『おジャ魔女どれみ』全51話感想

よどるふ💫🐚🚓🐾 @yodorufu

『おジャ魔女どれみ』30話：クラスメイトの山内くんはお寺の子。そんな彼の実家では夏休み中に怪談ライブを毎年開催しているようで、それを聴けるクラスメイトたちがなんとも羨ましい。この山内くんの家でのエピソードは、シリーズ2年目以降の夏の恒例行事となっていく。

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『おジャ魔女どれみ』30話：オバケが苦手なはづきと怪談話のときに腰が抜けていた矢田くんコンビの肝試しシーンが微笑ましい。山内くんのおじいちゃんを呼び出すマジカルステージのシーンでは、はづきの眼鏡が曇っていたりと細かいどころで笑える。五十嵐卓哉シリーズディレクター絵コンテ回。

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『おジャ魔女どれみ』31話：クラスメイト志乃ちゃんはモンゴルに住んでいたことがあり、現地で仲良くなった男の子へのプレゼントで悩んでいた。魔女見習い5級試験では、またもや魔法玉がない状態で挑むことになり、改めて見ると本当にギリギリの綱渡りをやっていることが伝わってくる。

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『おジャ魔女どれみ』31話：「相手が喜ぶプレゼントとして何を渡せばいいか」という悩みに「心がこもっていれば何でも嬉しいよ」で終わらせず、相手のことをよく知って考えれば、“相手が困っていることへの手助けになるプレゼント”が自ずと見えてくるロジカルな展開が素晴らしい。

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『おジャ魔女どれみ』32話：二学期に入り学級委員のポストを狙う玉木の対抗馬として「いつも2番手」のコンプレックスを持つまさはるくんが立候補し、どれみたちは後援活動をすることに。11話に登場したまりなちゃんが、まさはるくんの選挙公約（清掃活動の徹底）にやる気を見せるシーンが燃える。

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『おジャ魔女どれみ』33話：これもすごく印象に残っている浜田6兄弟の運動会エピソード。とにかく「1つずつ年の離れた6人兄弟が一堂に会する」というアイディアに強烈な印象を受けた。小学生のときの「ひとつ年上」って、ものすごく“お兄さん”や“お姉さん”を感じるんだよなあ。

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『おジャ魔女どれみ』34話：あいこの母親が（あいこの回想を除いて）初登場。徹底した“すれ違い”の作劇で、次回以降への引きが強い。どれみたちのクラスメイトの家庭環境にスポットが当たる基本1話完結のエピソードと違い、シリーズを通して描き込もうとするスタッフの気合いが伝わってくる。

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『おジャ魔女どれみ』34話：このエピソード、『ミッドサマー』の前に観ていたのだけれど、「悲しみを抱えた人の気持ちに寄り添って泣く」ってシチュエーションは同じなのに、ここまで印象の違うシーンになるのか……と思いながら『ミッドサマー』を観ていた。

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『おジャ魔女どれみ』35話：満を持して瀬川おんぷが初登場。おんぷの魔女見習い姿を初めて視聴者に見せるシチュエーション作りと、そこで使う魔法の危うさの提示が引き込まれるし、再登場となるマジョルカとの因縁をこうやって繋げるのか！ という上手さ。抜群に面白い。

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『おジャ魔女どれみ』35話：いま観返すと、着実に魔女見習い試験をパスして来たどれみたちに合わせるためなのだろうが、おんぷの「魔女見習い試験に飛び級合格」設定って、当時の自分にとってはかなり「とんでもないキャラクターが出てきたな！」と思わせるには十分なインパクトだった。

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『おジャ魔女どれみ』36話：魔女見習い4級試験回。今回はお供の妖精とのコンビネーションが試される。正直なところ、各回の魔女見習い試験って、「え？ たったそれだけで進級できるの？」っていう内容のものが多かったりするのだけれど、今回はけっこう面白い試験内容だった。

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『おジャ魔女どれみ』37話：「人間に魔女の正体を見破られた者は魔女ガエルになってしまう」設定から当然導かれる残酷なエピソードなのだけれど、観終わった感想としては、なんとなく前向きな気持ちになっている不思議。ぽっぷとおんぷが初顔合わせで、ふたりの気の合い方が面白い。

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『おジャ魔女どれみ』38話：怪獣好きのクラスメイト、りょうたくんにスポットが当たる。自分の好きなものが理解されなかったり、好きなものに夢中になったあまりに他のこととのバランスがとれなくなってしまい、自暴自棄になってしまう悲劇。反省すべき点は反省をして良い怪獣ライフを送って欲しい。

