アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、マイメロディの赤ずきん脚本:作家性を探る鍵

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、『マイメロディの赤ずきん』(高屋敷氏脚本)について。 前回は、ワンナウツのシリーズ構成について。 https://togetter.com/li/1472276 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 25 人気のない所まで誘導して赤ずきんを食べる算段をしていた狼だったが、石が積まれた山の向こうに本当に花畑があり、赤ずきんは大喜び。喜ぶ姿が可愛いのは、数多くの作品に見られる。宝島(演出)、あんみつ姫(脚本)と比較。 pic.twitter.com/5S2sM6nPiE

2020-03-01 14:33:32
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 26 赤ずきんは、おばあさんのために花を摘む。花の描写は、高屋敷氏担当作に様々あり、意味深な事も多い。F-エフ-・おにいさまへ…(脚本)と比較。 pic.twitter.com/DjMqlclUSi

2020-03-01 14:34:35
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 27 狼は作戦変更し、おばあさんの家へ先回りする。台詞にもあるが、おばあさんの家は風車小屋の隣。画像が用意できなかったが、高屋敷氏が演出参加した家なき子にも風車小屋はよく出ていた。また、カイジ2期(脚本)にも風車のイメージが出るので縁を感じる。 pic.twitter.com/HbGWUnrp9D

2020-03-01 14:35:31
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 28 狼は赤ずきんのふりをして、おばあさんの家に入る。 赤ずきんの姿を見たくて、おばあさんは老眼鏡をかける。 ワンナウツ(脚本)や宝島(演出)にも、老眼鏡がチャームポイントな可愛い中高年キャラがいる。 pic.twitter.com/d9vvDjQg02

2020-03-01 14:36:29
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 29 「この世に狼がいる限り、狼の仕事はただ一つ」と言って狼はおばあさんを食べる。 この「~限り」、ワンダービートS最終回(脚本)の「この宇宙がある限り」、グラゼニ最終回(脚本)の「プロ野球選手である限り」(アニオリ)など、重要な場面で出る。 pic.twitter.com/FjaacYnKEh

2020-03-01 14:38:57
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 30 おばあさんを捕食後、「ちょっとばかり筋があったが、年寄りだからしょうがないか」と狼は感想を漏らす。 ここも、はじめの一歩3期(脚本)で、「まだ美味しそうに見えねえな」と一歩を品定めする沢村が重なってくる。 pic.twitter.com/o3RkDVPLvi

2020-03-01 14:39:54
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 31 そして、おばあさんに変装した狼は、訪ねてきた赤ずきんをベッドに招き入れる。 はだしのゲン2(脚本)にて、母親の布団に入り込むゲンが思い出される。 pic.twitter.com/EW9FV3cWAG

2020-03-01 14:40:39
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 32 (定番通り)赤ずきんは狼の手を取り、おばあさんの手はこんなに大きかった?と問う。ワンダービートS・おにいさまへ…・RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)などなど、高屋敷氏は手による感情表現を非常に重視する。 pic.twitter.com/Z8XWfKvBYq

2020-03-01 14:41:31
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 33 定番通り、(口が大きいのは、お前を食べるためだと言って)狼は赤ずきんを食べる。 そして、満腹の狼は眠りこける。眠る姿が無邪気なのは、陽だまりの樹・カイジ2期(脚本)などにも見られる。 pic.twitter.com/2KRZUQOzNh

2020-03-01 14:42:23
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 34 巡回のついでに、おばあさんの家を訪ねた猟師は、様子がおかしいので家の中に入る。 狼を発見した猟師は驚き、ロウソクに火をつける。火による「間」は、よく見られる。コボちゃん・おにいさまへ…(脚本)と比較。 pic.twitter.com/kC7MK1s7Ub

2020-03-01 14:43:07
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 35 猟師はナイフを取り出して狼の腹を割き、赤ずきんと、おばあさんを救出する。愛嬌だけでなく有能でもある中高年キャラも少なくない。F-エフ-・陽だまりの樹(脚本)でも印象に残る。ちなみに陽だまりの樹のキャラは医者が多く、手術場面も多い。 pic.twitter.com/KS1M4qHKDV

2020-03-01 14:43:58
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 36 おばあさんは、狼をこらしめようと提案して、石ころを集める。なんとなく、はだしのゲン2(脚本)にて、金になるジャンクを集めるゲン達が重なってくる。 pic.twitter.com/ppKbUn28RF

