん、元気無くなったらとにかく食べるのょ！

𝚏/療養中 @nowhere72

@IrhnIhht 「はい！また来ます」今日お二人に会えてよかったです。ううん、あの夏の日、るるお姉ちゃんと知り合って、 #さるカフェ さんと縁ができてよかった。私は手を合わせてごちそうさまをします。 「ろろさん、もっと大きくなってもし旅行したくなったら、ぜひ私を呼んでくださいね」 #ホップ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhere72 満開の笑顔でごちそうさまをくれる #ホップ ちゃん。「りょこ、う？」そうね、ろろはこの街から出るのはまだピンとこないかしら。いつか行こうね。「ありかとう、お姉さん！」「お粗末様、気を付けてね！」いつものジャンプで元気に帰って行くホップちゃんを見送って、ろろと笑顔になる。#さるカフェ

𝚏/療養中 @nowhere72

お元気で！　と #さるカフェ のお二人に手を振って後ろとび、そのまま屋根の上でももう平気。お腹からあたたまればこわいものはないのです。 大好きな人たちに会うと元気になれます。私も少しでもなにか、お代以外にも、分けられてたらいいな。 #ホップ

𝚏/療養中 @nowhere72

不安になることもあるけど、でもやっぱり私はみんなのガイドでいたいな。不安なときにはこうして元気をもらって、そして次はまた私からみんなにお礼をするのです。 #ホップ 街のそこかしこに映る私はいい笑顔。とどまらないでまたジャンプ、夜に浮かんで空中大回転までしちゃう。

𝚏/療養中 @nowhere72

コーヒー、楽しみです。甘くしてもらおうかな？　ミルクもいいな。一番いい飲み方とか豆ごとに違うのかも。ちゃんと聞いてみたいな。 お二人のお店がこれからも素敵に繁盛しますように、そう祈りながら、私は自分の着地音だけを夜中の街に置いて跳んでいくのでした。 #ホップ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

ホップちゃんを見送って店に戻る。 「るるー」ん？どしたのろろ。「コーヒー、もういっぱいのみたい」あー、私もそう思ってたの！「さむい」そう！それ！ …あ、ホップちゃん、デザートに飲み物出さなかった！しまった〜今度サービスしよう。 …ろろ、コーヒー、淹れてみる？ #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

一瞬キョトンした後、「やる！！」と飛び上がるろろ。おお、やる気満々じゃない。 お客様もいないし、ちょっとやってみようか？ いそいそとカウンターへ。 #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

まず、道具の説明。これは、ミル、「まめをひくやつ！」おおっと。そう、いつもろろが豆挽いてくれる時に使ってるやつね。「みる…ミル！」次は、ドリッパー。「まめいれておゆいれるやつ！」そ、そうよ、すごいじゃない。で、これがサーバー。「コーヒーいれておくやつ！」すごいじゃん…#さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

名前は今教えたけど、何に使うかは完璧ね。よく見てるのねぇ。きっと淹れ方も覚えてるわね。それぞれの理由や豆がどうなるかを教えれば多分すぐだわ。あとは場数ね。 よし、覚えたら営業前の一杯はろろに淹れてもらおう。#さるカフェ じゃぁ次はなんで細かいと濃いか、とかょ。真剣な眼差しのろろ。

なさわご @nasawago

@IrhnIhht @IrhnIhht こんな所に喫茶店があったとは。次の街に着くまでに余裕はある。いや、あの街の行事に合わせて行くなら時間調整が必要だ。なら寄るしかあるまい。「こんばんは」思ったより軽やかな戸を開けた。#さるカフェ #書留人

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nasawago ろろが道具の名前を覚えたところで、ドアベルが鳴った。#さるカフェ #書留人　いらっしゃいませ！お一人様ですね。暖炉前のソファでも、カウンターでも、お好きなお席へどうぞ！

なさわご @nasawago

@IrhnIhht 3〜40分しかいられないことを考えてカウンターを選択した。晴れの日の空のような店主が迎えてくれる。「コーヒーと、簡単に食べられる軽食をお願いできますか？看板のメニューだとブリオッシュのような、オススメがあれば頂きたいです」流し見した看板を思い出しながら伝える。#さるカフェ #書留人

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nasawago かしこまりました、では、ブリオッシュで。軽食なら、木苺のソースより、お野菜をお付けしましょうか？ドレッシングは『木漏れ日の土砂降り』のオリーブオイルと『流れる雲』の岩塩があります。もちろん、お野菜はスープでも。お好きなものをお選びください。 #書留人 #さるカフェ

なさわご @nasawago

@IrhnIhht ドレッシングの響きにつられて野菜に決めた。「是非お野菜を。できれば2種類のドレッシングで」にっこりと微笑んだ店主が調理に入る時、ふと隣から視線を感じた。限りなく澄んだ２つの眼がこちらを見つめている。#さるカフェ #書留人

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nasawago かしこまりました。では、オリーブオイルで、岩塩とペッパーの2種類のドレッシングをお持ちしますね。#さるカフェ ろろ、コーヒー淹れたから、カップに注いで先にお出しして。#書留人 「コーヒー、お待たせしました。ミルクとおさとうはこちらです」ろろがきちんと、コーヒーをお出しする。

なさわご @nasawago

@IrhnIhht その2つの眼が動いて、コーヒーが目の前に差し出される。小柄だから子ども、なのだろうか。しかしカップを扱う手つきはプロのそれだ。「ありがとうございます」心地よい香りが鼻をくすぐる。まずはひと口。五感が全て奪われる。とても幸せな気分だ。#さるカフェ #書留人

うらはら @ura_saraha

吐いた息は白くゆらぎ、雨粒に細かく弾かれ、消える。新年おめでとう、という挨拶がやっと交わされなくなりつつある今日の最後を、ゆっくりと歩きながら迎える。今までの街で交わしたそれらよりも、随分少なくなった挨拶の数。けれど、一つ一つにこもる心はきっと数倍だ。　#時計坂の占い師

ちりぬるをわか @IrhnIhht

お客様に出すブリオッシュを用意していると、ろろが顔を上げてキョロっと辺りを見回した。あら、他にもお客様がいらっしゃるのかしら。#さるカフェ ろろ、今手が離せないから、お客様が来たらお出迎えしてね。「うん、だいじょうぶ」頼りになるわ、全く。

うらはら @ura_saraha

@IrhnIhht ふぅ、と漏れる吐息は、だからつらいものではなく、心地よい疲労感からくるもので。「とはいえ、やっぱり少し疲れたなぁ」苦笑いの先に、ふとあたたかな灯りを見つける。そういえば、あのお店。「こんばんは。まだ、お伺いしても大丈夫かな」　#さるカフェ　#時計坂の占い師