twitterで繋ぐ物語「#僕の緊急事態宣言」一気読み用まとめ

高石明彦 @GonGon16

剛士「何が言いたい」 二郎「止むを得なかったんだ。将軍秀忠を守るために、未来の平和のために斬ったんだ。戦乱の世を脱し、江戸時代が２６０年続いたのは彼の功績だ！先見の明だ！」 久美「二郎すごーい！」 二郎「市役所職員になっていなければ、歴史の教師になっていました」 久美「キスしたい」

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二郎「それは相手の思う壺ですよ」 久美「ごめん」 剛士「本気で怒らせたいのか」 二郎「俺と戦ってどうなる？何を手にするんだ？」 剛士「？」 二郎「見えない敵に包囲され殺伐とした世界で、戦い、排除すべきは、今、私利私欲にまみれた奴らだろ！違うか？」 久美「そうよ。私たちの敵は・・・」

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スコッティの目がカットひらく！ 剛士「たーわーけーい！」 と二郎に襲いかかる！ @stnkfilm へつづく

田中眞一 @stnkfilm

#僕の緊急事態宣言 22話 ○竜宮城・前（続き） 剛士が懐からくないを出して二郎に振り下ろす。二郎、真剣白刃取りで受ける。 二郎「おわっ！危なっ！」 剛士「総理が失脚しても何も変わらない！そんなことはどうでもいい！」 二郎「どうでも良くないだろ！」 剛士「営業自粛、布マスク、STAY HOME、

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ソーシャルディスタンス……すべての元凶はなんだ？」 二郎「み、未知のウイルス？」 剛士「そうだ。そのウイルスが我々人類にもたらした最悪の厄災が何かわかるか？」 久美「え……病気じゃないの？」 剛士「“溝”だ」 二郎「溝？」 剛士「socialとpersonal」 二郎「ソーシャルとパーソナル……」

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剛士「俺たちは他者との繋がりで形作っていた社会という集団をウイルス感染防止の為に禁じられ、STAY HOMEの孤独な個人に分離された。緊急事態宣言の期間が伸びるほどこの世界にできた溝はどんどん深くなり、やがてその溝は人間を区別していく。持てる者と持たざる者とに」 久美「金持ちと貧乏人……

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利口者とバカ……本妻と、愛人！？」 剛士「すべては陰と陽……デラべっぴんとベッピン……すっぴんとウレッコ……アップル通信とオレンジ通信……」 ○外階段（１５階くらい） 山川兄が手すりから身を乗り出して二郎たちのやりとりを見ている。 山川兄「おい！俺たち無視でエロ本の話してんぞ！」

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完全停止している山川弟。 山川兄「目を覚ませよ！」 山川兄、周りを見る。と、消火器を見つける。消火器の裏を見て。 山川兄「くそが！」 ケツに消火器のホースを差し込む。 山川兄「これしか方法ないんじゃー！」 消火器のコックをひねる。ケツに消火器発射。 山川兄「うぐぁ！……MTM！」

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山川兄、弟に人工呼吸を始める。 ○竜宮城・前 剛士「スーパー写真塾と投稿ニャン２倶楽部……」 二郎「エロ本の区別はもういいよ！エロ本なんてもうほとんど廃刊だろ！」 剛士「それもすべて、エロを恐れた政府の仕業」 二郎「訳わかんないよ」 剛士「とにかく、俺が言いたいのは肥大化したエロい

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妄想だけが人類にできた溝を越えられるってことだ。大いなる愛の力だけがウイルスに打ち勝つことができる」 二郎「……」 剛士「そして、エロい妄想を極限まで肥大化できるのはお前たち二人だけだ」 二郎「なんで俺たちが！？」 剛士「直感だ！曇りなき直感だ！」 久美「その手には乗らないわよ！」

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剛士「石原久美……お主もまた柳生の血を受け継ぎし者」 久美「はぁ？」 剛士「裏柳生。正統・柳生を陰から支えた公儀隠密集団の血だ」 久美「はぁあ！？」 剛士「我が宿敵、柳生と裏柳生」 久美「勘弁してよ……」 剛士「すべてのものには陰と陽がある。これ、真理なり」 ○外階段（１５階くらい）

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山川兄のM T Mが続いている。 次の瞬間、カッと目を見開く山川弟。 山川弟「く……くぁwせdrftgyふじこlp！！」 山川兄「やった、起き……！」 山川兄、弟を見て驚愕。弟の体がメタルボディになっている。 山川兄「え〜〜……」 ケツから消火器を抜く。消火器の裏に「二酸化炭素消火器」のラベル。

