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【全部で】マジメに回答 #HPLCスタンプ 【16種類】

LINEショップで思わず衝動買いしてしまった、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)チャート画像を模した「HPLCスタンプ」。。。 当然ながら、日常生活で全く使えずにいたのですが、『実際HPLCやっててこんなスタンプ見たいなチャートが出たら、どうする?』というケーススタディとして扱った全16種類分を、前後のツイートと共にまとめました♪ (*クロマトグラフィー たんは、HPLCスタンプの作成者とは、何ら関係は無いです。念のため。)
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 10 Q ピークがちょっとおかしい…? A 何か違う成分が、似た時間に溶出してるのかもしれないね〜。こういうのをショルダーピークって言います。肩みたいに段になったピークの事ね♪ まずは主成分中の不純物なのか、ゴーストピークが重ってるだけか、特定しなきゃだね☝️ pic.twitter.com/AqqVJ1O2jc

2020-03-07 22:24:52
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

対策編 ・ブランクチェック 移動相由来でないか? サンプル溶解液由来でないか? (個々に打って確認すべし👊) ・他の既知成分でも確認 単品でなく、別の既知成分をうった場合にも起きるなら、カラムの痛みによる物理的な阻害によるピーク形状劣化、ってセンもあるかも?

2020-03-07 22:51:24
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

尚、「やっぱりサンプル由来かなー?」ってなった時には、目的ピークと夾雑を分離する手立てを考えないといけませんね そっから先の方策は様々だけど、独断と偏見で、効力を分類すると ・流速を変える。△ ・分析温度を変える。△ ・移動相を変える。○ ・カラム(固定相)を変える。◎ て感じかな⁉️

2020-03-07 23:04:05
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 11 Q ベースラインが下がっちゃいます〜〜💦 A うーん🤔 見た感じ、システム由来な予感がするよ。繰り返し、同じ位置で再現する? 6min付近で、例えばデガッサの不調でドカっと溶離液状態が変わってるとか考えられるかな⁉️ 多分それだと再現あるチャートも得られない筈。 twitter.com/chromato_tan/s… pic.twitter.com/xpk2CC17Oy

2020-03-22 22:59:11
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

対策編♪ ・HPLCのデガッサー(脱気装置)の調子を確認する →詳しくは機械屋さんへ。 ・溶離液(移動相)の脱気方法を見直す →オフライン脱気をしてみて、その場合の結果と比較。 ※脱気装置による脱気状態の維持能力を確かめる意図です

2020-03-22 23:09:32
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

補足♪ GLサイエンスさま 「HPLCの上手な使い方」より Ⅱ章-6 溶離液の脱気について (gls.co.jp/technique/tech…) という、そのものズバリなページが大変参考になりますので、ご一読をオススメします〜♪

2020-03-22 23:13:24
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

上記リンク(脱気のポイント)の中から、一部引用です♪ "・できるだけ使用する直前に脱気を行う  脱気直後から気体(空気)の再溶解が徐々に始まります。 ・アスピレーターなどによる脱気はできるだけ減圧時間を一定にする  有機溶媒のみが気化するため、溶離液組成が変化してしまいます。"

2020-03-22 23:18:42
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

続 ・RI検出器を使用する場合にはオンライン脱気が最適  空気の再溶解にともなう屈折率の変化によりベースラインが上昇してしまうため、常に安定した脱気が行える脱気装置を使用 ・蛍光検出器を使用する場合には充分に脱気を行う  溶存酸素の影響によって蛍光強度が減少するため、検出感度が低下"

2020-03-22 23:22:11
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

今回の事象を「脱気不足(?)によりベースラインが段差のように変動してしまった」と仮定するなら、各検出器としては、己の仕事を全うしてるだけですね♪ 疑いだすとキリないけど、まずは一箇所ずつ。何かしら溶離液そのものの状態変化が、検出器の応答に反映されてると考えるとスッキリするかもよ!?

