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Oboro_sakamichi
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朧
@Oboro_sakamichi
1 菜:あはは…！ 〇〇:いつまで笑ってるの…笑 菜:だって、〇〇さんの反応が面白くて…「へ？」って…笑 〇〇:もう忘れて…
2020-05-30 15:38:33
朧
@Oboro_sakamichi
2 俺の恥ずかしい勘違いが解消された後、俺と菜緒ちゃんは近くのショッピングモールに来ていた。 菜:あー、面白かった… 俺は笑っている菜緒ちゃんを見つめていた。 菜:…？どうしたんですか？
2020-05-30 15:46:00
朧
@Oboro_sakamichi
3 〇〇:あーいや、菜緒ちゃんの笑った顔って初めて見たからさ 菜:あっ… 俺がそう言うと、菜緒ちゃんは俯いてしまった。 〇〇:(しまった…何か気に障ってしまっか…？)
2020-05-30 15:51:04
朧
@Oboro_sakamichi
4 少しの沈黙。それを破ったのは菜緒ちゃんだった。 菜:…〇〇さん 〇〇:どうしたの？ 菜:私の笑ってる顔…どうでしたか？ 〇〇:どうって…素敵だったと思うよ
2020-05-30 15:56:54
朧
@Oboro_sakamichi
5 菜:…よかった 俺の言葉を聞くと、菜緒ちゃんは安心したようにそう呟いた。 〇〇:どうして…そんなことを聞いたの？ 菜:…私、笑うのが苦手なんです。アイドルなのに…
2020-05-30 16:03:12
朧
@Oboro_sakamichi
6 菜:でも、ファンの方々の前では笑顔でいなくちゃいけない…それで無理やり笑顔を作ってる時もあるんです 〇〇:……… 菜:そうしてる内に、本当に自分が笑えてるのか、分かんなくなっちゃって… 俯いたまま話す彼女。
2020-05-30 16:07:05
朧
@Oboro_sakamichi
7 そんな彼女を見て、俺の口は咄嗟に動いていた。 〇〇:…大丈夫だよ 菜:えっ… 〇〇:俺はまだアイドルとしての菜緒ちゃんを知らない。君が抱えてる苦悩も分からない
2020-05-30 16:10:11
朧
@Oboro_sakamichi
8 〇〇:でも今見た君の笑顔はとても自然で、心から笑っていた、そのことは断言できる 菜:〇〇さん… 〇〇:笑うのが苦手なのを恥じることはないよ。俺も苦手だもん笑 俺は彼女の前で思いっきり笑顔を作って見せた。
2020-05-30 16:13:16
朧
@Oboro_sakamichi
9 菜:ふふっ…なんか変な顔… 〇〇:あ、笑った 菜:あっ… 〇〇:無理に笑う必要なんてないよ。感情を偽ったら疲れちゃうもん
2020-05-30 16:15:23
朧
@Oboro_sakamichi
10 〇〇:自分の笑いたい時に笑う、それで良いじゃん 菜:……… 〇〇:…もし、これから菜緒ちゃんの笑顔が曇るようなことがあったら…俺が守るよ 菜:〇〇さん…
2020-05-30 16:20:36
朧
@Oboro_sakamichi
11 〇〇:ほら、俺お兄ちゃんだし…まぁまだ2日目の新米だけどね笑 そう言って笑うと、菜緒ちゃんは俯いていた顔をゆっくり上げた。 そして、俺の目を見つめて…
2020-05-30 16:23:08
朧
@Oboro_sakamichi
13 〇〇:！？ 突然の「お兄ちゃん」呼びに驚きを隠しきれない。 言った菜緒ちゃんの顔は真っ赤だ。 〇〇:今…「お兄ちゃん」って… 菜:こ、これからはそう呼ぶから…あかん？
2020-05-30 16:26:00
朧
@Oboro_sakamichi
15 菜:そ、それやったら…お兄ちゃんも… 〇〇:ん？ 菜:「菜緒ちゃん」じゃなくて、「菜緒」って呼んで… 〇〇:えぇ！？ 菜:ええから！早く！
2020-05-30 16:29:27
朧
@Oboro_sakamichi
16 〇〇:えっと、じゃあ…な、菜緒 間違いなく、今俺の顔は真っ赤だろう。顔から火が出そうだ… 菜:………// 〇〇:…菜緒？ 菜:…ご、合格にしたる！
2020-05-30 16:32:14
朧
@Oboro_sakamichi
17 〇〇:お、おぅ…それは良かった笑 どうやら合格をいただけたらしい。 菜:そ、それじゃあ行こ！お兄ちゃん！ そう言って、菜緒は走って行った。
2020-05-30 16:34:19