カロウシ・ノー・リモース ＃１（再放送版）

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「どうだね、俺を殺せそうか？イヤーッ！」エッジウォーカーがのしかかり、ニンジャスレイヤーを殴りつける！ニンジャスレイヤーのニューロンをニンジャアドレナリンがどよもし、瞬間的なカジバチカラが生まれた。「イヤーッ！」彼はエッジウォーカーの腹を下から蹴り……逆さに投げ飛ばした！ 19

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ナムサン！トモエ投げである！咄嗟のあがきが強力なムーブを閃かせたのだ。そして投げ飛ばした方向はニンジャスレイヤーの狙い通りである！KRAAAASH！「グワーッ！」エッジウォーカーはドアを破り、9両目に転がり込んでいた。ニンジャスレイヤーの目が燃えた。勢い凄まじく、走り込む！ 20

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ！」KRAAASH！車両を渡る際、ニンジャスレイヤーは連結器の重要部位を踏み砕いた。たちまち十両目は連結を切り離され、後方へ置き去りとなった。エッジウォーカーは舌打ちし、前へ逃げる。ニンジャスレイヤーは追う。混雑率5割。サラリマン達はみな下を向いている。 21

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

イクサの流れを変えねばならない。エッジウォーカーの謎めいたジツの正体を掴まねば、ジリー・プアー（徐々に不利）の事態を覆す事はできない。殺したと思った瞬間、奴は何らかの手段で他者に取り憑き、再び現れるのだ！『ザリザリ……ニンジャスレイヤー＝サン！まさかだが……』タキの通信だ！ 　22

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

『やけに帰りが遅いが、まさか、おっぱじめてねえだろうな』「悪いが、そうだ」『ブッダファック！』エッジウォーカーとの邂逅はお膳立てされたものではない。全くの偶然に、サツガイの残り香を持つニンジャとすれ違ったのだ。千載一遇の機会。逃すわけにはいかない。『バカ野郎！』タキは喚いた。　23

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

『何で黙って待てねえンだ！お前、今の立場わかってるか？あやしい異次元ニンジャ野郎どもに四六時中狙われてンだぞ！カムフラージュのマジナイが切れたらオレも巻き込まれる』（すぐに終わらせる）『そういう問題じゃねえよ！それにお前、そのあたりはソウカイヤの重点テリトリーだッてんだよ！』 24

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

然りだ。ニンジャスレイヤーはその危険を承知している。ナラクは彼に車内全乗客の鏖殺・排除を示唆してくる。人がいればエッジウォーカーのジツに利用される事が間違いないからだ。だがそれは出来ない。無用の殺戮は確実にソウカイヤのニンジャを呼び寄せる事になる。既に相当危ない橋を渡った。　25

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ゆえに彼はまず、車両最後尾の10両目を切り離したのだ。エッジウォーカーは振り返りながら前へ逃げる。サラリマン達は下を見ている。ニンジャスレイヤーは追う。ふたりのニンジャは９両目から８両目へ移動した。「イヤーッ！」KRASH！ニンジャスレイヤーは連結器を破壊。９両目も置き去りとなった。 26

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

置き去り車両はあっという間に後方の闇に消えていく。後々彼らは鉄道企業に救助されるか、その前に徒歩で帰るだろう。悲惨だが、イクサの巻き添え死は免れる。エッジウォーカーは舌打ちし、ニンジャスレイヤーを振り返る。サラリマン達は下を向いている。ニンジャスレイヤーは状況判断する。 27

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

やがて電車に減速がかかった。『エー、次は、イナマミ。イナマミ駅です。車両連結トラブルがありましたので、現在、８両で運行しておりますが、皆さんは時間通りです。原因は調査中です』イマナミ駅のホームに電車が到着し、ドアが開いた。ニンジャスレイヤーはエッジウォーカーを……掴んだ！ 28

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

その時だ。「押すな！」「ヤメロ！」「遅れますよ！」口々に罵りあいながら、怒涛めいた勢いで大量の通勤サラリマンが押し寄せてきた。「ヌウッ！」瞬時に車内の混雑率は閾値を超え、はちきれんばかりの満載状態となった。駅員はなおも乗客を押し込む。ガゴンプシュー……ドアが閉じた。 29

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

『エー、発車。発車いたします。次はドミチャン駅です』ゴン……電車が震動し、ふたたび走り出した。罵り合っていたサラリマン達ももはや静まり返り、下を見ていた。ワン・インチ距離にあった二人のニンジャの間を、今や数人のサラリマンが隔てていた。彼らは圧迫の中で睨み合った……！ 30

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

【続く】

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

徐々に混雑率を増してゆく車両内！イクサが加速する第２回は、明後日の２１日（金曜）PM９時開始予定だ！