COVID-19 CT所見

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画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

#COVID19 #新型コロナ肺炎 CT所見の特徴 特異的な部分だけ抽出すると モス 海綿 マリモ! 当初こう言うと叩かれたが、やはり普通のウイルス性肺炎像ではない。 丸い。やたら丸い。 最終的には日本医学放射線学会の発表なども参考に。でもまずは自分の感触を。 感性を研ぎ澄まそう。1/6

2020-04-02 17:35:48
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

大原則 ●間質性陰影が主体 ●急速に変化 合併症がなければ ○縦隔リンパ節腫大なし ○胸水はないか乏しい 胸水があると予後不良のサインかもしれない。統計をとっていないので、単なる感触。 2/6

2020-04-02 17:37:07
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

画像の変化が急速なので、phaseごとに捉える。 ★出現期 「下葉の末梢側」に、「気管支と関連」した「斑状」で「丸み」を帯びた「淡いすりガラス状陰影」が1から数個出現。 胸膜とは、接しても接しなくてもよい。 ↓数日経過 3/6

2020-04-02 17:37:50
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

★拡大期 一気に「両側上葉」にも「丸み」を帯びた「斑状で明瞭なすりガラス影」が広がる。これはランダムな分布で、末梢寄りとは限らない。もうね、ハチャメチャ。 斑状陰影の一つ一つは結構大きめ。 EP/OPに似るが、丸みを帯びているところが違う。 4/6

2020-04-02 17:38:38
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

拡大期の続き 内部は「比較的均一」で、増悪するとcrazy-pavingを呈する。境界明瞭と不明瞭が混在。 出現期の下葉の病変は胸膜に沿うように広がる。一部で濃厚陰影も出現し、牽引性気管支拡張も出始める。 ↓数日経過 5/6

2020-04-02 17:40:56
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

★ARDS期 下葉背側主体の陰影は収縮機転を伴う濃厚陰影に変化。収縮に伴い陰影の丸みは消え、むしろ内側に凹となる。 上葉も広汎に侵される。 肺の拡張が妨げられる。 息どめができず、ブレた画像になる。 胸水が出現することもある。でもほかのARDSより胸水はなく、AIPに近い印象の症例も多い。6/6

2020-04-02 17:42:06
画像診断医k🐾屋代香絵🐈Kae Yashiro @AdultSpotDiffer

追加説明 丸い、というのは、円という意味ではない。 「外に凸の丸み」があって、それが違和感というか、感性に引っかかる、ということ。 他の間質性陰影で、こういう丸みはあまり見ない。

2020-04-02 18:05:49