迷い、ボラれ、ひたすら歩く~西アフリカ3か国10日間の旅~
- asamorihisaya
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兄ちゃんは「ガイド料は5000CFAな」と何度も言ってきた。これを払ってしまうと残り4000CFAとなり、ベナンであと1日過ごすには正直心許ない。そこで僕は、「米ドルならどうにか…」と提案した。しかも米ドルが入った財布を見せながら。これが大失敗だった。
2020-05-03 17:32:33「米ドルなら50(fifty)ドルちょうだいね」 「え?15(fifteen)ドル?」 「No, F I F T Y dollar」
2020-05-03 17:34:37いやいや、5000CFA≒1000円≒10米ドルが銀行レートだ。50米ドルも払ったら2万5000CFA払うのと同じになってしまう。 僕は「いやいやあり得ないでしょ」と言ったが、兄ちゃんは「市場価格ではそうなんだよ」とかうそぶく。明らかにボリにきている。
2020-05-03 17:38:1050米ドルは絶対に出せない。僕は次善策として、手持ちの残り9000CFAの中から5000CFA札を出すことにした。 「じゃあ、CFAで出しますよ。さっき言ってたガイド料の5000CFAね」
2020-05-03 17:41:13ところがガイドの兄ちゃん、これで終わらない。 「いや、これじゃ足りない。ちょっと紙貸せ」 兄ちゃんは僕のメモ帳を1枚ちぎった紙に何か英語で書いて渡してきた。 「ここで俺に親しくしないと、事務所に突き出すぞ。イヤなら15米ドル払え」
2020-05-03 17:44:01僕はすっとぼけて「ちょっとよく分かんないから翻訳するね」と言ってタブレットを取り出した。この紙も写真に撮っておこうとしたのだ。すると兄ちゃんはすかさず僕から紙を奪ってボートの外に投げ捨てた。 「あっ、僕の紙!」「もうええわ」
2020-05-03 17:46:22兄ちゃんは追撃する。「ところで、この後どこに行くんや?どこのホテル泊まるんや?」 どうやら作戦を切り替えたようだ。ここで、兄ちゃんとグルのぼったくりタクシーとかに連れていかれたらたまらない。
2020-05-03 17:48:01僕は「とりあえず、エトワールルージュ戻ります」とだけ返した。すると、兄ちゃん「それならバイタクに乗りな、1000CFAで行けるぞ」と言ってくる。この次がひどかった。 「でも兄ちゃん、もうCFA無いんやろ?両替したるから10米ドル寄こしな」
2020-05-03 17:50:09兄ちゃんの認識では、僕は20000CFAに加えて5000CFAを払ってしまい、手持ちのCFAはゼロということになっている。でも僕はサバ読んでいたので、残り4000CFAあるからわざわざ両替してもらわなくてもいいわけだ。
2020-05-03 17:52:16「両替はNo」 「なんでや!米ドルじゃバイタク乗れないぞ!」 「そうですねー、あなたに5000CFA払ったから、僕は歩いて帰るしかないですねー」 そうこうしているうちにボート乗り場に戻ってきた。
2020-05-03 17:54:10ボートから降りて、兄ちゃんは入り口のバイタク乗り場まで連れて行ってくれたが、「両替しなくていいのか?10ドルくれよ!」とまだ言ってくる。 「実は1000CFAあるんです~」 僕はそう言い残してバイタクにまたがり、足早とガンビエ水上集落を後にしたのだった。
2020-05-03 17:57:28ガンビエ水上集落に結局2万5000CFA(約5000円)を落としてきた僕は、エトワールルージュに戻ってくるも、とくに何をするか決めていなかった。ただ、3000CFAじゃ明日の昼まで過ごすのはキツい。Masterカードが使えるATMを探して、1万CFAだけ海外キャッシングした。
2020-05-03 18:02:45(米ドルは、海外キャッシングが使えないときに両替する最後の手段なので、普段はレートが良い海外キャッシングを使っています)
2020-05-03 18:05:33とりあえず昼食にしよう。近くのスーパーに寄ろうとしたら、果物売りの女性たちに捕まった。「お兄さん、バナナどう、バナナ?2房で1000CFA(約200円)!」 相場がよく分からなかったので、「10000CFA札しか無いんですが、お釣りあります?」と聞いたら「あるよ!」と言われたので、買った。 pic.twitter.com/IQMQElZBJv
2020-05-03 18:13:32ベナン・コトヌーのスーパーで買ったもの 1枚目:職場のお土産に買った芋チップス(625CFA) 2枚目:地元産のサイダー500mL(350CFA) 3枚目:ナイジェリア産のTROPHYビール(500 or 600CFA) 総じて日本よりちょい安いくらい、マレーシアとかと同じくらいかな? pic.twitter.com/BWttd80NwC
2020-05-03 18:20:37その後も、これと言ってやることは思いつかなかったので、街をぶらぶらしていたら、書店を見つけたのでここで時間をつぶした。ベナンの公用語はフランス語なので、当然フランス語の本ばかり。ロバートキヨサキの本や、学習参考書があった。 pic.twitter.com/Dj7ObOSzuB
2020-05-03 18:26:22【9月23日】朝食もバナナ。日記を書き身支度をして、9時過ぎにチェックアウト。今日は12時半コトヌー空港発の飛行機に乗るだけだ。 ホテルから少し離れた大通りでバイタクを拾い、空港に向かう。500CFAと良心的な価格。
2020-05-03 18:31:25バイタクおじさんに1000CFA札しかないと言ったら、お釣りを作るために他のドライバーに両替してもらっていた。ありがたい。 ここまでの旅で心が荒み切っていたので、ベナンで一番心が洗われた出来事だった。
2020-05-03 18:32:45ここから3日かけて日本に戻る。 まずベナン・コトヌーからケニア・ナイロビに。 ケニア空港の機内食でビールを所望したらハイネケンが2本来た。 pic.twitter.com/io9fC3M3We
2020-05-03 18:36:12【9月24日】7時にナイロビを出て15時40分にインドのムンバイ着。ムンバイでトランジット7時間待ちなのだが、次に乗るマリンドエアが入国せず手続きできるか分からなかったので、念のためインドのe-VISAを取っていた。入国時に「え、トランジットだけなの?」と訝しがられちょっと時間食う。
2020-05-03 18:42:28インド・ムンバイは僕にとって思い入れがある地で、2007年に行ったときは色々カオスで大変な思いをしたのだけど、少なくとも空港周りはとてもきれいでラグジュアリーだった pic.twitter.com/m3wFKTO6kW
2020-05-03 18:47:202017年9月に撮影した、インド・ムンバイ国際空港の制限エリア内です。 pic.twitter.com/r8froomAXi
2020-05-03 18:50:31