匿名希望 (2020) 「AIと性愛」

江口某 @eguchi2017

プラトン先生はいろんなものを非難するけど、アリストテレス先生は賞賛はすれども非難はあんまりしないので大人な感じ。

江口某 @eguchi2017

んで「愛の関係性のかけがえのなさを、関係項の性質や能力の有無に訴えるのは不適切であるように思われる」

江口某 @eguchi2017

先生が言いたいことは、「愛情関係というのはそれまでの経過が大事なのであって、相手の性質とかはそれに比べればたいしたことはない」だろうと思う。

江口某 @eguchi2017

これは正しいけど、相手の性質はなんでもいい、というものでもないと思う。それは常に意識されているはずだ。っていうか、相手の性質を考えない、のっぺらぼうの「主体」とか「対象」とかってのはありえない。

江口某 @eguchi2017

これはパスカル先生がやってるやつだね。我々が人を愛するときには、その性質を愛するのであって、デカルト的なのっぺらぼうのエゴなんかを愛しているのではない。

江口某 @eguchi2017

愛（肯定的態度）一般についてそうであり、エロチックな愛についてはなおさらそうだと思う。

江口某 @eguchi2017

続き。

江口某 @eguchi2017

「愛のかけがえのさな」とかもなんか準備なしに出てきてるんだな。

江口某 @eguchi2017

誤植あるね。「ハウスケラーの愛の対象説」→ 対称説 197頁。他にもいくつか見つけてる気がする。

江口某 @eguchi2017

197頁の最後の段落、「感情や感覚を備えるロボット」って、感情や感覚の**表現**を備えるロボットじゃないんかなあ。

江口某 @eguchi2017

こういうのも話がよくわからなくなる原因。

江口某 @eguchi2017

いや、これやっぱり（内的な）「意識や感情をそなえた」なのか。しかしその話はしない、ってことにしたんじゃなかったの？

江口某 @eguchi2017

まあ我々に見えるものしか見えないので、内的な意識とかは関係ないでしょう、ってことだろうけど、話がよじれてる気がする。

江口某 @eguchi2017

ハウスケラー先生の議論は、より人間らしい感情や感覚をもっているかのように**見える**ロボットの方が好ましいと思われるでしょ、って話のはずだ。

江口某 @eguchi2017

匿名希望先生めんどくさいなあ。

江口某 @eguchi2017

「もし関係性の優劣を主張するために、機械にはない能力を人間が備えているというハウスケラーの論拠に訴えるならば、人間以上の身体能力や心的能力を備えた超人的なセクスロボットが実現可能になった場合、彼らに愛されることはより価値があるという結論に与することになる。」

江口某 @eguchi2017

そうなるだろうか。おそらく「人間は人間らしい人とおつきあいするのをのぞむものだ」ぐらいで、神様やチブル星人やバルタン星人とセックスする方が望ましいとは言ってないと思う。あらっぽい。

江口某 @eguchi2017

私が感じるこの議論のヨレぐあいはなんだろうな。

江口某 @eguchi2017

まあ何十回も経験しているといえば経験しているんだけど。

江口某 @eguchi2017

「ロボットは人間がもってる心的能力もってないから、それとのセックスは人間にくらべるとあんまりよくないです」「んじゃイルカみたいな超音波聞こえる動物とのセックスの方がいいって言うんですか？」みたいな議論だと思う。

江口某 @eguchi2017

「もしもこの結論を望ましくないと思うのであれば、意識や感覚、自由意志といった能力の有無を根拠に、愛の関係性の優劣を決定するという議論を受け入れられるか検討を要するだろう」

江口某 @eguchi2017

議論するときに、意識や感覚や自由意志とやらの有無を外側から判断する根拠があると想定するのか、行動しかわからんとするのか、どっちか決めとかないとならんよね。

江口某 @eguchi2017

『セクサロイド』のように、もはや通常の方法では人間と見分けられなくなったアンドロイドとの恋愛関係は、人間との関係より価値が低いでしょうか、という話なのかな？

江口某 @eguchi2017

仮定により見分けられないのであればなにも違いはない、ってことになるだろう。でもこれは「仮定により」の話だね。

江口某 @eguchi2017

一方、仮定により見分けられるのならば、「おれ黒髪がすきだ」「いや茶髪がいいだろう」っていうのと同じように「感覚があるように見えるほうで」「ないように思えるほうで」っていうのはありえるだろう。そのときに「人間とちがいがある方がいい」とかっていうことになったときにどうか、という話か。