twitterで繋ぐ物語「#僕の緊急事態宣言」一気読み用まとめ

矢島弘一 @mahalo512

明夫「新しい命がこの世に羽ばたく瞬間をどうか祝ってください！そしてこの子の名を、新しい羽と書いて、シンバと名付けます！」 一同「おおおおおおおお」と盛り上がる。 明夫と翔子は、新羽を抱きしめる。その光景は感動的だった。顔が元に戻ったスコッティは、ニパっと泣いてる。久美も泣いている。

矢島弘一 @mahalo512

二郎はふと、剛士を見る。剛士も・・・泣いていた。 二郎「それは、直感の涙？」 剛士「え？」 二郎「それとも、論理の涙？」 そこに、山川兄弟が現れた。 つづく

水野美紀 @mikimobilephone

現れた山川兄弟の兄とメタルボディの弟 兄「弟が変だ！」 二郎「うえええ、気持ち悪い！」 久美「気持ち悪っ！」 剛士「結構前から変だったぞ」 あきよ「気持ち悪いわね！」 兄「気持ち悪い気持ち悪い言うんじゃねえ！」

水野美紀 @mikimobilephone

その時、地鳴りがするほどの雷鳴が響き渡り、 稲妻が弟の身体を貫いた！ 稲妻は弟の体内をぐるりと巡り再び見開いた両目から空に向かって 放電された。バリバリバリバリ 全員「うわあああ！「きゃーー！」 二郎「見ろあれ！」 空に巨大な裂け目。その奥ではどす黒い物体が 蠢く。

水野美紀 @mikimobilephone

久美「空が割れた・・」 剛士「あれは・・・集合意識のハブだ。」 二郎「集合意識・・」 剛士「不安と恐怖、怒り、負の感情が渦巻いている」 裂け目はどんどん大きくなる 剛士「間に合わない・・・もうだめだ。この まま飲み込まれて人類は消滅するんだ。ジュ ラ紀からまたやり直し。

水野美紀 @mikimobilephone

。あいつ（恐竜）が生まれたのはそういう意味だよ」 久美「え、どう言う事？私たち死ぬの？」 二郎「歴史を繰り返すのか」 突如強風が吹き、久美のスカートがめくれて 下着が露わになる 剛士「あっ！」 途端に剛士が巨大化する 剛士「がああああああ！」 ５階建ビルくらいになる剛士 久美「ええええ！

水野美紀 @mikimobilephone

二郎「うわああ！巨大化しやがった！」 驚いて地面に倒れこんだ久美の太ももが露わに。 剛士「のおおおおおおお」 １０階建ビルくらいになる剛士 二郎「ん？？おいまさか・・失礼！」 剛士は久美の腕を持ち上げる。半袖シャツの隙間 から脇がのぞく 剛士「んなああああああ」

水野美紀 @mikimobilephone

５階建ビルくらいに肥大する剛士 二郎「マジか。この程度のエロで・・・、さては童貞だなお前！」 空が一瞬ピンク色に染まり、わずかに裂け目が収縮する。 その時どこからか、かすかに「サントワマミー」の歌が聞こえて来る スコッティ「あなた？あなたなの？」 二郎「こっから聞こえるぞ」

水野美紀 @mikimobilephone

二郎が指差したのはメタルボディーの弟。口を動かさず音を発している。 弟「よかった、アクセスできた」 スコッティ「あなた、この裂け目を何とかして！」 弟「残念ながら、どうしようもない」 スコッティ「何とかしてよ！」 弟「元気にしてたのか？」 スコッティ「・・え？」 弟「どうしても、最後に

水野美紀 @mikimobilephone

これだけは言わなくてはと・・。 辛い思いをさせて、済まなかった。申し訳ない」 スコッティ「あなた・・・」 二郎「総理なのか？」 弟「もちろんまだ諦めた訳じゃない。ただ、今は歌わせてほしい。君だけに向けて」 スコッティ「やっと、私を見てくれた」 スコッティを抱き上げる弟

水野美紀 @mikimobilephone

総理の「サントワマミー」が聞こえて来る中、弟の目からピンクの光線が照射し、裂け目に吸い込まれる。 抱き合って見上げている明夫と翔子 二郎「愛か・・。そうか、愛か。集合意識に働きかければ、全人類が共有できるんだ。負の感情だけじゃなく、あったかい感情も」 久美「・・・へえ」

水野美紀 @mikimobilephone

二郎「どうした？聞いてるか」 久美「何だろう、惚れ薬が切れちゃったのかな。」 二郎「え？」 久美「腹たってきた。私とんだピエロじゃないのバカみたい。結局散々振り回されて」 久美の全身の皮膚がボコボコと波打つ 二郎「ダメだ！負の感情に飲み込まれるな！」 最終話へ

