茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2505回「コロナウイルスの困難をきっかけに、学校への登校を前提とする教育のあり方を見直そう」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2505回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2020-03-30 07:39:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

近頃、お父さま方、お母さま方と話すと、コロナウイルスの影響で学校が長期休校になり、子どもたちがやることがなくて困っているという風に聴く。もちろん、学校の先生もプリントや宿題を出しているのだけれども、それにも限界があるというのである。

2020-03-30 07:40:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

思うに、今までの日本の教育システムが、「学校」に「登校」することを前提に組み立てられているところに問題があると思う。たとえばいわゆる「不登校」の子がオンラインで学べるシステムを開発し、充実させるという発想が、少なくとも公の側になかった。

2020-03-30 07:41:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

ホームエデュケーションなど、学校に行くことを前提にしない学びのあり方が普通に支持されている国では、学校がコロナウイルスで休校になったら、さっさとオンラインの学習に切り替えているとも聞く。学校はそれなりに良いところであるが、その学校に行くことを前提にする学びのあり方には限界がある。

2020-03-30 07:43:05
茂木健一郎 @kenichiromogi

今回のコロナウイルスの難局は、学校や、学校に行くことを前提にものごとを考えていた日本の教育システムの脆弱性を明らかにしたとも言える。感染症の拡大がなくても、もともと学校に行けない子、行きたくない子もいるんだから、学校に行くことをオプションと考えるべきだった。

2020-03-30 07:44:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

文科省は、大学の授業日数を杓子定規に何週とするなど、従来も学校への通学を前提にした教育概念で悪評をかっている。このコロナウイルス感染症で休校が相次いでいる分の授業を、あとでやれとはまさか言うまい。それだったら、最初から学校への登校を前提にする教育課程にこだわる必要は全くなかった。

2020-03-30 07:46:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

学びの実質を考え、学校に行っても行かなくても、それぞれの人がそれぞれのやり方で学びあい、教え合うこの技術文明の中であたりまえの新しい学びのモデルに、このコロナウイルスの困難をきっかけに移行できれば、教育に関しては災い転じて福となすことができるだろう。

2020-03-30 07:47:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2505回「コロナウイルスの困難をきっかけに、学校への登校を前提とする教育のあり方を見直そう」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

2020-03-30 07:48:21