観劇報告書Selection⑩【全国学生演劇祭より〜fwtp(フワトピ)、劇団ひとみしり、睡眠時間、デンコラ、でいどり、遊楽頂】

世界観は嫌いじゃないですが、とにかく劇中に出てくる専門用語が難しい。正直、ついていけてない…というかほとんど覚えれてない笑。ただ観るうちに朧気ながらでも、その世界観みたいのは把握出来てきたのだが…その面白くなりかけた瞬間、劇が終わってしまった。なので少し拍子抜けしてしまったってのが実際ですな笑。

着地点が欲しかったのは完璧な人間のほう。もっとも、完璧な人間はこの世にいないが完璧主義な人間はいるし、出来が良すぎて出来ない人の気持ちがわからない人だっていたりするのでその辺、合ってる間違ってるは別として何かしら思い切って「これ!」っていう明確な答えは欲しかった。ただ取り上げたテーマとしては誰もが興味ある内容ではあると思うのである意味で挑戦的とも言えるとは思います。

観客に3回も撮影呼びかける劇団も珍しい。というか、まずもってそんな団体ない笑。チャッカリみんなポーズ決めてるし笑笑。劇場では基本携帯電源を切るのが鉄則なのでコッチとしてはどーして良いのやら…あんまり煽られたので2回目に電源入れたのはナイショ笑。

とにかく、観客を巻き込むのが最も上手かった団体さんです、一体化というか?。字幕での自虐ネタとかね。こういう観客の緊張感ときほぐす様な敷居の低さというか気楽に観れるぞ!みたいのは大事なこと。観劇初心者にはオススメ、きっと明るく楽しくなれるはず!。

個々の演技については、突出した人もいなかったかもだが、かといって見劣りする人もいなかったというのが実際で。ただ、そこそこそれなりに上手いとされるその人たちが、束になってかかって来た日にゃ…そら、あーた、そんなもん敵うわけがないっ!!て笑。エラいまとまり良すぎ。
なので個人戦よりむしろ集団戦においてバチクソに強かったって印象ですね。

しかし…これ、某アイドルファンの人はきっと怒っただろうなぁ…ディスりすぎ笑、保護者呼び出し決定。

実は言ってないが、個人的には人間をヌイグルミで表現したのもツボだったりします。某有名なバルスアニメの「人がゴミの様だ!」のヌイグルミ版みたい笑笑。

そういや、カラスよけのゴミネットが上から降ってくるのとスマホのインターネットをかけ合わせたかの様なネット繋がりのアノ結末…今回はやんないのかな?とかなんとか呑気に思ってたら忘れた頃にやってきた笑。

そうだよね、ネット(←地震か震災)で人間が身動き出来ない時に他の人はそんなことお構いなしにスマホのインターネットでがんじがらめの中毒状態になってんだもんねぇ、自分のすぐ隣で起きてんのにもはや他人事、確かに!、身に覚えしかないので苦笑いでした。

名古屋では余り馴染みが無いジャンルなので作品の受け止め方についてはこのまま受け止めて良いのか?悪いのか?という意味では正直戸惑いました。

老婆はホントに老婆にしか見えませんでした。そのせむし男みたく曲がった背中か腰あたりが激動の人生をおくってきたことを物語るみたいな、だいぶ苦労してんだろうなぁ…と。結構くたびれてる。性格的には屈折してる感じはあるものの老害感は無かった。

老婆に限らず、どの登場キャラ達も演技力は高くて、他の団体と比べても突出してた様に思います、たぶん今回観れてないA組除けば間違いなく最高レベル。そのクオリティーの高さは言い方失礼かもだけど学生演劇観てることを忘れるほど。仮面ライダーディケイドの敵役みたくよろしく「貴様、何者だ!?」とか思わず言いたくなりました笑。

女子高生はやっぱ序盤から喋る口調やその会話からも天然ボケとはまた違ったどっかなんか欠け落ちてるよなぁ?と妙な違和感を冒頭から感じたキャラでした。

また、お水みたいな女性がどこぞの男に孕まされ捨てられたって場面では、産むか中絶手術かで悩む間にドンドンお腹が…って悩んでましたけど、観ていて正直しんどいです。

この嫌みな男はホントに嫌いでしたね。キャラとして正直、憎ったらしい。紳士ぶって俺は普通だよって顔してる割には、人を人ではなくモノとしてしか見てないというか…どっか人をバカにして住む世界が違うくらいに見下してるというか。とにかく鼻についてしゃーない。

ちなみに舞台装置の見た目は、もろ昭和な雰囲気でした。ペンキ剥げかけというか、ほぼ剥げてる懐かしのロゴ入りベンチ、昔ながらの屋外での喫煙、劇中の設定年代としては確か令和なんだけど、このエリアは未だ取り残されてるって感じでした、まぁもっとも旧き良きとも言いますが。