ツイート対詩『福間健二×宮尾節子 SK2020』のまとめです。

MYO／宮尾節子 @sechanco

明けまして。おめでとうと言われて、ありがとうと言いそうになり。ひやっとしたが間一髪。私は間違ってるかもしれない。「でも、ものすごくまちがっているわけじゃないだろう」福間さんのフレーズから、始めさせてもらうかな。もはや、人間だものとさっぱり違いがわからない。（詩人だもの）＃SK2020a

福間健二 @acasaazul

きょうも早起きして、暗いなかを散歩して、パンとヨーグルトとコーヒーの朝食。テレビのニュースを見ながら。ウクライナ機のこと、台湾の選挙、オリンピック映画を撮る河瀬直美、そして大道芸人たち。何が出てきてもぼくはなにか言うけど、きっと何も言わない人もいる。（詩人だもの２）#SK2020a

MYO／宮尾節子 @sechanco

んからだって、始められる。ほらね。それが、しりとりと詩のちがい。すれ違いざまに挨拶を交わす、バスの運転手さんの、一瞬の顔がすき。私たちも、きっと。モノローグからダイアローグへ 変わる瞬間がもっとも。ことばがあたたまる。大道ポエトリーショウ。帽子には投げ銭。（詩人だもの３）＃SK2020a

福間健二 @acasaazul

きのうのバスで一緒になった人たち。彼の悩み、彼女の悩み。聞いてしまった物語を思い出しながら、のぼったばかりの太陽が雲に隠れていくのを見た。目で見る。心で考える。手で演奏する。シンプル、大きな道に出た。まだ人はほとんどいないが、「ラブミーテンダー」やるよ。（詩人だもの４）#SK2020a

MYO／宮尾節子 @sechanco

白い息吐きながら。拳斜めに落としながら。それにしてもみんないつの間にかいなくなるよな、と歌って。自分も消えた。不可思議なラップボーイの「ペリキュール」を道端に置くよ。カフェオレも温かいよ。あんな奴と言われたらあんな奴に。あの人と言われたらあの人にもなるさ。 (詩人だもの5） #SK2020a

福間健二 @acasaazul

あの人。道端のメッセージを箱でふせて、その箱の上にのぼって世をながめる。わざと別のこと思うんだけど、そんなに別のことになるはずもない。世の人、多くが古い事情を引きずって悩む。苦しむ。苦しめる。なんとかならないか。すぐにはむりでもあきらめない。こんな人です。（詩人だもの６）#SK2020a

MYO／宮尾節子 @sechanco

しのごの言ってる内に、松の内も過ぎて。藪柑子の実が赤い。どこが違うかって、聞きたかったの本当は。だもの人間とだもの詩人が。昨日は霰も降ったし、流行りの風邪も引いた。何でもありの、思考停止に抗って。黒いマスクも買って。くそ！くそ！くそ！三度叫んでパンクした。（詩人だもの7）＃SK2020a

福間健二 @acasaazul

日本脱出の年。オリンピックいやなので、この人。2020、そうするつもりだったのに、自分のせいでもある事情で動けなくなってる。ギター下手でもナイフの扱い方は知ってる元立川ピストルズ。亡命の覚悟ないならここで吠えろってこと。日本語での発信。行けるところまで。（東京コーリング１）#SK2020b

MYO／宮尾節子 @sechanco

辞めろと吠えられても、辞めないことが力だと、アノ人が教えてくれる。人ひとり死んでも、痛くも痒くもなくなって。デイアフターデイ。きょうは、明日だ。きみのポエトリーには、バッドが足りない。国立でも、飯能でも、バクダッドでもない。音痴だけどバイブスはある。 （東京コーリング２）＃SK2020b

福間健二 @acasaazul

日本、ウンザリ。でもどこに行っても、スイングもグッドヴァイブレーションもなくて平気の、つめたい目で見る人がいる。もちろん、そんな目しない人もいる。さっきも会った。きょうの東京は寒いけど、その人はもっと寒い遠くの町から来てあったかい笑顔であいさつしたよ。（東京コーリング３）#SK2020b

MYO／宮尾節子 @sechanco

ことばひとつで、温まる。魔法じゃなくて、化学変化を待っている。農耕馬と競走馬は牛と馬ほどちがくて。ともちゃん９歳。津波てんでんこから全員団結だって。競技場の天井みたいに開いた口が塞がらない。夢かと思ったら、雪だった。つもっちゃっちゃあ、容易じゃない。 （東京コーリング４） #SK2020b

