観劇報告書Selection⑭【喜劇のヒロイン】

『謎は謎のままとぱぱ』という演目になります。なお、この団体、正確には「喜劇のヒロインの素」って名前らしいのですがよーわからんので、そこは省略ということで。(←え?)
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【これからこれ観ます!(`・ω・´)ゞ】 ★謎は謎のままとぱぱ (喜劇のヒロイン) 観劇の長期休止も検討しましたが、せめて、これくらいは…!という今は気持ちです。 #キゲキ #コロナ対策もここまで来たか pic.twitter.com/iBZqRoSg5h

2020-03-28 14:47:23
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こちらも観客はマスク着用と消毒液の上でビニール手袋着用という厳戒態勢でした。そういや役者さんも劇中、ビニール手袋してたなぁー。公演打つだけでも大変なのにこんな余計なことまでせにゃならんとは…お疲れ様です

そのビニール手袋についてのワタクシの感想はこちらです。しかも蒸れるから暑いのよね。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!(`・ω・´)ゞ】 【謎は謎のままとぱぱ】(喜劇のヒロイン) ややメルヘンチックな雰囲気の中、話が進んでいくのですが、その中にさりげなく最近話題や問題になった事柄をあれこれ織り込んであるのがなにより面白い。結構ハッと気づかされるところ多かったですねぇ。→ #キゲキ pic.twitter.com/WJ7lsS4TzF

2020-03-28 17:00:09
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【どんな話だった!?】
とあるおうちに二人の姉弟がおりました。の名前はハマナコ、そしての名前はパルパル。彼らは家から一歩も外に出ないようにずっーーーーっと留守するようにこれまたずっと留守にしてる両親に言われてたってんで、その言葉をきちんと守り両親代わりとして毎朝売れ残りのパンを持ってきてくれるアルルおばさんと過ごしておりました。(←というかどっちか言うと出入りしてたんですが)

実はこのあたりについては最近流行りの自宅警備員(特に若年層の引きこもりあたり)かと思ったんです。ひょっとしたら、そこも入ってるのかもしれない…?。

でもこのアルルおばさんどうもなのです。姉弟の前では一言も喋らないのです。そう、基本ジェスチャーだけなんです。寝てる姉弟起こす時に猫だまし使う時以外は笑。単に性格悪いだけなのか?イタズラ好きなお茶目さんなのかよーわからん笑。しかも夕方出ていって朝、判で付いたかの様にパンを姉弟の元に届けてくれるのです。売れ残りのね。

そんなある日のこと、アルルおばさんの留守中、童話作家志望の隣人女性が窓からひょっこり顔を出して最近越してきたかなんかのご挨拶なのかやってきます。しばらく会話していた彼らは彼女が気に入ったのか姉のハマナコはちょっと前に辞めてしまった家庭教師の代わりを依頼します。

その後、夜いなくなって朝売れ残ったパンを持って帰ってくるアルルおばさんの理由や、彼らの両親がなぜ長いこと留守にしてるのか?が童話作家志望の隣人の手により徐々に明かされていくことになります。

なお、作品の世界観としてはヘンデルとグレーテルの話が出てくるので西欧風あたりかと想いきや、普通にテレビやら懐かしの黒電話があったり、ハマナコが日本語の新聞を読んでたりするので、かなりパラレル入ってます。

ついでに言うとコンビニまであるのですボソッ。でも、このコンビニどう見ても7と11のあのコンビニにしか…いかん喋りすぎた。

【※補足】

※一応、ネタバレを言うと、ハマナコとパルパルの両親は元々はコンビニの経営者だったのですが、近所に同じ系列のコンビニが本部のドミナント戦略で乱立してしまい破綻した為に子供二人をアルルおばさんに預けて夜逃げ同然でいなくなった?っていう確か設定でした。そのことを子供たちは実は知らない。それを隣人が戯曲にして暴いちゃったというか、どうも創作しちゃったんですね。考えようによっては現実なるものをもろ子供たちに晒しちゃったことになる訳です。つまりはネットの拡散と同じですね。

※ちなみにアルルおばさんはコンビニで夜の21時〜朝5時までバイトし、そこから二人の子供の顔を覗きに来てたのですね。売れ残りのパンを朝方に…ってのはそういうことですね。一体全体いつ寝てるのだろうか?、この人。

※なお、アルルおばさんと隣人は同じコンビニで働く同僚だったことがのちに判明します。世間とは広いようでなんと狭い。よくある話です。

さぁ!そんな感じの話です。短編とはいえ考えるには十分面白い内容でした。またハマナコやパルパル、アルルや隣人といったキャラも個性やその時々の台詞、動きなどによって記憶に残りやすいキャラでしたね。以下作品の解釈を書いときますね。

…の前に少しだけキャラの印象に残ったとこを挙げさせて下さいな。ハマナコやパルパルって至って普通なんです。天真爛漫な子供っぽいとこも含めて。アルルほどの謎めいた感もないし、隣人ほど変人感もない。寝相はスゲぇ悪いけど笑。でもハマナコは自分の名前を「姉ちゃん」って呼ばれるのやたら嫌ってて「ハマナコ」って呼ばれるの好んでたし、パルパルはパルパルで無邪気に残りもののパンを喜んでいる…そういう無垢っぽいとこがむしろ良かったですね。残り二人が妙におかしな人なので。

そして、どさくさで演じた人もご紹介しときましょう。これはやっとかないとね。
★姉:ハマナコ…春日井琴子
★弟:パルパル…今村拓哉
★アルルおばさん…まとい
★旅人…棗

(※敬称、所属団体名は略してます)

さぁ、最終的にこの話どう解釈したのか以下に述べますね。

情報化社会とかなんとか言われてん10年、今や新聞TVでのみならずネットでも情報を得るのが当たり前になってきましたよね。(電話も卓上→スマホですよね)それは今や24h営業が当然となったコンビニみたく、ほとんどの人が寝てる間も休みなく、それもタイムリーに更新され、しかも沢山の情報という名の品揃え個々人の手によってすぐに手に入る環境が用意されています。

でも一方では余りの氾濫ぶりにどれがホントでどれがウソなのか?ウソの方はフェイクってヤツですかね?
もうそれさえも見分けが付かないくらいの時代に突入してしまっていたりもします。だって様々なサイトやらなんやらがコンビニのドミナントみたく乱立しちゃってるんだもの。

しかもその情報は時として誤った内容にも関わらず、大多数の人がさほど確かめもせずに真実として飛びついたがゆえに人知れず潰されて泣いている人が結構いたりします。そうハマナコとパルパルの両親のコンビニの様に。

そんな現代社会をややメルヘンチックに二人のハマナコとパルパルというどこぞの遊園地みたいな名前の姉弟とその世話役のアルル、隣人を通して描かれていた様に思いました。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!(`・ω・´)ゞ】 【謎は謎のままとぱぱ】(喜劇のヒロイン) あとは登場人物たちですね。こちらは公演途中なんであんま言えないのですが、まといさんと棗さんのあのやり取りがとにかく好きでしたねぇ。いや、あれ確かにそういう感じですわ笑。小難しさもなく見やすい演目でした。#キゲキ pic.twitter.com/5MGHSb5gRl

2020-03-28 17:00:12
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