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

#僕の緊急事態宣言 最終話 ◯竜宮城前 久美「うぁあああああ！」 剛士「いいぞ、そのまま肥大化して混ざり合うんだ！世界がエロで一つになる！その第一号は石原久美、お前だ！」 二郎「久美ちゃん止まれ！戻れなくなるぞ！」 久美の皮膚、ボコボコと波打つ。 久美「うああああああ！」 二郎「やめろ！

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

人を憎んでも何も生まれない！」 剛士「止めるな樺島！肥大化すれば服が破れておっぱいが見える！そこから世界のやり直しだ！」 久美の皮膚、ボコボコと波打つ。 久美「うおおおおお！」 二郎「久美ちゃんダメだ！」 久美「うぉおおお！う、うぉおおおおおおお！」 山川兄「サ、サイズが変わんねー！」

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

皮膚だけは波打つ。 久美「皮膚もういい！皮膚分かった！うぉおお！」 肥大化しきれない久美。一回り大きくなり、身長183センチ程になる。 久美「何でよ！？何でなのよ！！」 剛士「なぜなんだ」 久美「クソっ！私の恨みはこんなもんじゃない！うおおお！」 必死で肥大化しようとする久美。 その肩に、

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

ポンと手を置く二郎。 二郎「もう…いいだろ」 久美「……」 二郎「君は愛を捨てられない」 久美「そんな筈ない！私はこの夫婦が憎い！」 弟・スコッティ（総理とあきよ）「……」 二郎「そうじゃなくて。君が捨てないのは、人間への愛だ」 久美「？」 二郎「君は負の感情に任せて肥大化できなかった。

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

それは怒りに満ちた人間の攻撃が、世を滅ぼすと解っていたから」 空の裂け目が、全体を覆い始める。 山川兄「おい！そろそろやべぇぞ！」 二郎「（怯まず）人は人と関わることでしか、前へ進めない」 久美「何で言い切れるの？」 二郎「職業柄だよ。戸籍課って、毎日誰かの決断に触れる場所でしょ？

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

やれ結婚届だ離婚届だ転入だ転出だって、人間の不器用さを嫌ってほど思い知る。でも…どんな決断にも前へ進む勇気とそれまでの感謝、つまり『愛』が混ざってるんだ」 久美「……」 二郎「人が接触して生まれた愛は、完全に消えはしない。愛は不滅だよ」 久美「綺麗事言わないで。そんなの信じられ――」

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

二郎、久美にキスをする。 背伸びをする二郎の足元。 世紀末の空と二人の甘いキスは、不思議とマッチした。 そしてキスを終えた二郎は……勃起していた。 二郎「肥大化しちゃった（ニコっ）」 戸惑い、感情が定まらない久美。 久美「こういう時…どんな顔すればいいの？」 二郎「笑えばいいと思うよ」

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

久美「（ニコっ）」 恐竜の新羽、勃起している二郎に懐く。 新羽「んきゃぁ！んきゃぁ！」 弟「まだ…間に合うのかも知れんな」 スコッティ「あなた…」 一人だけ、肥大化した剛士。 剛士「なんか…俺だけでかいな。とんだせっかちさんだ」 空を見上げると、拡張したピンクと黒が交互に明滅している。

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

剛士「負の感情と、希望のエロが綱引きしてやがる。まさに陰と陽だな」 二郎「佐伯。お前の目的は何だったんだ？」 剛士「…さぁ。守りたかったのか壊したかったのか、もう自分でも分からん…でも…とにかく楽しかったよ。まるで友達とエロ本買ったり、それを秘密基地でこっそり読んだり、コンドームを

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

膨らませて爆笑したみたいだ。きっと…こんな感じなんだろうな」 寂しそうに笑う剛士。雷鳴が、世界の意思を急かすように鳴り響く。 剛士「そろそろ時間だ…新羽！」 新羽が瞬く間にディモルフォドンに成長。空を飛び、剛士を上空高く連れ去っていく。 二郎「待て！お前が負の感情と希望のどっちを

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

持ち込むかで、世界の結末は変わるぞ！」 剛士、こちらを見るが何も言わない。 二郎「答えろ佐伯！どうするつもりだ！どっちの感情を」 山川兄が、二郎の肩を掴む。 兄「大丈夫だ…あれを見ろ」 二郎が剛士を見ると、剛士が勃起している。 久美「あれは…希望」 剛士が空の裂け目に突入すると、空が

山田能龍（ﾔﾏﾀﾞﾖｼﾀﾂ） @yoshitatsu68

ソープランドのようなピンクに包まれる。 一同「！！（眩しい）」 やがて青空が広がる。 弟「…助かった」 脱力してヘタリ込む一同。静寂が場を包む。 スコッティ「…ねぇあなた…さっき謝ってくれた言葉、あれ本当の気持ち？」 弟「ああ。次は…顔を見て直接言うよ」 スコッティ、照れ笑いのニパ。