新批評(new criticism)についておしゃべり。
新批評のノリは評価できると思う。コンテクストに影響されない普遍的な部分を分析しよう、というのが、意味論と語用論の関係に似てる。異論はあるかもしれないけど、文脈の影響を削ぎ落とした文の意味はあると思う。だから、作者や社会背景を取っ払ったアプローチっていうのも、まあアリかと。
2011-06-02 22:54:54@woodlousewife そうそう新批評の見方は重要。ただ、新批評の嫌いなところは、新批評の方が偉いとしているその性格。「自分たち読者が勝手に解釈しますから、作者なんて知りませんわフンッ」みたいな態度を取る人いると反感を買いたくなる。
2011-06-02 23:04:55読者が作品を読むことで解釈が生まれる。このとき、作品が解釈に対してかなり制限をかける。『ハムレット』を読んで、「ハムレットは抑圧されたポメラニアンの象徴だ」という解釈を得る人はいない。さらに、この制限は、読者の質を問わない。つまり、作者を知らない読者にも、解釈の制限はかかる。
2011-06-02 23:08:17@woodlousewife 解釈の仕組みを数式で表したら、きっと素数の秘密に迫れると思う。とりあえずこれでもみてください。http://t.co/zt7Ycly
2011-06-02 23:21:45Q: テクストの有するある一定の構造とはなにか? という疑問で始まったのかどうか知らないけど、作者は社会的背景を無視した作品自体の構造(アイロニー、イメジャリーなどなど、おなじみの文学用語)を調べよう、というのが(たぶん)ニュークリ。結果はいかに。
2011-06-02 23:24:15@woodlousewife ハイデガーの「芸術作品の起源」(The Origin of the Work of Art)も参考になるかと。
2011-06-02 23:29:25新批評だろうとそうでなかろうと、良い作品は良いと感じる何かがある。そればかりは普遍。いやこれは新批評か。ていうか新批評がなかったら新人賞なんかありえなくなる。いやだから賞とかどうでもいいん…いやよくないか。
2011-06-03 00:39:12@jouzou なんか惹かれるものがあるんだよね、新批評。作者も読者も切っちゃいましょう、みたいな(感じなのか?)。ただ、いかんせん、文学をちゃんと勉強してないから、どういう具合に研究が進んでて、成果があがってるのか全くわからん。はずいはずい。
2011-06-02 23:33:02