Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年3月17日分)asleep/armistice/-stice/the boy/発音の指導言/進行形/stop/-ns/startとleave/発音記号/文法体系外の情報/耳は寛容、目は不寛容

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

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[THREAD] おとぎ話の「眠れる森の美女」は The Sleeping Beauty だが、sleeping の代わりに asleep は使えない⚠️ 通例、asleep は名詞の前に置けないからだ。次のように使い、誰かが睡眠中で静止状態にあることを表す。 👉 Is she awake or asleep?(彼女は目を覚ましてる? それとも寝てる?) pic.twitter.com/83lnsjRPPv

2020-03-17 07:48:05
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Early Bird @41isyoichi

asleep は静止状態に比重があるのに対し、sleeping は臨時的というか、ある時点からある時点までという時間的要素に比重がある。 よって、「赤ちゃんが眠っているから静かにしてね」は、どちらかと言うと、 👉 Don't make a noise. The baby is sleeping. と、sleeping のほうを用いる。

2020-03-17 07:48:05
Early Bird @41isyoichi

次の問題、よろしければリプ欄に解答してみませんか? pic.twitter.com/u2Kr6uPOpg

2020-03-17 09:07:22
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Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 京都大学の英文(1997年)に armistice という単語が出てきた。この語は「arms (戦闘、戦い) + -stice (静止、休止) という造りからわかるように、「休戦、停戦」の意で使われる。 👉armistice agreement(停戦協定、休戦合意) 👉bring about an armistice(停戦をもたらす)

2020-03-17 12:42:51
Early Bird @41isyoichi

また、「静止、休止」を表す -stice という語幹に between の意の inter- が組み合わさると、「間がある状態」という原義から「隙間」の意味が出てくる。 👉fill the interstices(隙間を満たす) 👉the interstices of a wall(壁の割れ目)

2020-03-17 12:42:52
Early Bird @41isyoichi

そして、solar でお馴染みの sol- (太陽) と -stice (静止) が合わさった solstice という語には「最高点、至(し)、(夏至・冬至の)至点」という意味がある。「太陽が行き着いたぎりぎりの所」というイメージだろうか🤔 振り返れば、こんな話を授業でした日は夏至 (the summer solstice) だった。

2020-03-17 12:42:52
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] boy が定冠詞をかぶっていることにも留意すると THE BOY WHO LIVED とは「生き延びたただ一人の男の子」と解せる。ここから何か事件があった、というニュアンスが看取できる。そして事件があったのはその通りで、この生き延びた1人の男の子というのがハリーポッターだ。 pic.twitter.com/76W6TFz1ZW

2020-03-17 13:17:00
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Early Bird @41isyoichi

「生き延びた男の子」というからには「生き延びていない人たち」が裏にいるわけだが、それがこの男の子の両親。実際この両親が殺害されたという内容が後の方で出てくる。その殺害した本人が the philosopher's stone 即ち不老長寿の薬をほしがっている。それを妨げるハリーポッターの物語が第1巻だ。 pic.twitter.com/yN7F6orjYr

2020-03-17 13:17:02
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Early Bird @41isyoichi

発音の指導言(その1) box, hot などに含まれる母音の発音法 pic.twitter.com/UCHwUJza0N

2020-03-17 17:43:12
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Early Bird @41isyoichi

発音の指導言(その2) cat [kǽt], happy [hǽpi] などに含まれる [æ] の発音法 pic.twitter.com/LjZ0wZiX39

2020-03-17 18:25:31
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Early Bird @41isyoichi

文法体系外(extragrammatical)の情報が構文の正しい理解を決定する。文法的には正しい「誤読」や「誤訳」に陥るのを防ぐ原理は文法構造そのものの中にはない、という事実がある。Time flies like an arrow. という英文を取り上げてみた。 pic.twitter.com/AX1J4qYftx

2020-03-17 18:39:22
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Early Bird @41isyoichi

ご参加ありがとうございました。正解は(2)です。「a challenge to 何か」が「何かにとっての障害」の意で用いられています。 twitter.com/41isyoichi/sta…