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山川兄「やっぱ二酸化炭素じゃダメだった？」 山川弟「えrl、おiie……はな……」 山川弟、再起動！目が光る。 ○少し離れた場所 翔子がもう限界っぽい。 翔子「もうダメ……出ちゃう、出ちゃうって！」 明夫、手をお椀にして右往左往。 明夫「やばいやばいやばいやばい！」 　 @mahalo512 に続く

矢島弘一 @mahalo512

#僕の緊急事態宣言 23話 ◯竜宮城前 剛士「いいか、よく聞け！江戸時代が260年続こうが知ったこっちゃない！今は令和だ！令和2年だ！」 二郎「・・・」 二郎は小声で久美に 二郎「どういう意味？」 久美「言ってることは正しいと思う」 剛士「平和のために斬っただと！？

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そんなこと言ってるから、平和ボケしてると世界から笑われるんだ！」 すると、地響きがする。その直後、遠くで一本の光が射す。その光は恍惚とはなたれている。新エキストラたちがざわつく。 二郎「な、何んだあの光は？」 久美「パチンコ屋？」 二郎「えー、まさかこのご時世に」

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久美「でも、未だにやってるところあるみたいよ」 剛士「嘘だろ、そんなはずない」 二郎「そんなはずないよね。だってあれだけ・・・」 剛士「行こう。付いてこい」 二郎「は？なんで？」 久美「行きましょう」 剛士「それでこそ柳生家の血」 剛士が走り出す。久美も走り出す 二郎「なに？どゆこと？」

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二郎もスコッティも新エキストラ３０人も走り出す。 ◯光が射していた場所 到着した一同。 剛士「あれを見ろ！」 高台のところに明夫がいる。明夫は新生児よりもふた回りほど大きい何かを抱えている。それは、離れた場所からでも赤ん坊ではないことは確かであった。

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スコッティは興奮してオシッコをちびっている。ブルブルと震えている。ブルブルと震えることで、センターに寄っていたスコッティの顔が徐々に元に戻っていく。 久美「見て！スコッティの顔が元に戻ってく！」 二郎「今はそこじゃないよ！」 すると、明夫が雄叫びのように突如歌いだす。

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明夫「ナーーーン　ツィゴンニャーーー　ババギ　チババーーー」 二郎「・・・え？これライオン」 久美「しっ！」 明夫「ナーーーン　ツィゴンニャーーー　ババギ　チババーーー」 二郎「これサークルオブ」 久美「だからしっ！」 明夫は抱えている何かを掲げる。 それは緑色をした恐竜の子供だった。

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二郎「あ！あれは！」 剛士「わ、わかるのか？」 二郎「恐竜・・・」 剛士ニヤリ 二郎「現在の千葉県に生息されていたであろう幻の恐竜・・・その名も、スーパーリサイクルプライスドンの子供」 久美「ネーミングっ！」 二郎「ジュラ紀から白亜紀にかけて全ての生命体の頂点に君臨していた幻の恐竜」

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久美「二郎、恐竜も詳しいの？」 二郎「歴史の教師の前は古生物学者に憧れてました」 久美「好きが溢れちゃう」 剛士「あれこそが僕たちの祖先だ」 二郎「いい加減にしろ。さっきは忍者だって言ったじゃないか」 剛士「そのもっと前の話だよ」 新エキストラ達はリズムをとりながら一同に口ずさんでいる

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「イゴニャーマ　イン　グェナマバーニャ　イゴニャーマ　イン　グェナマバーニャ」 二郎は笑いながら 二郎「そもそも祖先がジュラ紀って。アリえない、アリえない。だって１億９千万年前」 久美「ジュラ紀をバカにしないで！」 と言ってビンタする」 二郎「うそーん」

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久美「いい？現代に生息する鳥のほとんどは恐竜が祖先だって言われてるの」 二郎は不貞腐れながら 二郎「あ、はい」 久美「森泉のおばあちゃんが森英恵のように、貴乃花のおじいちゃんが初代若乃花であるように、みんなみんな生きているんだ、友達なんだ」 剛士「実は我々の祖先はディモルフォドンだと

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言われていたんだ」 二郎「あの空飛ぶ？」 剛士「しかし最近の研究でそれが間違いだったことがわかった。であれば・・・」 二郎「待ってよ！僕が知りたいのは、なぜあの恐竜があの夫婦から生まれたかってことだよ！」 剛士叫ぶ 剛士「この時代に生まれてきてくれてありがとう！」 明夫は笑顔で手を振る

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その隣には出産直後とは思えないほど清々しい表情の翔子。 翔子「私たち夫婦は運良く授かることが出来ました。授かるまで本当に苦しかった。 でも今、人生において、こんなに幸せなことはありません。どうかこの子をよろしくお願いします！」 二郎「何の話をしてるんだ！」