- lJslNybA1DrpzYP
- 719
- 5
- 0
- 0
#源色トマト 幼なじみ1 『あけおめー』 ねえココは 旅館とか実家じゃないのですよ ただの幼なじみの部屋ですよー 「おめでと。オフなの?」 『とりあえずね。そっちは?』 「お陰様でお仕事なーんも入ってないですよ」 『じゃぁー、ゆっくりできるね』 「誰が?」 『俺が…!』 「そう言うと思ってた」
2020-01-03 19:54:58#源色トマト 幼なじみ2 「今年は誰かとどっかに行かないの?」 『行くよ!』 「じゃ、準備をしに部屋に帰って…」 『そんなに俺の事帰したいの?』 「そうじゃないけど…」 ドキドキして落ち着かないのよ コーヒーを入れたマグカップも 手渡しできずにテーブルに置く 『お前と初詣に行く!』 「え?」
2020-01-03 19:54:58#源色トマト 幼なじみ3 飲みかけたコーヒーを こぼしかけて 「ホントに自分の立場分かってる?」 『分かってるよ。大人だからねコレでも』 私の持っていたマグカップを そっとテーブルに置いて 彼の匂いが包む 『今年はもっともっとあなたと一緒にいたいのよ。そしてコレが俺の新年の決意だから』
2020-01-03 19:54:59#源色トマト 幼なじみ1 なんだかんだ言って来ちゃった! 『お前、ちゃんと前見て歩かないと新年早々転ぶぞ!』 「だって…大丈夫なの?」 『何が?』 「写真とか…」 『俺が大丈夫って言ってるんだから大丈夫なの。ほい』 出された大きな手をつかむ… 事はさすがに出来なくて 少しだけ近づいた
2020-01-04 08:56:15#源色トマト 幼なじみ2 『も〜っ』 って私の手をとり 自分のポッケに入れる 中は…暖かい… カイロ? 黙って顔を見上げたら 目だけ出ている顔で 『ねっ』 って笑ってた。 あ〜やっぱり私 この人にはかなわない このまま私は 片想いのままでいいから そばにいたい… お賽銭を投げ入れ 二礼二拍手一礼
2020-01-04 08:56:15#源色トマト 幼なじみ3 『「今年もこの人と沢山の時間を過ごせますように…」』 ふぅ~ 「おみくじひきたい」 『よし』 真剣に読んでいると… 『どうだった?』 覗き込む距離が近すぎで そんな外でこの距離で… 『俺も大吉。恋愛、成就します。だって』 『転居は…急げ。じゃ早くしないと…』 「?」
2020-01-04 08:56:16#源色トマト 幼なじみ1 『ねェ、美味しい食パンもらったの1人じゃ食べきれないから…』 って 『おーい!』 玄関は開いているのに 返事がない… いたいた。ベランダに こちらにはまだ気づかない 外を向いて… …煙? 見たことのない姿 心がざわめいた セーラー服の似合う彼女ではない 大人の女性なのだ
2020-01-05 16:57:44#源色トマト 幼なじみ2 『おじゃましてます…美味しい食パンもらったの。お昼食べた?』 ただ首を横に振る 『じゃ、食べよ。コーヒーもいれるね』 わざと気づかない振りをして 勝手知ったるキッチンへ 彼女を見ると 隠すでもなくまだ煙をあげている トースターの音とともに 柔らかな香りが部屋に漂う
2020-01-05 16:57:44#源色トマト 幼なじみ3 「ごめん」 用意していたのか 消臭剤を服に吹き掛けて ベランダから入ってくる 『どうかした?』 「なんで?」 『タバコなんて吸ってた?今まで匂いも全然気づかなかった』 「5年ぶりかな。源ちゃんに再会する前はちょっとね…」 「久しぶりに吸ったらやっぱりクラクラするね」
2020-01-05 16:57:45#源色トマト 幼なじみ4 そう言うと彼女は目を伏せた 『ねぇ』 「ん?」 『俺って頼りないかな』 そう言うと 彼女をそっと抱きしめた 『俺もそれなりに大人になったと思うけど。俺の前では甘えて欲しいののよ。いつも俺が甘えてばかりだけど』 俺の胸の中で彼女は 初めて俺の服をにぎり締めうなづいた
2020-01-05 16:57:45#源色トマト 1️⃣ 『ただいまぁー』 「この部屋は酔っ払い立ち入り禁止です。また〜飲めないくせに飲んで〜っ」 『すんませんっ!』 「はいはい。お水どうぞ」 『アラ、優しい。やっと心を開いて俺の事受け入れる気になりましたか…』 「いや、ぜんぜん。」 『コレでも俺、モテるんだけどな』
2020-01-13 21:22:22#源色トマト 2️⃣ 「そんなモテるんだったら彼女の1人や2人できるでしょうに…そしたらこんなとこ来なくてもいいのにね〜」 『また〜そんないじわる言わないでさ〜俺の気持ち知ってるくせに〜』 そう言って上に覆いかぶさってきた 「イヤ、酔ってる時になんて…」 必死で抵抗したら 頬にクリーンヒット!!