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『おジャ魔女どれみ』39話：マジョルカのお守りアイテムがあるのをいいことに「人の心を変える魔法」を使うおんぷ。お守りを渡した当人であるマジョルカもおんぷの禁止魔法乱用っぷりは知らなかったようで、この時点で両者の関係性は断絶している状態。問題解決のために、ひと芝居打つ展開が面白い。

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『おジャ魔女どれみ』40話：魔女見習い試験の中でも、ここを境に落第する者が多いという3級試験。3人の内、あいこの試験内容は“魔女見習い試験らしい試験”であると思うと同時に「傾向と対策」という文字列が頭に浮かんたり。これに比べると、どれみとはづきは何もやってないに等しいのだが……。

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『おジャ魔女どれみ』41話：どれみの3級試験不合格エピソードのあとに、「奨励会を年齢制限で退会した父を持つ将棋好きなクラスメイトの将太くん」のエピソードを用意するという絶妙さ。相変わらず関先生が頼もしい。「努力を積み重ねていたのをちゃんと見ていたよ」って、すごく励みになるよなあ。

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『おジャ魔女どれみ』42話：どれみもファンの戦隊ヒーロー番組『バトルレンジャー』に姫役で出演しているおんぷを軸に、『バトルレンジャー』ファンであるクラスメイトの天野くんと瀬川おんぷファンクラブ会長である上級生の橋本くんの対立が描かれる。意外なほど爽やかな後味の残るエピソード。

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『おジャ魔女どれみ』43話：身体が弱く久々に学校へ登校してきたクラスメイトのしおりちゃんと過保護な父親。そして、玉木と娘を決して叱ることのない父親。「本当に子を思う親が取るべき行動とは何か」をめぐって、それぞれの父娘のドラマが交錯する。おんぷが一言で見事に引っかき回してくれます。

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『おジャ魔女どれみ』43話：こういう「たとえ自分がかつて体験した記憶であっても、時間というフィルターがある以上、過去をはっきりと見通すことはできない」っていう、「記憶とは不確かなものである」ことをきちんと扱ってくれている話はものすごく好み。プリリズRLで言う22、23話もそう。

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『おジャ魔女どれみ』44話：クラスメイトのむつみちゃんは、連勝記録を伸ばしているプロレスラー、キャンディ伊藤の大ファン。むつみちゃん自身もクラスの男子相手に勝を譲らないほどの強さがあり、将来の夢も女子プロレスラーで、今はまだ力で及ばない兄に勝つことを心に誓っている。

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『おジャ魔女どれみ』44話：とにかく、観終わる頃にはむつみちゃんが大好きになっていた。後半におけるむつみちゃんとキャンディ伊藤の会話はまさに「憧れのヒーローとわたし」の構図で、ヒーロー大好き少年を描いた42話よりも“ヒーローもの”の濃さは今回のエピソードの方が上かも。

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『おジャ魔女どれみ』45話：サンタが町にやって来た！ なクリスマス回。魔女とサンタクロース、人間に存在を知られてはいけない者同士はお互いに存在を認識しているらしい。おんぷを目の前にしたぽっぷ親衛隊の動きにリッチさを感じるなと思ったら、五十嵐卓哉演出回でもあった。

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『おジャ魔女どれみ』46話：OPでも目を引く秀才キャラ的な見た目のクラスメイト、みちあきくんのマジックショーを手伝う回。明らかにバッドカードの影響っぽいエピソードだが、そんなことはなく、シリーズ構成変更の跡が感じられる。一方でマジョリカとマジョルカはすっかり仲良しになっていたり。

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『おジャ魔女どれみ』46話：はづきとあいこにとっては2級、どれみにとっては3級の魔女見習い試験が「（ガラの悪い）大勢の魔女の前で隠し芸を披露」という、ここにきて大いに力の抜ける試験内容だが、おそらくシリーズでも随一の女王様のチャーミングな仕草が見られるのは良し。

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『おジャ魔女どれみ』47話：34話におけるあいこの母親に対するあいこの勘違いが解消され、あいこはどれみとはづきと共に、父親に持ち込まれた再婚話を破談にするため奮起する。「自分の気持ちをごまかすことなく素直に出す」着地に、最近読み返した那須正幹『ズッコケ結婚相談所』を思い出したり。