cocoroshさんによる考察:「星の書き順と右利き・左利き」

先日まとめた「星の書き順と右利き・左利き」http://togetter.com/li/146581 に関して,cocoroshさんによる充実の考察がされました。仰天とはこのことです。
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decostatw @decostatw

Togetter - 星の書き順と右利き・左利き( http://goo.gl/sjOcM )にまとめられた報告を集計しました。ひとまず図だけ公開します。サンプル数は978。%でグラフを作っています。 http://twitpic.com/59fw7a

2011-06-10 16:11:47
decostatw @decostatw

次に,利き手別の結果を示します。サンプル数はそれぞれ,右手が464,左手が59でした。両利きが6,矯正右利きが11でしたが,両利きと矯正右利きについては報告しません。なお,438の報告には利き手が書いてありませんでした。 http://twitpic.com/59fx88

2011-06-10 16:15:27
decostatw @decostatw

さっきのは消しました。こっちでどうぞ。星の書き順,ローデータ置いときます。 http://t.co/IHWLgXH

2011-06-10 16:41:56
こころっしゅ @cocorosh

そしてありがたくローデータちょうだいいたしましたで!

2011-06-10 19:06:32
decostatw @decostatw

おおお。今回の集計でも左利きは10.9%やったで。利き手が明らかになってる540名のうち,59名が左利き。 RT @cocorosh: wikipediaによると左利きは人口の10%前後らしいお。

2011-06-10 19:09:33
decostatw @decostatw

ええがいつこたってや・・・ RT @cocorosh: そしてありがたくローデータちょうだいいたしましたで!

2011-06-10 19:10:37
decostatw @decostatw

帰るぜ。良い研究日だった。

2011-06-10 20:25:59
こころっしゅ @cocorosh

星の書き順と利き手の関係について、デコスタ先生の集計結果を下にちょっと考えてみた。 http://t.co/IHWLgXH

2011-06-11 05:20:58
こころっしゅ @cocorosh

まず星の書き順だが、ログの上ではみな頂点の数列で表現しているが、実はパターンの識別に必要なのは最初と次の頂点で、それ以降はこの2点が決まった時に自動的に求められてしまう。

2011-06-11 05:22:02
こころっしゅ @cocorosh

そこで分類としては、始点(星を書き始める頂点の位置)と描線方向(始点から伸ばすことができる2つの頂点のいずれに線を伸ばすか)の組み合わせでパターンを表現できるのではないかと思った。その時に描線方向については、始点から見た方向として時計回り/反時計回りとしてみると

2011-06-11 05:23:53
こころっしゅ @cocorosh

カテゴリとしては始点1~5と描線方向CW/CCW(clockwise/counter-clockwise)の組み合わせで表現できる。これらと利き手L/Rの分布について見てみたい。

2011-06-11 05:27:26
こころっしゅ @cocorosh

まず最初に利き手ごとのCW/CCWの割合を見てみると次のような関係になった。出現頻度の割合が6:4ぐらいで対称的になっている。観測度数に対してχ自乗検定をしてみると有意差が認められた(p<0.05) http://twitpic.com/59p4kn

2011-06-11 05:32:57
こころっしゅ @cocorosh

まずこの時点で右利きの人は始点から時計回りに、左利きの人は始点から反時計回りに線を引く傾向が見られる。

2011-06-11 05:35:02
こころっしゅ @cocorosh

次に利き手と始点の関係について見てみると、始点として選ばれる頂点の位置は次のような割合になっていた。 http://twitpic.com/59p627

2011-06-11 05:36:37
こころっしゅ @cocorosh

この図から見られるように、非常に特徴的なのは4と5の選択頻度である。試しに1~3までの分布のみでχ自乗検定を実施しても有意差は認められず利き手の左右による頻度の影響は認められないが、4~5も含めると有意差が見られる(p<0.01)。

2011-06-11 05:44:30
こころっしゅ @cocorosh

この4と5という頂点がどういう頂点かと言うと、描き手に対して最も近い頂点であり、この図を見ると最も近い頂点を選択する時、利き手と頂点が対称的な関係になる傾向があることが分かる。即ち、右利きであれば左の4を選択し、左利きであれば右の5を選択する。反対の組み合わせは非常に少ない。

2011-06-11 05:47:37
こころっしゅ @cocorosh

また、始点の選択で言えば左利きは1,2,5、右利きは1,2,4でそれぞれ80%程度の頻度を占めており、星の左上に位置する頂点1、2は利き手の左右を問わずに選択され易い始点のようである。

2011-06-11 05:53:25
こころっしゅ @cocorosh

次に利き手と始点の位置、ならびにそこから引かれる描線の方向の関係についてまとめると次のようになった。 http://twitpic.com/59pe0x

2011-06-11 05:56:14
こころっしゅ @cocorosh

前述した4と5に注目して見てみると、始点に4を選択した右利きは時計回りに次の頂点(1)を選択し、始点に5を選択した左利きは反時計回りに次の頂点(1)を選択する傾向が見られた。

2011-06-11 06:06:09
こころっしゅ @cocorosh

一方で利き手のいかんに関わらず最も選択され易い頂点1、2においては、いずれの利き手でも選択される描線方向には同じような傾向が見られていた。

2011-06-11 06:09:05
こころっしゅ @cocorosh

各始点におけるCW/CCWの頻度を見ると概ね一方に偏っており、このことは右利きも左利きもほぼ同じ方向に線を引いていることを意味する。つまり、特定の始点から始まる書き順のパターンは利き手のいかんに関わらずほぼ一定なのではないかと推測される。

2011-06-11 06:18:52
こころっしゅ @cocorosh

つまり書き順のパターンは、利き手と始点という2つの変数によってある程度予測されるのではないだろうか。

2011-06-11 06:23:27
こころっしゅ @cocorosh

いずれに始点においてもそこから始まる書き順のパターンはほぼ同程度であり、利き手による差異が生じるのは頂点4や5のような利き手によって選択されにくい頂点を始点とする書き順のパターンの出現頻度である。それはパターンが異なるのではなく、そもそも始点が選択されないという差異である。

2011-06-11 06:26:54
こころっしゅ @cocorosh

結論として、1)始点が決定すると書き順のパターンもほぼ決定される 2)始点の決定には一部、利き手の影響が見られる の2点が挙げられるのではないだろうか。

2011-06-11 06:32:44
こころっしゅ @cocorosh

利き手と描線方向については、例えば、それは右利きにCWが多いから4を始点とすることがあるのか、右利きは4を始点とすることがあるからCWが多いのかが今回の結果からだけでは判断がつかない為、今後の研究課題となるかと思われる。

2011-06-11 06:33:44
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コメント

こころっしゅ @cocorosh 2011年6月11日
すみません。こちらにも書いておきますが、今読み返してみると、正中線を越えることが負荷の増量ってのは結果にそぐわない仮説だと気付きました。
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こころっしゅ @cocorosh 2011年6月11日
どちらかというと、利き手に近すぎると手の関節の自由度を下げるので利き手に近い頂点は始点とされにくいと考えた方が整合性ある気がします。ただ実際にどの程度自由度に影響してるかは運動制御に詳しくないので、その筋の人からコメントもらえると助かります。
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西川公平@CBTセンター @gestaltgeseltz 2011年6月13日
日本語書字学習における書き順の汎化と見たね
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