福間健二 @acasaazul

てんでんこの意味しらべて、ともちゃん９さい見て、飯能の灯油屋さんのことも想像しながら、渋谷、世界でいちばんどうとかになった駅。文句はこんど。岩手、ずっと気になってることがある。ホルモン一緒に食べてぼくの分も焼いてくれたおねえさんたち、生きてますか？（東京コーリング５） #SK2020b

MYO／宮尾節子 @sechanco

いい詩を読みたい。ただ、それだけの人でした。ことば少ないけれど、愛情のにじんだお別れ会。ハッピークリスマスが掛かり、幸せな気持ちで外に出れば。雲ひとつない青空。War is over, if you want it. 神様はなぜ。お花畑の花摘むように、いい人から先に連れて行くの。（東京コーリング６） #SK2020b

福間健二 @acasaazul

岩手の人、和光の人、ありがとう。紙を見ないと何も言えない連中は消え去り、身勝手な神様も退場して、明日はじまる心配事はないという夢。一瞬でも一緒に見た。知らない町の知らない人にも発信。とりいそぎ、簡単に。見たものを見たと、やったことをやったと言おう。（東京コーリング７） #SK2020b

MYO／宮尾節子 @sechanco

風邪気味というと。生姜と胡椒入りのチャイが出ました。やさしい甘味はきび糖の。おかげで帰り道はぽっかぽか。私っていったい、あなたの何なの。お安いことばも、取り揃えてお待ちしてます。押せば、扉は開きます。手はふっても、熊笹みたいに、旗はふらない。鳩を、ひとつ。（ことば食堂1） #SK2020c

福間健二 @acasaazul

ククルククー、夜どおし鳴いていた。だれの魂だろう。いい加減にして「越える」こと考えないと。きみの好物のハトムギ、冬は生えてないみたいだな。ポップコーンならある。ポップコーンにするトウモロコシってポップコーン用の特別なやつなんだってね。山を、ひとつ。（ことば食堂２） #SK2020c

MYO／宮尾節子 @sechanco

「山あり谷ありの」越えてしまえば「いいところだねえ、せっちゃん飯能は」と言われております。妖精もいるし温泉もある。雨が雪に変わるか、雨のまま地に落ちるか。山の天気も詩の転調も。アベも倒れずフタも開かない瓶には、ビーツのスープ。駅前の吉野家で。波を、ひとつ。（ことば食堂3） #SK2020c

福間健二 @acasaazul

川を越えて聖蹟桜ヶ丘。クロちゃんの墓参りをして、それから別なクロちゃんたちのやっているキノコヤの新年会。クスクスからはじまり、最後のダイコンの皮まで。六〇年代のヌーヴェルヴァーグからいくつめのウェイヴだろう、美波ちゃん。ハワイならナルナニ。岩を、ひとつ。（ことば食堂４）#SK2020c

MYO／宮尾節子 @sechanco

赤い割れ岩橋からの眺めは、絶景ポイント。飯能河原の流れ橋を渡って、名物すいーとんをタケマツで。お多福笑顔のおかみさん。歌わされた者と歌った者がいて、撃たされた者と撃った者がいた。ひとつの歌とひとつの死。もはや負け戦さに遠吠えの、犬も歩けば。棒を、ひとつ。 （ことば食堂５） #SK2020c

福間健二 @acasaazul

棒にあたる。恐ろしいことだ。歌わされ、棒をもたされる。恐ろしくて自分が棒になった。橋のある景色から出るときは、すがりつく過去の川をふりほどく。ちょっと待って。ことば食堂に寄っていきなさい。何があるかは内緒だけど、棒でも箸でもなく手づかみで。夢を、ひとつ。（ことば食堂６） #SK2020c

MYO／宮尾節子 @sechanco

詩が書きたいがあって、書いてしまった詩がある。真ん中は、ホワイトアウトだ乳色の。全身の管も、点滴の針も抜けて。はじめ７００gの、ひと房の葡萄っこ。いまは手づかみでかぶりつく。甘やかな山から迸るママのおっぱい。マゴ、見てろよ。夢はフジロックで、Love & Peace！（ことば食堂７） #SK2020c