パタン・ランゲージについてのメモと若干のやりとり
- koma_koma_d
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"1967年のアスペン・デザイン会議で,Alexander は「システムを生成するシステム(Systems Generating Systems)」という発表を行った.ここで彼は 2 つのシステムを定義した.ある対象を全体として捉えたときに見える構造「包括システム」と,そのような包括システムを生み出す「生成システム」である."
2020-05-07 12:16:32"自然言語は,言語が自己言及性を持つがゆえに,自分自身の言語そのものを更新していくことができる.ある単語や文章の意味は,他の単語や文章との関係性によって定義されるが,このように言語が言語に自己言及することで,言語システムの全体 はつねに変容し続ける."
2020-05-07 12:16:32"つまり,自然言語は生成システムである.Alexander は,パターンランゲージ もそのような「生成システム」であるべきと考えた. このような問題意識は,同時代のサイバネティクスや Gregory Bateson の思想と似通っている." p.1130
2020-05-07 12:16:33ちゃんと確認できていないけど当該発表の論文になったもの(らしきもの)を見つけた twitter.com/koma_koma_d/st…
2020-05-07 12:17:43アレグザンダーの「システムを生成するシステム(Systems Generating Systems)」 / 1件のコメント b.hatena.ne.jp/entry?url=http… “Systems Generating Systems | Architecture's New Scientific Foundations” (1 user) htn.to/2oKqKH2KZx
2020-05-07 12:14:02"Alexanderは,1979 年に『時を超えた建設の道』というパターンランゲージの背景にあたる理念を語った本を出している.この本はしばしば「分かりにくい」と評される."
2020-05-07 12:29:57"その理由の 1 つに,彼が明白に東洋思想の影響を受け,そこから都市や建築への考えを巡らせているという点が挙げられる.「道」や「門」といった老子の言葉の借用にそれがよくあらわれている." RSGT2020のCopeの基調講演は。。
2020-05-07 12:29:574件のコメント b.hatena.ne.jp/entry?url=http… “オブジェクト指向プログラムのためのパターンランゲージの使用” (16 users) htn.to/3EvS6kvCkW
2020-05-07 12:40:26"空間の設計者と利用者の力のバランスをとるアレグザンダーの試みは、最終的に失敗した。建築家は自らの力を手放そうとしなかったし、施主は自らの要求を伝えることさえ知らなかった。だが、プログラムは建物ではない。ソフトウェア開発は建築ではない。我々の構成要素は、建築の材料とは違う。"
2020-05-07 12:43:59"我々の社会構造は、数千年も変わらない人間関係に縛られてはいない。我々は、ソフトウェア開発において新たな社会構造を作り出し、そのなかで技術的な高みとビジネスのビジョンを結び付け、独自のバリューを持ったプロダクトやサービスを生み出す機会を持っている。これが我々の強みだ。"
2020-05-07 12:45:11"つまり,パターンの意味は,(i) 他 の幾多のパターンとのネットワーク上での結合関係 = Ferdinand de Saussure がいうところの位置価と して,(ii) そのパターン内部に織り込まれている物語群=内包的価値として,2 つの観点で定義されて いると解釈できる 2)." ソシュールだ
2020-05-07 13:14:291件のコメント b.hatena.ne.jp/entry?url=http… “- XPとパターン Ralph Johnson'sの見解” (13 users) htn.to/3nix5B8PRj
2020-05-07 13:56:08"私は,Kent は Jim Coplien のプロセスパターン (*8) から影響を受けていると思います.『デザインパターン』と『Smalltalk Best Practice Patterns』の中のパターンは「プ ロダクトパターン」であり,XP は一組の「プロセスパターン」だとも言えます."
2020-05-07 13:57:07"でも,もしXP を一組のプロセスパターンと見るならば,それは非常にうまく定義された,パターン言語になっています.そして,それは,多くの点でAlexander アプローチ(Alexanderian)だと言えるでしょう.特に,生成的 (generative)であるという点です."
2020-05-07 13:57:08"XP には「信頼性」や「理解容易性」に直接関連するパターンが無いにも関わらず,「プラクティス」全体が結びついて, 信頼性が高く理解が容易なシステムを生成(generate)しています."
2020-05-07 13:57:082通目。 "Kent は,『デザインパターン』はパターンの創発的な特性を十分に強調していない,すなわち,生成的(generative)でないと考えました.XP はこの点を より強く強調しています.XP は1ダースのパターン(実際にはもっと多い)とし て知られるようになりましたが,「変更しやすさ」や「信頼性」"
2020-05-07 13:59:10"に関して直接の言及をしていないにも関わらず,パターンに従うことでこういった特性が生成されるのです.XP は長期のスケジュールをどちらかというと重視していないにも関わらず,プロジェクトは進捗の予測可能性がより高く,予定通り出荷できる可能性もより高い,とXP支持者は言います."
2020-05-07 13:59:10ここ面白いな。 "Kent の「2番目の挑戦」で,彼は注意深く Alexander への言及を避けています.おそらく,彼は Alexander は単に人々を混乱させる,そして,無名の質 (QWAN)のような概念を持ち込まない方がよいと考えたのでしょう."
2020-05-07 14:01:16"そこで,彼は,こういった概念を伝達する語彙群を,まったく新たに発明したのです.例えば,「コードの匂(code smell)」,「うまくいくかもしれないもっとも簡単な方法(Do the simplest thing that could possibly work)」などです."
2020-05-07 14:01:16XP白本2版でアレグザンダーへの言及がなされていること、スクラムがscrum patternsという形でパターンに回帰していること(そして「道」とか「門」とか禅の話が入ってきていること)などを踏まえると、うーむ。
2020-05-07 14:03:01"There are two ideas hidden in the word system: the idea of a system as a whole and the idea of a generating system." 「全体」としてのシステムと、生成システム。
2020-05-07 14:26:40「全体」としてのシステムの例を挙げた後のまとめ。 " In every case we are confronted with an object which displays some kind of behavior which can only be understood as a product of interaction among parts within the object. We call this kind of behavior, holistic behavior."
2020-05-07 14:26:40