茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2566回「米国のWHO脱退に思う、愚かな官僚主義で自ら墓穴を掘ってしまった残念さ」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５６６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

米国のトランプ大統領がWHOからの脱退を表明したとのこと。米国のことだから、大統領が変わればまたどうなるかわからないし、トランプさんも気が変わるかもしれないけれども、以前にもユネスコから脱退した前歴があって、一つのカードとして使っているということだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

世界規模の公衆衛生的課題に取り組むことは大切だし、各国政府を通してできることもたくさんあるから、WHO、ないしはWHO的な組織の意義がないわけではないけれども、逆に言えば各国政府による拠出金や、そのメンバーシップに頼っている機関は脆弱でもある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今回の事態で言えば、中国国内のパンデミック初期における情報の隠蔽や、その後のガバナンスの透明性のなさなどをWHOはきちんと助言すべきだったけれども、それをしなかったのは重大な逸失機会だった。また、台湾のオブザーバー参加を認めなかったのも愚かな決定だった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

公衆衛生上の問題において、WHOが特に「権威」や「有権的決定」を行う特別な地位は本来ない。今回のパンデミックだって、さまざまな統計は大学などの団体がまとめたものがすぐれていたし、データの分析や薬、ワクチンの開発も民間や大学が主体でいろいろやっている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

むしろ、WHOに頼らなくても、さまざまなプレイヤーがそれぞれの現場でベストを尽くす、その中には国境なき医師団などのNGOも含まれるというのが健全なあり方だろう。予算も人員も多く、各国政府とのつながりもあるWHOのできることは大きいはずだったが、愚かな官僚主義で自ら墓穴を掘ってしまった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２５６６回、「米国のWHO脱退に思う、愚かな官僚主義で自ら墓穴を掘ってしまった残念さ」をテーマに６つのツイートをお届けしました。

茂木健一郎 @kenichiromogi

５つのツイートでしたね。。間違えた。