荷物を奥の客間に置き、玄関に戻るとA姉ちゃんがグラスを掲げ麦茶を飲んでいた。 ワンピでそういう事されると胸とか鎖骨とか首筋の流麗なラインが外の真夏日で逆光気味で、完全に凝視してしまって。
2011-06-06 20:43:33「ぶは、生き返った。さんきゅKちゃん」「べつに・・・」おじさん達の分もコップを受け取り流しに戻し、話す「他の皆は?」「クワガタか山葵(祖母の家には山ワサビが大量に自生している)探してるんじゃない?」「ふうん、一緒に行かないの?」A姉ちゃんを待ってたから、なんて言えない「だるいし」
2011-06-06 20:50:44居間に戻りながら「ふぅん・・・」「俺、そっちで本読んでるよ」「あたしも疲れたし、ご飯までひと寝しようかな」「タオルケット出す?」「暑いからいい」「うん」縁側に戻る僕。なんとか平静は取り戻した。
2011-06-06 20:55:50@neko_mofu2 黒髪セミロング(その時は暑いからポニテ)、胸E、顔美人系、元気、ワンピ、高二、お姉ちゃん系だ。この破壊力をどう思う?
2011-06-06 20:57:53「んじゃご飯のとき起こして」「?・・・・・・!!!!」縁側の僕の隣に寝転ぶA姉ちゃん。頭は僕側で、自分の腕を枕にしてる。 そんな角度で寝られると見えるんだよ姉ちゃん!
2011-06-06 21:06:10再び本どころじゃなくなる僕。しかし長旅が余程疲れたのかA姉ちゃんはもううとうとしてる。「虫に刺されるよ」「線香焚いて」「はいはい」蚊取り線香を出し、戻ったころにはもう完全に落ちているA姉ちゃん。
2011-06-06 21:12:28完全に弛緩し、よだれ垂らしてたけど僕はA姉ちゃんを綺麗だと思った。仕方ないから本を読もうとする僕。それにしてもいとことはいえ男の前でこんな無防備で、しょうがないひとだ。唇とか胸とか鎖骨を凝視した僕を責めないで欲しい。
2011-06-06 21:15:56※視姦じゃないと思う。そして逆に手を出す勇気が無いとかいう話は当時の僕にとってはソ連を独力で打破せよ並に困難であったことをご理解いただきたい。
2011-06-06 21:19:45「お、A寝ちまったのか。風邪ひくぞw」「あ、おじさん」「すまんなK、こんなのの相手疲れるだろ」「そんなことないです」「そうか?このガサツなの貰ってくれる男がいるか心配だよオレは」そんなことないです、と思ったけど、口に出すのは何だか違う気がして
2011-06-06 21:24:19「――――」心臓が冷たくなった。冗談だとは思う。「まさか」「そうかー・・・残念だな」そう云って笑うおじさん。今思うとどこまで本気だったのか。確かに僕とA姉ちゃんは、あまり逢って無いのに傍目にもべったりだったと思う。
2011-06-06 21:27:59「いとこは結婚できるんだぜ?w」「僕じゃ無理だよおじさん」「謙遜するねェ、色男がww」背中をバンバン叩くのはやめてほしいと思った。今は兎も角当時の僕は細くて軽い奴だった。
2011-06-06 21:30:15一人称が僕に戻ってしまうくらい取り乱してて、そんな僕の内心をおじさんはお見通しだったんだろう、多分。 おじさんはその翌年クモ膜下出血で逝き、確かめようも無かったけど。
2011-06-06 21:32:59思えば「僕じゃ無理」という返答自体、既に自分で検討して、『困難』と考えていると白状しているようなものだった。かっこ良くて、大人な男って感じの人だった。
2011-06-06 21:35:07「姉ちゃん、姉ちゃん」「・・・スー・・スー・・・」「A姉ちゃん、起きて」剥き出しの肩をゆする。少し触れてしまうのにためらったけれど。
2011-06-06 22:18:45「・・・・・」硬直して何も云えない僕。「・・・・・ぁ、Kちゃあん、なぁに・・・」ナニカガ、オサエキレナクナリソウナ、コエ「・・・・・」
2011-06-06 22:22:08「ほらA!料理手伝いなさい!!」おばさんがA姉ちゃんのお尻を叩く「わ!も、ナニ?!」「何じゃない!料理!手伝いなさい!!」「はいはいはいわかったから叩くなも~・・・・」
2011-06-06 22:23:55