#メモ 「「男性に媚て生きるのも主体的選択」とかいうやつ、その「選択」は差別構造への依存ですよ」

#メモ 「「男性に媚て生きるのも主体的選択」とかいうやつ、その「選択」は差別構造への依存ですよ」 まとめました、他意はありません。
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skks @skks1028

主体的選択の話、そもそも一択で答えが出るような話じゃないんだけど、「選択させられているけれど、実は自分で選択しきれているわけではないもの」があるからフェミニズムという社会運動があるんであって、それを全部自己選択自己責任論に落とし込む人間は問題がまったく理解できてないと思う

2020-03-01 12:58:02
大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT チラッと見た「男性に媚びて生きるのも主体的選択」とかいうやつか。その「選択」は差別構造への依存なので問題にすべきはその構造だと何十年も前に批判されていたのに、それを指摘すると今は「女性の自由な選択を批判してる。フェミニズムは保守化している」とかいう声が返ってくる驚きね。。

2020-03-01 13:18:14
大野左紀子 @anatatachi_ohno

まあ純粋に「主体的選択」というのは厳密にはあり得なくて、ほとんどは常に、何らかの構造なり環境なりの制約や影響下にある個人の判断というところからは出ないのだが、現に差別構造がある中で「男に媚びる」という生き方は処世術としてはあり得ても「主体的選択」とは言い難いだろう普通は。

2020-03-01 13:22:12
大野左紀子 @anatatachi_ohno

「男に媚びる」から先に何かすごく面白いことが画策されていれば別だが、せいぜい「男の資源を掠め取る」くらいのものだ。何でもかんでも個人レベルで「自由に選択している」「主体的である」と思いたがるの、何の影響なのかな。教育ですかね。

2020-03-01 13:26:06
大野左紀子 @anatatachi_ohno

「男に媚びて男の資源を掠め取って生きていって何が悪いんだ」と開き直ってもいいと思う。そもそも「主体的選択」「自由」などというもの自体が幻想なのだという前提で。しかしそうではなく、「主体的選択」や「自由」を自分は確保できていると信じてそういうことを言っていれば、批判されるのは当然。

2020-03-01 13:32:18
大野左紀子 @anatatachi_ohno

しかし改めて「男に媚びる」って何だろね。例えば態度では全く男に媚びない人がフェミニンな服装をしていると「男に媚びてる」と見られたり化粧してるだけでそう見られたりという現象がある。ファッションも化粧もなしでも「女」という存在自体を「男に媚びるもの」として措定したい欲望が社会にある。

2020-03-01 13:39:57
大野左紀子 @anatatachi_ohno

ここから女性が逃げ出すのは非常に難しい。となると「男への媚び」を、男の資源を掠め取るとか「可愛い女」を演じて男に好ましく思われるとかいった卑近な目標を凌駕する、過剰で過激なものにすることによって、媚びそのものを脱臼させるところまで持っていくのは、逃げ出せない女の戦略たり得るかも。

2020-03-01 13:45:49
大野左紀子 @anatatachi_ohno

「男に媚びるのも主体的選択」だとし、それを「フェミニズム」だと主張するなら、このくらいは考えた上で言って欲しいものよの‥‥。

2020-03-01 13:48:07
大野左紀子 @anatatachi_ohno

そもそも論として「媚びる」という振る舞いは権力関係から生まれるもので、二者間において上の者が下の者に媚びを売ることは(よほど弱みを握られている局面でない限り)ないので、「男に媚びて生きる」と女が言う時、そこに既に権力関係がありそれを是正する意志が自分にないことが前提となっている。

2020-03-01 14:46:27
大野左紀子 @anatatachi_ohno

いくら何でもそういうものを「フェミニズム」とは言わないだろう。上に立つ者に媚びて生きることも主体的な自由選択であるとするのは、既にある権力関係や差別構造を結果的に温存させようとしている点で非常に保守的な態度になるが、そのことに気づかない限り、上にいる者には都合の良い存在となろう。

2020-03-01 14:54:03
大野左紀子 @anatatachi_ohno

とにかく「自由」とか「主体的」という言葉の、一見リベラルな響きに騙され過ぎじゃないかなと思うことが多い。その言葉が何かの正当化のためにやたらと使われている時は、それによって隠されているもの、相変わらず維持されていくことの方を見るべき

2020-03-01 15:03:54
大野左紀子 @anatatachi_ohno

追記:「男に媚びてる女」とか特に「男性に対して性的魅力を使って自己の利益を得る女」を指して、「名誉男性」と言うのはしっくりこない。一般的には男尊女卑的な価値観を内面化した女性のことだが、それだけでは「名誉男性」とは言われないように思う(なんか見た)。

2020-03-01 22:52:30
大野左紀子 @anatatachi_ohno

男性から「他のわかってない女性達とは違うので俺たちの仲間に入れてやってもいい」と承認されることを目的として振る舞う女性、というイメージ。女として男を魅了したいのではなく、男の仲間に入ることで他の女性達との差別化を図る。男性の価値観を先取りするが必ずしも「媚びてる」とは見られない。

2020-03-01 22:55:02
大野左紀子 @anatatachi_ohno

自分も若い頃は「名誉男性」的な要素があって、ある時それは男尊女卑というかミソジニーの裏返しだと気づき、自己嫌悪に苦しんだことがある。

2020-03-01 22:56:41
大野左紀子 @anatatachi_ohno

「名誉男性」より、「媚びも生存戦略の一つだからバンバン使うよ何が悪いの」という感じの女性の方が、個人的には好もしい。

2020-03-01 23:03:53
大野左紀子 @anatatachi_ohno

あと、「名誉男性」という称号を特定の同性に付与することは、男女の上下関係の固定化として働きかねないし、畢竟、差別的なレッテル貼りにもなると思うので使いたくない。

2020-03-01 23:25:06