ホリエモンとN国立花氏の奇妙な関係について ――都知事選と日本政治の権力構造を考察

「東京都知事選」に出馬を見込まれている、「ホリエモン」こと「堀江貴文」氏(まとめ中「ホリエモン」で敬称略)。彼に対して、「N国」党首の「立花孝志」氏が、「ホリエモン新党」の立ち上げで協力します。が、堀江氏は「合意も何も」と、微妙に話が噛み合わない面も見受けられます。このふたりがどういう関係なのか、そしてそれが、政治においてどういう意味を持つのか、考察していきます。
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しろうと @sirouto

なぜ、このような儀式的なコミュニケーションを必要とするのか? なぜ、神話の時代から、日本人が好むパターンになっているのか。

2020-05-26 23:22:25
しろうと @sirouto

それは、日本の同質社会に由来すると考える。が、より根本的には、日本の地政学的状況が原因になっている。どういうことか?

2020-05-26 23:23:33
しろうと @sirouto

日本は島国なので、日本史を見ても、海外の外敵からは、(元寇を除いて)攻められなかった。

2020-05-26 23:25:40
しろうと @sirouto

一方で、国土が山がちなので、国内は小勢力に分散して、簡単に武力で統一しにくい。

2020-05-26 23:27:51
しろうと @sirouto

すると、「どんぐりの背比べ」が起こりがちである。集団内で僅差の勢力がひしめき合う。

2020-05-26 23:29:24
しろうと @sirouto

島国の日本では、有力者は大差ではなくて僅差だが、一方では対外的な事情で、トップを決める必要がある。

2020-05-26 23:30:58
しろうと @sirouto

そこで、トップは「仮」の権力、という名目が与えられる。権力が永続的だと小集団にとって、不都合だからだ。

2020-05-26 23:32:37
しろうと @sirouto

これが勝手な言い分に思えるなら、「征夷大将軍」を思いだして欲しい。名目上は、あくまで軍事的な将軍だろう。

2020-05-26 23:34:25
しろうと @sirouto

もっとも、足利義満は、明に対して、「日本国王」として認められているし、もちろん実質的な権力が伴う場合も多々ある。

2020-05-26 23:36:52
しろうと @sirouto

さて、先ほどの『古事記』の「アマテラス」だが、一説には、「邪馬台国」女王の「卑弥呼」を示すという説もある(他の説もある)。

2020-05-26 23:38:35
しろうと @sirouto

卑弥呼が、どのようにして女王になったかというと、どうも武力でガンガン統一した、という様子ではないらしい。

2020-05-26 23:40:48
しろうと @sirouto

卑弥呼は巫女的な性格を持っているし、女王に「誘い出された」、もしくは「かつぎ上げられた」可能性がありそうだと推測している。

2020-05-26 23:42:07
しろうと @sirouto

古代日本において、地勢的な理由で、小競り合いが延々続いて疲弊した小国が、卑弥呼を女王に祭り上げる、というシナリオは容易に想像できる。

2020-05-26 23:43:28
しろうと @sirouto

もちろん、あくまでこれは仮説であって、本当の史実がどうだったは、謎が多く残る。しかし、紙幅の関係で、歴史的な深い考察は省く。

2020-05-26 23:44:24
しろうと @sirouto

あくまで仮説のひとつだが、アマテラスを引っ張り出したのは、卑弥呼の女王就任の経緯を物語っているのかもしれない。

2020-05-26 23:45:17
しろうと @sirouto

小国の寄せ集めの中で、仮のトップとして据えるなら、「御輿は軽い方がいい」ので、武力を好む男王よりも、むしろ巫女的な卑弥呼が都合が良かったのかもしれない。

2020-05-26 23:46:55
しろうと @sirouto

卑弥呼は、武力の王ではなく、祭司の王。しかも、もしアマテラスと同一人物なら、周りがかつぎ上げる形で女王に就任した。

2020-05-26 23:47:55
しろうと @sirouto

なぜ、そういう経緯になった(した)のかといえば、王が権力を独占して、自分たちの小勢力が弾圧されないようにするためである。

2020-05-26 23:49:57
しろうと @sirouto

注意しておけば、こういう分散した権力構造は古代の日本の政治形態であって、たとえば、大陸の古代中国は、必ずしもそうではない。中央集権と官僚制だろう。「科挙」があるのだから。

2020-05-26 23:52:54
しろうと @sirouto

さて、長くなったが、現代に戻ろう。この「誘い出し」「譲り合い」「かつぎ上げ」の権力的コミュニケーションは、現代にも生きている。

2020-05-26 23:54:18
しろうと @sirouto

日本人は、選挙で当選した場合にも、小集団からの応援、つまり「オカゲサマ」で成立する、という建前を非常に好む。

2020-05-26 23:56:21
しろうと @sirouto

太陽の化身であるアマテラスは光であり、まわりは影だが、しかし、岩戸から誘い出した神々の「オカゲサマ」で、世界の闇が晴れたのである。

2020-05-26 23:57:43
しろうと @sirouto

「引っぱり出した」形にすれば、「引きずり下ろし」やすい。利権を持つ小集団、つまりムラの住人にとっては、「忖度」が利くことになる。

2020-05-26 23:58:56
しろうと @sirouto

権力者を「引っぱり出した」という建前は、何か不都合があれば、その権力者を「引きずり下ろす」という、本音との裏表なのである。

2020-05-27 00:00:53
しろうと @sirouto

じつは、卑弥呼にしても、日食(または敗戦)の責任を取って、殺されてしまったのではないか、という説もある。もちろん、異論や批判もある。

2020-05-27 00:02:53