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7位
第7位『外は夏』キム・エラン著 古川綾子訳(亜紀書房)『セロトニン』ミシェル・ウェルベック著 関口涼子訳(河出書房新社) #Twitter文学賞
2020-03-07 14:01:48#wtb10 『外は夏』キム・エラン著 古川綾子訳(亜紀書房) 幼い息子をバスの事故で失った夫婦が、現実の残酷さに捉えられ…この「立冬」と、寂しさと貧しさを背負った少年がやっと心の慰めになる老犬を手に入れたというのに…という「ノ・チャンソンとエヴァン」の2篇はもう、泣けて泣けて…。
2020-02-09 00:21:03『セロトニン』ミシェル・ウエルベック(河出書房新社)。躍進するフェミニズム小説群と併せて読みたい。<男>として生きて、死んでいくことの不毛さと心細さを体現する語り。同時代にウエルベックがいてくれて良かった。腐臭を放つ<男>の墓掘り人を、誰かが務めなければいけないのだから。#wtb10
2020-02-02 08:06:506位
第6位『雲』エリック・マコーマック著 柴田元幸訳(東京創元社)『おちび』エドワード・ケアリー著 古屋美登里訳(東京創元社) #Twitter文学賞
2020-03-07 14:10:34Twitter文学賞、国内編に続き海外編の投票です。 『雲』エリック・マコーマック/柴田元幸・訳(東京創元社) #wtb10 幻想というものに手触りを与え、手渡し共有させてくれ、遠近感を狂わされながら未知の世界へ連れて行かれ、文学の力にやられた! という悦楽に心と体が満たされる。最高。
2020-02-09 15:11:54「おちび」エドワード・ケアリー(東京創元社) #wtb10 社会の外側にいるもの、と自分のことを思うのです。だからこの本が響く。社会の周縁の人々が混沌とした時代のなかで愛を注ぎ、愛を失う。とても丁寧に注意深く描かれています。
2020-02-08 12:59:565位
Twitter文学賞海外編『回復する人間』(ハン・ガン、訳・斎藤真理子、白水社)に投票します。絶望的な状況に陥り目の前が真っ暗になった時、きっとこの本のことを思い出します。目を凝らして、息を潜めてやっとのことで見出す微かな希望に賭ける勇気を持ちたい。#wtb10
2020-02-09 20:13:25Twitter文学賞海外「回復する人間」ハン・ガン(訳/斎藤真理子)。しんとした静謐な文章の間に突然ぶち込まれるエモーショナル。喜怒哀楽のすきまにある説明しがたい感情を掬いとれる稀有な作家。一生追いかけていく。たくさんの扉を開いてくれたTwitter文学賞、本当にありがとうございました。 #wtb10
2020-02-09 19:48:054位
最初で最後の「Twitter文学賞」に参加します。 人の存在と営みがいかに自然と分かちがたいかを巨木の枝のように複雑で年輪のように重層的に描いた小説、リチャード・パワーズの『オーバーストーリー』。 #wtb10 pic.twitter.com/aMfY0qh2kW
2020-02-09 12:55:243位
『息吹』テッド・チャン(早川書房) #wtb10 Twitter文学賞海外編への一票。 年末に放り込まれた傑作にして名作。 国内編と同様にこちらもSF短篇集なんだが全篇を通じて上品な優しさを纏っている。 読後は「良い作品に出会えた」という充足感に満たされる。 中でも「不安は自由のめまい」が特に好き。
2020-02-09 12:13:14#wtb10 断然、テッド・チャン『息吹』(早川書房) これは現代の寓話だ。今を生きる我々にとって示唆に富む内容だ。 作品全体を通して、いや前作『あなたの人生の物語』から続く作者の思いが伝わってくる。
2020-02-09 12:15:03