- Uroak_Miku
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3)せっかくなので冒頭から楽譜を眺め直してみましょう。 青と赤で調が違う。赤のパートには「♯」が混じっていますね。「ファ」が半音ずり上がって「♯ファ」になっている。たったこれだけで調が変わる。(詳しくは楽典をどうぞ) pic.twitter.com/ewxsJklo2D
2020-01-26 23:16:214)聴いてみましょう。赤パートで色彩が変わる感じ、しますね。転調している。 それが青パートになって最初(これも青)の色彩に戻る。 youtu.be/3XkxzOzhpH0
2020-01-26 23:24:075)ところで[緑で括った和音]→[赤茶で括った和音]の進行、少々強引なのですよ理論的には。 pic.twitter.com/YLtAtxYhX7
2020-01-26 23:28:07訂正:赤茶→紫
6)それがどういうわけか音を聴くと、強引には感じられない。 なぜでしょう?youtu.be/wLM-msJ_hms
2020-01-26 23:31:197)赤の矢印をご覧ください。 ラ → シ → ド 階段上がりのラインがこれです。先にも見せたわけですが。 これのおかげで―― pic.twitter.com/7GPdVKxMKK
2020-01-26 23:33:519)それから上の段にも シ → ド のラインがありますね。面白いです。 pic.twitter.com/F0bgVJskSe
2020-01-26 23:37:4210)もっとも、もっとシンプルに解釈もできる。 緑の和音では「♯ファ」が鳴っている、つまり黒鍵の音がひとつ(というか一種類)鳴っている。 それが紫の和音では、黒鍵の音が消える。白鍵オンリーの世界に戻る。純白の雪が地面に広がるイメージ。 pic.twitter.com/T4VoGfyZvC
2020-01-26 23:40:4711)こう、真っ白な紙の上に、黒いひとがポツンといたところに―― pic.twitter.com/5PnUjV18sj
2020-01-26 23:45:1712)黒いひとが消えてしまうと…「ああよかった」という気がしませんか? pic.twitter.com/tkN3xobRcl
2020-01-26 23:46:5313)してください。黒鍵がひとつ居座っていたところに、この黒鍵が消えてくれれば、もとの白い世界が回復するわけです。 「ああよかった」と。
2020-01-26 23:48:0814)しかしこの純白の世界に、そっとある地雷が埋め込まれているのです。 「ラ」の音です「ラ」。 pic.twitter.com/NsZby4XCSA
2020-01-26 23:50:2915)上と下が「ド」。一番力強く、安定感のあるハーモニー。 pic.twitter.com/aMFrudOaGC
2020-01-26 23:52:3816)…のはずなのですが「ラ」が挟まることで、ちょっと不安なニュアンスが生じる。 pic.twitter.com/pdzWTU1nPm
2020-01-26 23:53:4517)詳しくは楽典にあたってもらうか、音楽理論のイロハを説明してくれるブログかホームページを検索していただきたいのですが、「ラ」が挟まったことで短調(マイナー)のニュアンスが生じているのです。
2020-01-26 23:55:2318)続く小節を見てみましょう。 「♭ミ」が鳴っています。これは短調(マイナー)の心臓部。 pic.twitter.com/Wb7txZflbk
2020-01-26 23:58:1619)今さらな話ですけど以下のとおりです。 長調:ド・レ・ミ ・ファ・ソ・ラ・シ・ド 短調:ド・レ・♭ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド
2020-01-27 00:06:5820)「ラ」をそっと挿んで短調ニュアンスを匂わせ、 その後「♭ミ」が鳴ることで「短調ニュアンスどころか短調だよーん」と色彩が移り変わる。 pic.twitter.com/UDFnhJcLBx
2020-01-27 00:11:0922)先に取り上げた「♭ミ」に加勢するかのようにして、短調の色彩を強めているのです。 pic.twitter.com/2nLHudtM3M
2020-01-27 00:15:3723)これ、わかるでしょうか。 ド・レ・♭ミ・ファ・ソ・♭ラ・シ・ド 和声的短音階(ハーモニック・マイナー)といいます。
2020-01-27 00:18:16