超大雑把ですが、デジタルシフトによる学習手段のリダンダンシー(冗長化)をまとめました

豊福晋平さん @stoyofuku
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豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

先日もGIGAスクールで「モデル校」を名乗った学校は、新型コロナウイルス対策のノウハウを提供すべきと書いたけど、デジタルシフトした学校なら、登校不可でも代替手段(プランB)は提供出来るはずでしょう。N高のように。nnn.ed.jp/news/blog/arch…

2020-02-26 04:24:05
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

【デジタルシフトとは、個人所有のデジタルデバイスにメディアが統合され、日常で扱える情報量が数百倍になること】。学校のデジタルシフトは、学習者が校内外を問わず利用出来る①1人1台情報端末整備と②クラウドを介したマルチデバイス利用を前提とします。

2020-02-26 04:30:57
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

今回のように、1箇所に人が大勢集まる事がリスクになる場合、学校教育のような1900年代の工場(生産設備を集約拠点化して生産性を上げる)モデルは簡単に破綻します。 毎日の登校を当然としてきた学校は、この前提条件を外すと機能停止するので、当事者は容易に決められないでしょう。

2020-02-26 07:50:13
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

だからといって、決断を先延ばしすれば、いずれ学校はホットスポット化して管理責任を問われます。事態はすでに切迫した状況です。自治体や学校により前提は違いますが、デジタルシフトによるコミュニケーション手段のリダンダンシー(冗長化)を活かして対応を考えるべきでしょう。

2020-02-26 07:59:56
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

① 児童生徒保護者をつなぐ手段の確認:小中高生対象の調査でも9割以上はネットアクセス可能なので、スマホレベルのコミュニケーションをひとまず前提とします。学校側の紙文書印刷・郵送の負荷が大幅に軽減します。

2020-02-26 08:14:52
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

② ウェブサイト・メール等手立ての確認:校内限定しないシステムなら遠隔のPCでも更新可能。文書レベルの通知や学習材の配信であれば、これで機敏に対応出来ます。

2020-02-26 08:14:52
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

③ 映像配信手段の確保:映像配信には効果があります。Youtube・Facebook Live・Zoomなど映像配信系のサービスが遮断されていなければ、まずは短時間のトップメッセージで、児童生徒や保護者を安心させる事を考えてください。

2020-02-26 08:33:54
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

さて、ここから先はGoogle等のクラウドサービスが前提です。遮断されている学校は諦めてください。 ④ 情報収集はフォームで:児童生徒や保護者から反応を募る場合、紙・メール・メッセージを使うと扱いが煩雑なので、ウェブフォームを用います。集めた後のデータ扱いが格段に楽になります。

2020-02-26 08:33:54
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

さて問題は授業。一斉授業が無理だと、夏休みのように大量のワークを持ち帰らせて「やっとけ」指示になりがち、素性の分からない業者サイトでにわかにドリル学習させるのもちょっと放り出し過ぎです。付かず離れずで上手く乗り切るにはどうすれば良いか?ってことですね。

2020-02-26 08:46:27
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

⑤ オンタイムで授業をしたいのなら、ZoomやHangoutの遠隔会議が使えますが、少人数のディスカッションに限ります。講義中心ならライブOR録画配信で良いですし、講義映像は無理に全部自分で撮らなくても、Youtubeにも良いものがありますから。

2020-02-26 09:00:15
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

通常授業と違って配信型にすると、撮影側の負担も重くなりますし、視聴側も動機づけを保つのが難しくなるので、動画は出来るだけ短時間に。代わりに、手元で出来る作業に振り向ける事を考えます。

2020-02-26 09:00:16
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

⑥ 各社Classroom(LMS)を使えば、動画による説明、課題割当て、回収・返却まで一通りの流れがデザイン出来ます。途中の質問は授業の公開ストリームに書いてもらうか、チャットツールで個別に対応します。

2020-02-26 12:11:46
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

⑦ 遠隔型の授業は、通常授業と違って学習者の様子が直ちに分からないので、双方のライブ感に乏しく意欲を削がれやすくなります。学習者側から反応を返しやすくすために、いいねボタンや小問題で答えてもらったり、コメントを共有する工夫は必要です。

2020-02-26 12:34:56
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

⑧ PC利用が前提ですが、G SuiteやOffice365のクラウド系オフィスツールであれば、ペア以上の協働学習で威力を発揮します。グループに課題を割当て、チャットツールで段取りや相談をし、ドラフト文書を共有して同時に書き込みながらレポート作成が出来ます。

2020-02-26 12:51:10
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

グループメンバーに先生を加えておけば、進捗も遠隔で把握出来ますし、途中でコメントを加えることも出来ます。こうした展開は(しばしば海外事例でもご紹介する通り)通常授業でのグループワークで慣れておけば、いざ全員遠隔でやっても上手くいくものです。

2020-02-26 12:51:10
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

⑨ まとまったレポートや作品を共有したり公表するための手段もまた必要です。クラウド系のツールにはSitesやブログサービスが含まれるので、海外では学習成果をページやブログ記事にまとめるのもよく行われます。URLを限定公開して、友達や保護者からフィードバックをもらうところまでが活動。

2020-02-26 12:59:27
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

と超大雑把ですが、デジタルシフトによる学習手段のリダンダンシー(冗長化)をまとめました。 一斉授業はコマンダー(教員)が逐次先導しないと授業成立しないのですが、学習者中心のICT文具的活用は、学習者に委ねる部分が大きい分、時や場所の制限から自由になる、ということが分かります。

2020-02-26 13:12:22