謎の肺炎再び (11) 中国の感染者17,297名、死者361名に/東京発キャセイ便の乗客に発熱/香港医療従事者ストに突入/新型肺炎の死者SARSを超える/ダイヤモンドプリンセス号3日横浜に帰港/香港と中国本土の越境地点2か所を除き封鎖
「謎の肺炎再び(10)」から続いています。
【香港】2日、医療従事者で作る組合が特別会員総会を召集。香港政府に中国本土の全面封鎖を求め、明日3日から5日間にわたり、段階的にストライキに入る。
【東京】2日、東京発香港行きの機内で乗客一名に発熱があることがわかり、乗客全員が降りられなくなる騒ぎがあった。 問題の便は2日午前10:45東京羽田発のキャセイパシフィック航空CX543便で、乗務員が香港衛生当局に連絡した後、乗客全員が体温を測定するまで機内に足止めされたという。 pic.twitter.com/1Ya8FeYD4j
2020-02-03 00:53:26【動画】ネットで出回っていた機内のビデオ。「7人発熱」などのデマも飛び交った。
2月2日 羽田発CX543の機内
(Jerry C Chan Facebookより)
【香港】2日確認された15番目の感染者
15 香港在住 72歳女性(13の母親)
長期持病あり。黃埔花園第十一期1座で13番目の感染者の息子と嫁、孫息子、孫娘、ヘルパーと同居。
2月1日、息子の感染が確定した後、鯉魚門の隔離施設へ。同日発熱と咳などの症状が現れ、クイーンエリザベス病院に隔離入院。2日感染が確定し、プリンセスマーガレット病院に転院した。
潜伏期間中には香港から出ておらず、主に自宅内で過ごした。同居の家族ら残る4名も隔離施設で観察中。
【マカオ】マカオで確認された感染者8名中5名は便から新型コロナウィルスが検出されたことから、香港でも糞尿経由の感染の可能性が指摘された。
2003年のSARS蔓延時にも、香港の団地で住民が集団感染した例がある。
・トイレを常に清潔に保つ
・便座を閉じてから流す
・使用後は手洗いを徹底
【中国】2月3日朝までに報告された新型肺炎による世界の死亡者は361人に達し、SARSの349人を超えた。
中国全土の感染者累計は17,205件。中国本土では3日が旧正月の連休明けとなる。
【訂正】ダイヤモンドプリンセス号は、日本の報道によると、3日夜横浜に帰港するそうです。予定を早めたのでしょうか。
新型肺炎感染の男性が乗船していたクルーズ船 今夜 横浜港に
(NHK 2020-2-3 17:53JST)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200203/k10012270271000.html
【横浜】日本帰りに新型肺炎感染が確定した香港人男性が乗船していたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」が4日、横浜に帰港する。 同じ船の別の層に乗船していたという香港人作家は2日現在、船からも衛生当局からも連絡を受けていないと語っている。 pic.twitter.com/k1vuCQuzJd
2020-02-03 16:21:54【香港】政府に中国本土の全面封鎖を求める医療従事者が、非緊急部門から段階的にストライキに突入した。
過酷な医療現場に各界から同情が集まる一方、肺炎騒動に便乗した反共産党デモ関係者らの扇動には非難の声も上がっている。
【湖南】湖南邵陽市でトリのインフルエンザH5N1が発生。香港でも3日から鶏肉および鶏や卵関連食品の輸入を禁止する。
【マカオ】バスは3日正午、ライトレール(LRT)は同日午後1時から乗車にはマスク着用が必要となる。マスクをしていない乗客は乗車を拒否することができる。
【香港】湖北省に滞在した香港人は、追跡用の電子ブレスレット着用を義務付け、14日間自宅から離れることはできない。違反者は最高禁錮6か月、罰金5000ドルの対象となる。
【深圳】武漢に続き中国各地でSARSの「小湯山」病院をモデルにした仮設病院の建設が進められている。
【香港】香港政府は3日、中国本土と香港をつなぐ越境地点のうち、深圳灣大橋と港珠澳大橋を除く全ての地点を封鎖することを決定した。これには羅湖、落馬洲など往来の激しい主要地点も含まれ、4日深夜0時から有効となる。
【香港】深圳灣口岸と港珠澳大橋を残した事に抗議し、引き続き全面封鎖を要求する医療労組。昨年から長期にわたり続いている反政府デモの関係者も多く、ストライキをたてに紛糾しそうだ。
「謎の肺炎再び(12)」に続く