「規制推進の閉塞感」と「規制反対の今後」

フェミニズムから表現規制問題、今後の指針まで。 規制反対する上での、フェミニズムとの融和可能性のヒント、模索。 windycatterさんがいろいろまとめてくださりましたが、 自分でもまとめてみました。(http://togetter.com/li/152892
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墨東P @bokutohP

色んな国の女性の労働と平等観を比較したら面白いと思う。例えば、出生率と女性労働率が世界一の「アイスランド」では、男女平等指数も世界一。ポルノ制作販売が規制されてる一方、初体験の平均は15.6歳と早熟であったり同姓婚も認められていたり、特殊な自"律"性である。

2011-06-22 22:08:22
墨東P @bokutohP

しかし、法の性交同意年齢は14歳からとごく平均だが、10万人あたりの強姦率(08年)は28.2人。日本(1.4人)は男性社会ゆえ認知が少ないと即座に発言しようとするのは、各国柄・法律事情を無視して「日本=劣等」と刷り込みたいだけに他ならなかったりする。尤も強姦率だけでも測れない。

2011-06-22 22:11:17
墨東P @bokutohP

個人的に気になったのが、アイルランドの実質経済成長率の推移において、成長率が前年と同程度の場合つまり経済社会的変化が見られなかった翌年に性犯罪数が増え、変化が激しかったときは上昇下降に関わらずなぜかむしろ件数が減少したというとこが興味深かった。(専門的な緻密な分析ではないですが)

2011-06-22 22:17:44
墨東P @bokutohP

日本においてもバブル後ジワジワ疲弊した経済が、大倒産年の97年を経て(88~97まで強姦件数は概ね1600件、成長率は+ながらも上下)、00年に2260件に跳ね、00年代の経済停滞で一時上昇。現在は1400件台に下降(リーマンS不況による乱高下)。単純に時差とは言えない流れが?

2011-06-22 22:20:35
墨東P @bokutohP

一般的な考えから言えば、経済が悪化すれば犯罪が増え、同じく性犯罪も増えると考える。けれども、女性解放推進がなされる等も影響することで性犯罪は減る傾向にあると期待される中、突如性犯罪数が上昇するとき、そこには人々に「停滞」の体感が生じている可能性が高いのではないか?と感じた。

2011-06-22 22:21:52
墨東P @bokutohP

注意: 停滞を感じたり困窮したら犯罪を犯してもしょうがない、といった話ではありません。

2011-06-22 22:23:23

女性の「経済的格差」と「被差別」

墨東P @bokutohP

一方ここで憂慮すべきは、あの震災による経済・精神の困窮から、女性に「結婚願望が急増した」というデータが最近出たことだ。つまり日本女性にとっての結婚観には、男性の安定性に早めに頼るのが得といった厳しく現実的な考えが表れる。人々の意識は「経済」を反映している。 #hijitsuzai

2011-06-22 22:26:52

↓創作の世界 と 「性差」の構造↓ ここから

墨東P @bokutohP

横道①⇒ ここで大きな勘違いを指摘しておきたいが、「創作が人間に影響を及ぼす」のではなく、「社会構造に影響された人間が創作に影響を及ぼす」つまり「創作は人間社会一端の投影に過ぎず、創作への介入が社会・人々を改定・変容させることは決して無い」ということだ。

2011-06-22 22:29:25
墨東P @bokutohP

横道②⇒ 確かに創作は各個の精神に少なからず影響を与える物であるしそうあって欲しい存在だ。が、それは人間社会に生きる個人が創作を通して人間社会を再確認したに過ぎず、「象徴」としての創作を攻撃したところで、根幹の意識や社会それ自体を変革しうるものではない。

2011-06-22 22:31:42
墨東P @bokutohP

横道③⇒ 『社会構造(経済→社会規範)→精神活動(規範に影響され規定された人々→意識=政治や創作)』という流れ。唯物弁証法っぽいが、それぞれにさらに「物質→精神」が内包されている。究極的には「経済→政治や創作」であり、当然その逆ベクトルのアプローチは圧倒的に困難だ。

