女性が化粧をするのは……

女性が化粧をする理由について首を突っ込んでみたところから、中国の史記にある復讐譚に転んだまとめです。
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 ↓「引っ掛かってて」っていうと語弊があるんですが(別に頭にきたとかではなく)「へー後で調べてみよ」と思ったって感じでした。4年経って思い出して調べてみたら、これだいぶニュアンス違ってくるな!?というのが以下のまとめです。

ミケ太郎 @bokumike

そういえば、女性が自分のために身綺麗にするとテンション上がるって枕草子に書いてあったって前呟いた時、二千年前に「女は己を説ぶ者のために容づくる」という記述もありますねって言われたのが引っ掛かってて、最近になって調べたら、「士は己を知る者の為に死し、女は己を悦ぶ者のために容づくる」

2020-04-08 18:07:45
ミケ太郎 @bokumike

「立派な男子であれば自分の真価をよく知り、認めてくれた人のためなら死んでもよいと思うものだ。女性は、自分がそばにいると喜んでくれるような人がいれば、その人のために化粧をするものだ」という史記の引用で、更にそれは主君の仇討ちを決意した男、豫譲が復讐を誓った時の言葉で、

2020-04-08 18:09:31
ミケ太郎 @bokumike

「今、智伯我を知る。我必ずために讎(あだ)を報いて死し、以て智伯に報じなば、すなはち我が魂魄、愧ぢざらん (智伯は私を理解してくれた。私は必ずその仇を討って死ぬぞ。そうして智伯に恩返しができれば、私の魂魄も恥じることはない)」と続くんですね。

2020-04-08 18:19:04
ミケ太郎 @bokumike

豫譲は、待遇が気に入らなかったため2度転職して、自分を国士として厚遇してくれた智瑶を主君としたものの、智氏が滅ぼされてからは復讐の為に名を変え、鼻を削いで刺青を入れた囚人の姿になって仇の厠の左官として潜入したり、顔や体に漆を塗ってらい病患者を装い、炭を飲んで喉を潰して声を変えて、

2020-04-08 18:20:27
ミケ太郎 @bokumike

乞食の振りをしてリベンジして、結局それも失敗に終わった男なんですが、その人生を踏まえると、あの言葉は「自分を評価してくれた方のためなら、好きな男のために女が化粧をするように、例え自分がどんな姿になろうと必ずそれに報いる。復讐してやる」みたいなニュアンスに近い気がするんですよね…

2020-04-08 18:21:39
ミケ太郎 @bokumike

(ちなみに豫譲は、その壮絶な仇討ち(未遂)に人生を捧げた立派な男であるという逸話で人々に愛されたという話と、そこまで色々出来るなら国士として主君の生前にそれを発揮しろよ(主君をみすみす死なせた無能野郎)的な評価が分かれている…)

2020-04-08 18:22:16
ミケ太郎 @bokumike

話がそれた。というわけで、きちんと史記を読み込んだわけではありませんが、「女は己を悦ぶ者のために容づくる」だけを抜き出すと、男のために綺麗になる女の存在しか読み取れないけど、それを発した背景やその後の豫讓の人生を踏まえると、かなり言葉の印象が変わってきますね、という話でした。

2020-04-08 18:27:37
ミケ太郎 @bokumike

そういえば蛇足ですが、豫譲がそこまで執念深く趙無恤(主君の仇)をつけ狙ったのは、命を奪うに飽き足らず、趙無恤に主君だった智瑶の頭蓋骨を漆塗りにして酒杯にされた(一説によると、それを便器にしたとも)と耳にしたことでいよいよブチ切れた、みたいな話が有力なようです。

2020-04-08 19:03:37
ミケ太郎 @bokumike

ちなみに元ツイがこちら。自分のためにしたオシャレを男性から「男受けしないよ」と言われて怒った女性の呟きに対する援護射撃(空リプ)でした。twitter.com/bokumike/statu…

2020-04-08 18:52:22

コメント

かじ @micking_bird 2020年4月9日
当該部分は枕草子での46段、「『女はおのれをよろこぶ者のために顔づくりす。士はおのれを知る者のために死ぬ』となむ言ひたる」ですね。清少納言の言ではなくて、彼女とのマブダチとも言われる頭の弁(藤原行成)の言葉です。ここでの文章の解釈は2重にあると思います。まず、中国の故事を引用して清少納言に会話しているということは、女性ながらに漢文の素養があるということで行成が清少納言の教養を高く評価していたということ。まぁ自分ageエピソードですね。
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かじ @micking_bird 2020年4月9日
また、行成は、自分を取りつくろうとせず、平凡な男として通っていたので(当時は歌などが上手い男性がモテていたがそういうタイプではない)、「奥さん取られちゃいますよ」と冗談ながらに清少納言に言われるほどでしたが、それに対する彼なりの答え。つまり、「女性が化粧をすること」を言いたいのではなく「男性が誰かのために命を懸けること」を言いたいわけです。
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かじ @micking_bird 2020年4月9日
「世間では風流な男性が女性に評価されているが、女性が好きな人のために化粧をするのと同じように、男性は自分を理解してくれる(女性)のために死ぬことがその真価ではないか。故事にもそうある」といった感じでしょうか。女性の化粧=男のためではなく、女性が好きな男性のために化粧を(入念に)するぐらいのと等価であるぐらい、男性は己を理解してくれる女性のために命を懸ける(のが素晴らしいことである)と解釈するのが自然だと思います。つまり問われているのは男性側の覚悟なんですよね。
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