2020-03-01 14:44:51
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 37 おばあさんは、石を狼の腹に詰めて縫い閉じる。糸巻きの「間」があるが、こういった「物」による「間」は色々な作品で見られる。蒼天航路・グラゼニ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/xbJdI5m3Qs

2020-03-01 14:45:41
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 38 ここまでされても狼は眠り続け、寝ぼけて猟師の銃をくわえる。 前述の通り、無邪気に眠りこけるシチュエーションは様々な作品にある。F-エフ-・ワンダービートS(脚本)と比較。 pic.twitter.com/WI6Dz5g7bi

2020-03-01 14:46:31
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 39 猟師の声でようやく起きた狼は、腹に入れられた石のせいで七転八倒しながら逃走。 それを見ながら赤ずきん達は笑う。 やはり、喜び方が可愛い(高屋敷氏のリアルな野球経験から来ている可能性あり)。怪物くん・太陽の使者鉄人28号(脚本)と比較。 pic.twitter.com/ZFcv0e5oHd

2020-03-01 14:47:15
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 40 狼に風邪がうつったおかげで、おばあさんはすっかり元気になる。赤ずきんと、おばあさんは笑い合うのだった。 はじめの一歩3期(脚本)にて、苦戦の末に沢村を破り、鴨川会長と勝利を喜ぶ一歩と比較。どちらも老人との絆が描かれている。 pic.twitter.com/jatddUwylW

2020-03-01 14:47:59
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 41 夜になり、月が映る。全てを見ているような月は頻出。高屋敷氏は、月や太陽に重要な役を課すことが多い。 はじめの一歩3期・F-エフ-(脚本)、空手バカ一代(演出/コンテ)と比較。 pic.twitter.com/aX2qNRC6J3

2020-03-01 14:48:41
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 42 腹に石を詰められ(消化不良と思い込んでいる)、おばあさんから風邪をうつされた狼は、へとへとになりながら旅立つ。死んだとも旅立ったとも取れる、あしたのジョー2最終回(脚本)や、F-エフ-最終回(脚本)で、世界へ旅立つことが示唆された軍馬を思わせる。 pic.twitter.com/w8zy2lvwtK

2020-03-01 14:50:24
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん 43 お芝居終了後の舞台挨拶では狼が出て来て、無事な事を披露。「お芝居も楽じゃないよ」とこぼし、マイメロディとも和気あいあいとする。 はじめの一歩3期(脚本)で、一歩に敗れ大怪我するも、千堂に見舞われた(孤独ではない)沢村と比較すると面白い。 pic.twitter.com/yUdFSTjoly

2020-03-01 14:52:13
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ1 先に述べた通り、はじめの一歩3期(脚本)の沢村戦(11・12・13話)と比べると非常に面白く、沢村が狼に、一歩が赤ずきんに重なって見えてしょうがなくなる。 pic.twitter.com/hRuGiKXK0P

2020-03-01 14:53:23
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ2 一見可愛らしげで、狙われる(食べられる)立場の物が、最後に襲う(食べる)側を、かなり残酷な形で(老人と共に)打ち負かす構成も、はじめの一歩3期(脚本)と共通するものがある。 pic.twitter.com/RjtE5b85qF

2020-03-01 14:54:11
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ3 これは本作の総監督である波多正美氏が、はじめの一歩3期11・12話の演出に参加している事も関係あるかもしれない。 ちなみに波多正美氏・高屋敷氏とも、あしたのジョー1スタッフであり、両氏揃っての、はじめの一歩3期参加は感慨深い。

2020-03-01 14:55:04
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ4 また、狼が言う「この世に狼がいる限り、狼の仕事はただ一つ」という台詞は、グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)の夏之介の、「これが僕の仕事です」「僕は(グラウンドに埋まる銭を)掘り続けます。プロ野球選手である限り!」(アニオリ)が重なり興味深い。

2020-03-01 14:57:23
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ5 これは、どちらも「自分とは何か」をある程度掴んでいるから出る言葉だと思う。 「自分とは何か」は、高屋敷氏がよく提示してくるテーマで、人生の経験値が高いキャラほど「何か」が何か、わかるようになっている。

2020-03-01 14:57:55
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#高屋敷氏脚本マイメロディの赤ずきん まとめ6 劇中で狼が、何故か真っ先に鏡を取り出し自分の姿を映すのも、「自分とは何か」を狼がわかっている表れの一つなのかもしれない。 狼にせよ、グラゼニの夏之介にせよ、「自分とは何か」をある程度掴んでいるからこその「悟りと誇り」が見られる。

2020-03-01 14:58:41