2020-03-22 23:43:02
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

あ!追加追加〜 日本分光さま「HPLCノウハウ ベースライン編」(jasco.co.jp/jpn/technique/…)より "脱気装置によるベースライン変動"での図を、拝借です♪ 何か…似てない⁉️ →デガッサ有無での検証用にあえて交互に流路変えてるようで、よっぽどで無きゃこんなクロマトにならないと思うけど、一応ね♪ pic.twitter.com/i9QigJxfq8

2020-03-22 23:59:27
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 12 Q はい…もう…おやすみ!? A おやすみ〜・・・する前に解説です♪ 最初のリーディング、ヤバいね。明らかに、負荷量おおすぎ!?この『はい…』付近ピークは夾雑かな?もし逆相なら、この子ら極性高そう!!固相抽出(SPE)で、クリーンアップするのもいいかも。 twitter.com/chromato_tan/s… pic.twitter.com/LneUlZJ1wN

2020-03-25 07:27:45
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

固相抽出(SPE)もクロマトグラフィーの一種。 過去ツイートを、RTです♪ twitter.com/chromato_tan/s… twitter.com/chromato_tan/s…

2020-03-25 07:33:05
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

固相抽出(SPE)について、ちょいお話します!!前も言ったかもだけど、何度でも♪ SPE(Solid Phase Extraction)は、前処理用ミニカラムを用いたクロマトグラフィーです♪形は違えども原理はLCと同じ❗️ 「濃縮」「クリーンナップ」「溶媒変換」の3つが、SPEにて期待される効果なのですー♪

2020-03-08 23:04:39
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

固相抽出(SPE)について、ちょいお話します!!前も言ったかもだけど、何度でも♪ SPE(Solid Phase Extraction)は、前処理用ミニカラムを用いたクロマトグラフィーです♪形は違えども原理はLCと同じ❗️ 「濃縮」「クリーンナップ」「溶媒変換」の3つが、SPEにて期待される効果なのですー♪

2020-03-08 23:04:39
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

固相抽出(SPE)について、ちょいお話します!!前も言ったかもだけど、何度でも♪ SPE(Solid Phase Extraction)は、前処理用ミニカラムを用いたクロマトグラフィーです♪形は違えども原理はLCと同じ❗️ 「濃縮」「クリーンナップ」「溶媒変換」の3つが、SPEにて期待される効果なのですー♪

2020-03-08 23:04:39
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

後ろの『もう…』付近のピークたちが目的成分であれば、少なくとも3つは化合物重なってる状態かな🤔 どういう構造差異があるかに依るけど、溶離液条件やカラムを変えて、もっと、分離度あげたいね〜! 例えばこれらが類縁成分で、カルボキシ基の有無みたいな分かりやすい差異があると分けやすいよ♪

2020-03-25 08:05:56
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 13 Q ベースラインがガタガタ〜😱 A あらら。平衡化不足かな?カラム容積の10倍量ほど、溶離液を流して、落ち着かせましょうー♪ あと、イオンペア試薬の場合には、より長く通液して馴染ませる必要あるかな!(20倍量とか) 帰りがけにセットし、翌朝に分析開始とか♪ twitter.com/chromato_tan/s… pic.twitter.com/vm5o5lJYVi

2020-04-02 20:25:35
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

@organischchemie そうですね♪ そもそもカラムの平衡化とは一体どういう状態なのか、から考えます。まず逆相では… ①充填剤の細孔内にアセニト等が行き渡る。移動相スタンバイ! ②官能基(C18)の周囲に溶媒和が形成される。固定相スタンバイ! ③移動相と固定相の行き来が平衡状態になる。二相間分配ヨーイドン‼️

2020-04-03 09:57:39
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

@organischchemie 対してイオンペア法では、C18といった逆相カラムと同じ固定相を用いつつ、水系溶離液に『イオンペア試薬』(例えばオクタンスルホン酸)を、添加しますね! 脂溶性部(オクチル)は、溶媒和した固定相に馴染むし、イオン部(スルホ)は、溶離液と馴染みます。

