ついったーで始まるスザルル

こんなドラマがあってもいいじゃない ス!ザ!ル!ル!
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しき @shikishaa

ついったーで始まるスザルル。ルル-シュは試験的にbotを運営していて、スザ クはそのbotのフォロワー。botはキャラものではなく、ただリプに対して励ましを送るような簡単なものでフォロワー数もそんなに多くない。だけどスザクはそのbotを気に入っていて、頻繁にリプをくれる。

2010-04-16 00:39:26
しき @shikishaa

なんとなくついったーの仕組みを理解するために始めたbotでそんなに思い入れはなかったけれど、そうして熱心にリプをくれるすざくにるるーしゅは興味を持った。そしてこっそりbotのアカウントを捜査して、プログラムではなく自分の言葉でリプを返すようになった。その頻度は次第に増えていった

2010-04-16 00:43:26
しき @shikishaa

すざくはるるーしゅをbotだと思ったまま、悩みなども打ち明けるようになった。すざくの知らない間に交流は深まり、るるーしゅはすざくにもっと近づきたいと思って自分のアカウントを始めた。だけどすざくは知り合いしかフォローを返さない主義で、るるーしゅがフォローしても返してくれない。

2010-04-16 00:45:37
しき @shikishaa

このままbotとしての交流を続けるしかないのか、と途方に暮れていたある日、事件が起こった。るるーしゅの使っていたcronがサーバー負荷のせいで使用停止になってしまう

2010-04-16 00:47:35
しき @shikishaa

あと三日でbotそのものが使えなくなってしまう。いくら私用で使っていたとはいえ、元はbotでありすざく以外のフォロワーだっている。他の方法も考えてみたが、botはcronの停止と共にアカウント削除をしてしまうのが一番自然な方法に思えた。だけどやっぱりすざくへの未練は捨てきれない

2010-04-16 00:50:03
しき @shikishaa

結局BOTは消すことにした。るるーしゅは最後の3日間、ほとんど手動ポストはせずに行く末を見守っていた。しかし最後の瞬間、初めて自分の方からすざくへ@を飛ばした。「今までありがとう」というツイートは、数秒間だけTLに乗りBOTの消滅と一緒に消えた。

2010-04-16 10:05:55
しき @shikishaa

るるーしゅはその後しばらくツイッターを離れていた。今まで殆どBOTいじりしかしていなかったので、BOTがなくなり自然と疎遠になった。しかし数週間後ふとした思いつきでツイッターを覗いてみて驚いた。消した筈のBOTが、戻ってきているのだ。

2010-04-16 10:06:38
しき @shikishaa

試 験運転中のそのBOTはまだ上手く稼働していないが、言葉などはるるーしゅのBOTそのままだった。るるーしゅがすざくへ個人的に送った言葉も含まれていた。確信を持ってるるーしゅはBOTへ@を飛ばした。

2010-04-16 10:09:07
しき @shikishaa

「このBOT、また出来たんですね」「ごめんなさい、実は僕が前からやってる訳じゃなくて真似して作ってみたんです」「そうだったんですか。俺もフォローしてましたよ。でもどうしてわざわざ?」

2010-04-16 10:09:32
しき @shikishaa

「実は中の人と話がしたくて…これを作ったら気付いてくれないかなぁって、本当に個人的に作ったんです。でもプログラミングとかわからなくて全然駄目で…」「良かったら協力しますよ。BOTなら前いじったことがあるので」

2010-04-16 10:09:56
しき @shikishaa

「ありがとうございます。でも、もう必要ないみたいです」「あっ、解決したんですか?」「はい。あなたですよね?僕をずっと励ましてくれてたの」

2010-04-16 10:10:19
しき @shikishaa

動揺して手が止まっているうちに、すざくからフォローされたとメールが届いた。BOTのアカウントで話していたのに、すざく本人からのフォローが返って来た。迷った末に、「どうしてわかったんですか?」と素直に返した。

2010-04-16 10:14:14
しき @shikishaa

「あ、良かった!実は理由なんかなくてただの勘なんです。あなただったらいいなって思って」実はすざくは自分が話している相手がBOTの中の人だとはずっと気付いていなかった。よく出来たBOTだと感心していたぐらいだった。最後の瞬間のあの@を見てようやく気付き、そして後悔した。

2010-04-16 10:24:02
しき @shikishaa

もっと人としてちゃんと仲良くなりたかった。ちゃんと友達になりたかった。だけどツイッターには膨大な数の人がいて、BOTアカウントが消えた今は探す術なんて無いに等しい。一生懸命考えた結果にたどり着いたのが、このBOTの複製だった。

2010-04-16 10:25:57
しき @shikishaa

「るるーしゅさんのお陰で今まで頑張れました。これからはるるーしゅさんのことがもっと知りたいです。よろしくね」そしてるるーしゅはフォローボタンを押した。いつの間にかBOTのアカウントは無くなっていた。

2010-04-16 10:30:34
しき @shikishaa

以上昼夜二度に渡るTLテロでした。終わり!

2010-04-16 10:31:28