2020-03-17 19:07:08
Early Bird @41isyoichi

次の英文の和訳例を完成させる際、空所を埋めるのに最も適切な方を選んでください。 The treaty is a chellenge to world peace. その条約は世界平和を(   )するものである。

2020-03-16 10:55:07
Early Bird @41isyoichi

次の英文の和訳例を完成させる際、空所を埋めるのに最も適切な方を選んでください。 This lovely weather is too good to last. このよい天気が(   )

2020-03-17 19:09:35
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 進行形は進行中の動作以外の意味を表すことがある。 nod (うなずく) のような瞬間的動作を示す動詞の進行形は「しきりにうなずく」と動作の反復を表す。 👉 She was nodding to show her approval.(彼女はしきりにうなずき、同意を示していた)

2020-03-17 19:22:57
Early Bird @41isyoichi

stop (止まる) という動詞は「動作中→静止」という移行を表す。 👉 The car is stopping. 上例は動いている車が徐々に速度を落としてまさに止まろうとしている様を示し、「その車は止まりかけている」の意を伝えている。

2020-03-17 19:22:57
Early Bird @41isyoichi

反対に、「静止→動作中」という移行を表す動詞、例えば start (出発する) の進行形は、出発しかけていることを表す。 👉 Hurry up. The train is just starting.(急げ、列車が出るぞ) is just starting は「動き始めたぞ」の意。

2020-03-17 19:22:58
Early Bird @41isyoichi

発音の指導言(その3) but [bʌ́t], come [kʌ́m] などに含まれる [ʌ] の発音法 pic.twitter.com/Th4xDmvxOW

2020-03-17 19:43:42
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Early Bird @41isyoichi

Phonemic Chart Keyboard phonemicchart.com このウェブサイト、 Type in phonetic symbols and learn English pronunciation. のコーナーでは個別の発音記号を入力でき、 Transcribe words to and from phonetics. のコーナーでは単語を入力欄に打ち込むと発音記号になって戻ってくる😳 pic.twitter.com/cb4dCmWCLm

2020-03-17 20:09:36
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Early Bird @41isyoichi

発音の指導言(その4) light [láit], valley [vǽli], feel [fíːl] などに含まれる [l] の発音法 pic.twitter.com/rRsUt3DRB1

2020-03-17 21:10:16
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Early Bird @41isyoichi

[THREAD] dance は、発音記号では、米音で [dæns] と、英音で [dɑːns] となっているにもかかわらず、実際に耳で聞くと「ダンツ」に似た音に聞こえる。これは、dance という語の発音時、[n] から [s] の発音へと移る過程で自然と途中にわたり音 [t] が入ることになるからだ。

2020-03-17 21:15:58
Early Bird @41isyoichi

dance のほか once, France, distance, sentence 等における [-ns] は、アメリカ人の発音でもイギリス人の発音でも程度の差こそあれ、わたり音 [t] が入って [-n(t)s] となるのだが、この [t] は [n] から [s] へ移る際には例外なく入る音だから発音記号上はいちいち表記しないということなのだろう。

2020-03-17 21:15:58
Early Bird @41isyoichi

こうした例もあるので、発音記号を用いて目で確認するのはあくまでも補助的な手段くらいにとらえ、単語の発音はできる限り耳から覚えるのがよいと思われる。

2020-03-17 21:15:58
Early Bird @41isyoichi

「出発する」の意の一般語は start と leave だ。start は動き出すことに、leave はある場所から離れることに重点がある。 👉 We started from Tokyo for Osaka at 6 p.m. 👉 We left Tokyo for Osaka at 6 p.m. 出発点を示す際、start は from を要すが leave は不要だ。目的地は共に for で示す。

2020-03-17 22:07:49
Early Bird @41isyoichi

発音記号を板書する際に自信がないが 発音記号の筆順はあるのか、もしあるとしたらどんなものか ー そんな質問を受けた。 筆順については特に気にしなくていい。発音記号は必ずしも一定の筆順でなければならないというものではなく、極端な言い方をすればでき上がりが活字体の文字と似通っていれば🆗

2020-03-17 22:32:06