2020-04-03 10:08:30
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

@organischchemie よって逆相での①〜③に加えて ④イオンペア試薬の、固定相・移動相への平衡化 とのプロセスがある事が、トータル平衡化時間が長くなる理由と思います〜♪ イオンペア試薬は、界面活性剤そのもの❗️ 二相間の分配を利用するモードに、二相を馴染ませる性質を加えるわけで、割とムリしてるのですね💦

2020-04-03 10:18:27
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 14 Q ピーク、キレキレ♪ A お。シャープで良好なピーク♪分離もバッチリだね👍✨ 見えてない成分が無ければ、良きチャートと言っていいんじゃないでしょーか! 少なくともカラム内での不均一な拡散は無さげ。 あとは、再現性や定量性の確認ですね〜!!😊 twitter.com/chromato_tan/s… pic.twitter.com/aEKxHjXDnj

2020-04-05 21:40:24
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

逆にいうと、ピークは良いのに定量性に欠ける場合には、試料導入前にロスってる可能性があります♪ 例えば…前処理とかね! あと、サンプルの容器吸着の可能性もあるかな?? その場合、低濃度域ほど影響過大に効くと思うので、検量線も直線じゃなく、二次曲線ぽくなっちゃうかも?🤔

2020-04-05 21:55:29
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

※島津製作所さま、 「試料調製時の定量誤差要因」 an.shimadzu.co.jp/hplc/support/l… の記事も参考あれ♪

2020-04-05 22:07:02
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

(一部引用♪) A秤の精度不足 B秤量操作ミス C含有不純物 D水和物が不確定 E吸湿性 F器具の精度不足 Gメスアップ操作ミス H希釈操作ミス I溶解度不足(温度変化も考慮する) J溶液の不均一(濁り,ゆらぎ) K目的成分の容器への吸着 L容器・雰囲気からの目的成分の混入 M溶媒の蒸発 N目的成分の酸化・分解

2020-04-05 22:24:52
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

マジメに回答 #HPLCスタンプ 15 Q ピーク再現、出来たよ! A やったね♪ "以心伝心"というくらいなので、「違う装置間」でクロマトを再現したものと受け止めました。 同じ分析条件でも、装置が変われば、保持挙動等が変わる事もあります。主に、装置配管などの内部ボリューム差異による影響ですね♪ pic.twitter.com/3t7Xsrns4v

2020-04-13 22:14:13
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クロマトグラフィーたん @chromato_tan

システム間差の要因となる内部ボリュームとしては、例えば… ・配管の長さ、内径 ・グラジエントミキサー容量 ・グラジエント方式(高圧?低圧?) ・オートサンプラーの注入方式(ループ注入、他) などが、考えられますね♪

2020-04-13 22:21:09
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

例えばグラジエント条件の場合、グラジエントがかかるタイミングが、内部容量分ズレちゃうのよ〜☝️ もちろん、保持時間もズレるね。 この事は前にもツイートしました。過去ツイを引用RTです♪ twitter.com/chromato_tan/s… twitter.com/chromato_tan/s…

2020-04-13 22:25:42
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

「グラジエント遅れ」留意点❗️ 分析メソッドを他装置に移管するとして、装置内部容量の差があった場合にはグラジエントプログラムの反映にも差が生じます。 ⇒装置間で結果が異なる恐れ😱 対策 1 遅れ容量分、グラジエント開始のタイミングをズラす 2 あえてカラム手前配管を長くし、容量を合わせる twitter.com/chromato_tan/s…

2020-03-14 23:57:24
クロマトグラフィーたん @chromato_tan

「グラジエント遅れ」留意点❗️ 分析メソッドを他装置に移管するとして、装置内部容量の差があった場合にはグラジエントプログラムの反映にも差が生じます。 ⇒装置間で結果が異なる恐れ😱 対策 1 遅れ容量分、グラジエント開始のタイミングをズラす 2 あえてカラム手前配管を長くし、容量を合わせる twitter.com/chromato_tan/s…

2020-03-14 23:57:24