- Uroak_Miku
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1)たった8小節のなかに、魔法がぎっしり詰まっています。 pic.twitter.com/hswz8tcV6b
2020-01-27 19:13:052)ひとつひとつはすでに分析していったので、ここでは繰り返さない。 基本をここでは教えます。 ド ➚ ソ ➘ ド ➘ ソ この動き。これがこの曲の魂。
2020-01-27 19:15:537)そうそう、もうひとつ基本形がありますこの曲。 ソ ➚ ラ ➚ シ ➚ ド この上昇ラインが、じわーっと出てくる。じわーっと。
2020-01-27 19:35:179)出だしの旋律が ♪ドーソーファミレファドーソー♪ すなわち ド ➚ ソ ➘ ド ➘ ソ の「家を元気に飛び出したんだけどすぐ戻ってしまって引きこもり中」な音型です。
2020-01-27 19:40:4610)しかしこの音型が ソ ➚ ラ ➚ シ ➚ ド すなわち「どうせ空を飛ぶなら、雲の上まで行くよ」な前向きベクトルに手を取られて、ちょっとずつ変化していく…そういう仕掛けです。 pic.twitter.com/2JHlSG82qE
2020-01-27 19:43:2711)けれどもその後、 ド ➘ ド の下降ラインによって、また心が後ろ向き(音がスルスルと下りていってしまう)に戻っていく。 pic.twitter.com/MH1wMv9jkl
2020-01-27 19:48:1812)そのうえこの下降線、 ド ➘ シ ➘ ラ ➘ ソ ➘ ファ ➘ ♭ミ すなわちメロディック・マイナー(旋律的短音階)そのものです。
2020-01-27 19:50:3613)マイナー音階は三種類あるのですが(詳しくは楽典参照)、そのなかで一気下降にはあまり向かない、メロディック・マイナーを使って下降している。
2020-01-27 19:51:5814)これはおそらくET&エリオット(この二人は魂が連動している)の「ぼくだって後ろ向きなのは嫌なんだ、もっと前向きに行きたいと思ってるよ、だけど今は下がっていくしかないんだ」な気持ちの表現です。
2020-01-27 19:53:4115)ちょっと上昇をかけるのだけど「♭ミ」つまりマイナーの親分さん的な音に頭を抑えられて、「ド」に戻るしかない。 pic.twitter.com/5kdzQIQs36
2020-01-27 19:56:1116)募るフラストレーションが、ここでいっとき破裂する。「ド」から、1オクターヴ上の「ド」にいきなり挑みかかる。 pic.twitter.com/SszXBxvfhv
2020-01-27 19:58:0117)しかしせっかくの勇敢な1オクターヴ・ジャンプで「ド」をつかんでも、和音が「ド」とあまり相性のよろしくない和音なので、「ド」をきれいにキャッチしてはくれない。 pic.twitter.com/K0AcWS4S8t
2020-01-27 20:01:5318)それで「ド」から「シ」に球が逸れてしまう。 一方で和音は「ド」とすごく相性のいい方にバトンタッチ。 旋律と和音で、ミスマッチが生ずる。 pic.twitter.com/wAmjyDK6Gj
2020-01-27 20:04:2919)しかし和音をこういじれば、旋律の「シ」がバシッとキャッチしてもらえて、そして天に向かえる。 pic.twitter.com/tMoQeRP4uF
2020-01-27 20:17:0623)…と、こんな風に設計されているのですこの8小節。(緑の部分は私がいじった) pic.twitter.com/pjJ6fZqGhs
2020-01-27 20:24:3824)こっちがもとの楽譜。 自転車が飛び上がるとき、緑の和音に切り替わる。 pic.twitter.com/NV3ifxsmTS
2020-01-27 20:27:38