2020-01-13 21:22:23#源色トマト 3️⃣ 私の横に崩れた えっ! 「ごめん!大丈夫!?ねぇ」 揺すっても反応がない! ウソ……! 「源くん、源くんってばー」 返事がない! こんなとこで… 救急車?…ダメか… 「マネージャー!」 源くんを抱えたまま 携帯に手を伸ばそうとしたら 目を開けて 『酔ってなければしてもいいの?』
2020-01-13 21:22:23#源色トマト 幼なじみ1 『おじゃましマース』 そんな他人の部屋の前で マスクや帽子までして 何してんのよ! 「おじゃまだとわかってんなら帰れば……」 あら〜機嫌が悪いこと… 『そんな事言うなよ。入れてーねっ。お前の分のどん兵衛もあるから』 「そんなのではつられないって…」
2020-01-19 23:48:39#源色トマト 幼なじみ2 そう言いながらも ため息ついたら それは入室許可と同じ 鍵を開けてくれたら サッと部屋に入り込む やっぱり、優しいね 玄関先にダンボール!? あら、どん兵衛箱買い……って 『クリアファイル欲しいならそう言えば持ってきたのに…』 「ただどん兵衛食べたかっただけだし…」
2020-01-19 23:48:39#源色トマト 幼なじみ3 まったく素直じゃないな 『お湯入れるね』 『5分たったよ!食べよ』 「源くんは19分じゃないの?」 『お前のキスでいいから』 「はぁ?」 『「いただきまーす!」』 「うぁ、ハートのお揚げ!」 『うれしい?』 「うん嬉しい!!」 チュ😚 『俺も嬉しい』 「伸びるから早く!」
2020-01-19 23:48:40#源色トマト 1️⃣ 『ただいまぁー』 いつものように部屋にお邪魔する 俺の片思い幼なじみの部屋 「うーん」 『お土産持ってきた。ここ置いとくね!やっぱり、一緒に来ればよかったのに、NY楽しかったよ』 「私が一緒に行っても楽しくないよ。私音楽も詳しくないし…源くんに気使わせるだけだよ」
2020-01-26 22:07:50#源色トマト 2️⃣ 『だったら俺が説明するし…お前と行ったらもっと楽しかったかも…』 「仕事あったし…」 『あなたが入れたんでしょ』 キッチンと奥の部屋で会話は成立してるけど 姿はまだ見ていない 洗面所でうがいと手洗いを済ませて 奥の部屋をのぞくと いつものパソコンではなく
2020-01-26 22:07:52#源色トマト 3️⃣ ベッドにうつ伏せで 仕事関係の本を何冊も広げているが 見ているのかどうか… かと言って 起きてくる気配もない 『仕事一段落してからでいいからお土産見てよ』 「うん…」 何か空返事 『どうかしたの?』 寝ている横のスペースに無理やり入り込めば 「ちょっとじゃまー」 肘で押し返す
2020-01-26 22:07:52#源色トマト 4️⃣ 「源くんさ、いつか私に言ったよね。男できたんなら言えって。私も同じだよ。彼女とか出来たら私になんて気使わなくていいからね」 『なにが?』 「去年や一昨年みたいに男友達と言った話はしてたけど今年は…」 『は?そんな事?』 『俺にはお前が一番なのにまだわかんないの』
2020-01-26 22:07:54#源色トマト 5️⃣ 話してるうちにみるみる 目から水が湧き出してるのに いじらしく見せないように 反対向いたり モコモコな部屋着の袖で拭ったり も〜可愛んだから 『俺がどんだけ我慢してるか教えてやる』 本を全て畳んで 彼女を全身で包み込み 優しく優しく口づけた
2020-01-26 22:07:54#源色トマト ① 「ねぇ、悪いんだけマッサージして〜腰がもう限界」 あら珍しい俺があなたの身体に 触れてもいいの しかも腰って… にやけ顔が止まらないけど 腰の下には…俺の好物があって たまらないです 『しょうがないなぁ〜(本当は全然しょうがなくない。むしろありがたい)ほらうつ伏せに寝て』
2020-01-30 23:34:17#源色トマト ② 以前ライブの前にお願いした マッサージ師さんに聞いたやり方で ニヤけた顔は見せずに 彼女のくびれた腰に手を伸ばせば 「ぅっ、ふっ、あっ、イイっ」 なんて聞いたことの無い 彼女の色っぽい声に もう1人の俺が充実感が増す 俺欲求不満? イヤイヤ 目の前で好きな彼女が横たわり
2020-01-30 23:34:18#源色トマト ③ そんな声出したら そうもなるって! 「源くん…あっ。ソコ、ソコ気持ちいい!」 なんて聞いた時にはもう… 好物に手を出していたよね 「源くんそこ腰じゃない!」 ってよじる体を抑えこみ 『間違えてる?』 なんて言いながら 腰の辺り服の隙間から手を入れる… この展開はついに…
2020-01-30 23:34:18#源色トマト ④ 「ほら〜源くん早く〜寝ちゃったのー?」 『ん?俺…』 彼女の隣で寝ていた? って事は夢だったの? 「なんかニヤニヤして寝てた。キモイよ!やっぱマッサージいらない」 そう言って彼女はキッチンへ行ってしまった いつになったら さっきの夢は正夢になるのか… それは…俺次第か
2020-01-30 23:34:19