2011-06-22 22:34:13
墨東P @bokutohP

横道④⇒ 改めて是非考え直したいこと。創作の世界とは人間社会や人間そのものの本質を切り取ったものに過ぎないということであり、法律(政治)で性被害・差別(意識)を厳罰しても実際には殆ど減っていないのが事実だろう。そもそもベクトルから失策してしまっている。

2011-06-22 22:39:10
墨東P @bokutohP

横道⑤⇒ つまり性差は、「経済的→社会的→文化的」という流れで補完・強化される(生物的性差は全体の土台)。規制派と呼ばれる人々が日々感じている差別感は、社会的・文化的要素から絶えず受けるものであるが、根源的には「経済」にこそ問題があると見つめ直さなければいけない。

2011-06-22 22:42:03
墨東P @bokutohP

横道⑥⇒ 「なぜ男性社会か?」「男女不平等を生むものは?」という議論を突き詰めていけば、日本における不平等は自ずと戦前後・昭和・高度経済成長期にシステム効率として生まれた「経済的性差」が原因だとわかる。差別ダメなんて話は倫理として誰もが理解できることなのにできない、原因はどこだ?

2011-06-22 22:45:26
墨東P @bokutohP

ここまでの注意: 気をつけたいのは、「表現の自由」はマジョリティが意識せず持っている「力」ということだ。この場合女性はマイノリティとして位置付けられる。しかし、何度も言うが、資本主義下での社会的な力とは「自立性」だ。女が女の表現を手に入れるにはその力=~ #hijitsuzai

2011-06-22 22:47:35
墨東P @bokutohP

ここまでの注意: ~「自立性」=経済力が、本当なら初めの一歩として必要不可欠なはずである。「差別」とは個性が多種多様化していることに気付けない無知なファシストが犯すものであり、「経済的性差」が是正されたならば、ラディカル派の集団論は忽ち差別論へと堕ちる。 #hijitsuzai

2011-06-22 22:49:59

横道⑦はありません。数字ミスです。

墨東P @bokutohP

横道⑧⇒ ちなみに、割り勘!レディースデイ!反対!と指摘する男性も多いが、それは経済システムとしての商業的戦略と考えれば、それが女尊男卑の兆候などではなく、消費行動と「経済的性差」という視点から見たら自然なことだ。

2011-06-22 22:51:53
墨東P @bokutohP

横道⑨⇒ 但しそれは高度成長の名残である面も否めず、派遣問題や就職難で若い世代の男女の賃金格差は10:9.3に縮まっており、若い男女友達・仕事仲間での割り勘は普通になってきている。故に、強制的な奢りや女性優遇への不平から、これもバックラッシュが起きる一因とも考えられる。

2011-06-22 22:54:12

↑創作の世界 と 「性差」の構造↑  ここまで

墨東P @bokutohP

(話戻って) 結婚が悪いのではない。焦燥的な結婚願望の原因は、女性を欠乏させ易い「経済」にあるという話だ。倫理問題はその上の領域。日本が人権概念に無頓着なのではなく、高尚な主張に付き合えるほど個々の経済力・精神力=「自立性」は高くないと理解しなければならない。

2011-06-22 22:56:59
墨東P @bokutohP

先進国を享受するこの国では、相当経済的・精神的に余裕が無い限り、社会・政治は変革し難いと考えます。それがフェミニズム運動に限らず、ですが。

2011-06-22 23:03:31
墨東P @bokutohP

だからといって、女性側に対してばかり政治領域から「人数割当クオータ制」とかベクトルミス進めた所で、どうせ経済社会から一蹴されるだけ。税制優遇とか微妙な物で実現しようとするからおかしくなる。普通に女性を雇うことが企業にとって利益になる状態。それこそみんな大好き北欧を見習えよと思う。

2011-06-22 23:05:12
墨東P @bokutohP

当然「難しいから止め…」という話ではなく、看護師と呼べ!といった言語・倫理への批判に盲進せず、政治家に規制法律を請願しまくるのでもなく、この資本主義下であってもより女性が当たり前に労働参加できるようにし「再分配する工夫」を作るのが最優先だと考える。そのための推進にはもちろん是だ。

2011-06-22 23:08:07