第４回GA文庫大賞（前期）選考に関する編集部のみなさんのつぶやき

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

ただのロリモノかと思って読み始めたら序盤でいきなりすげえ設定が披露されて驚愕！　なにこれこんな設定うまく使いこなせるの？　と思っていたら、案外物語にマッチしてますよ、これ！　同じ調子のやりとりが複数場面で繰り返されるのはちょっとアレだけど、キャラも良いし読んでいて楽しいですヮ♪

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

すごい真っ当な剣と魔法と竜の世界。好感触。……なのは良いんですけど、読み進めるうちにキャラの動きに数々の疑問が。「え？　初対面の相手にいきなりそんな重要なこと喋っちゃうの？」「なぜこのタイミングでその秘密を暴露するの！？」等々。全体的にキャラが物語に負けている印象。惜しいなあ。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

ロボットvs大怪獣！　アクション物かと思いきや、フタを開けてみたら少年少女の真っ当な成長物語でかなり良い感じ。これは熱いぞ！　……が、後半からどんどん駆け足になっていって「え～、ここはじっくり読みたいのに！」という部分が3行ぐらいで済まされている箇所が多数……。惜しいなぁ……。

サト（編集者） @KISATO2022

呪いもの。ヒロインのキャラの個性がきつめだが、構成がスタンダードで安心して読める。主人公とヒロインの関係、物語の方向性が事前に見えているものは読みやすい。

サト（編集者） @KISATO2022

ロボット、空戦もの。スピーディな展開が上手い。個性的でユニークなキャラクター。壊れている心。ラストは切ない感じだなー。この作品は好きだ。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

クローズド、というほどではないけれど限定された状況にキャラを追い込んでいく過程が非常に上手い。その後それまで一見無関係に見えたエピソードが効果的にからんでくる展開には脱帽。う～ん、この発想はなかった。これは良いわ……。

サト（編集者） @KISATO2022

カニバリズムをメインにすえるのはハードルが高いと思われます。またストーリーの読後感も良くない。主人公キャラの行動も読者には好まれないでしょう。うー、きつい。読むのに体力を消耗するタイプでした。

サト（編集者） @KISATO2022

部室の会話劇もの。既存の作品にも、そういうタイプはありますが、そこまでキャラも会話も洗練できていない感じでした。登場人物ほぼふたりというのも、バリエーションができず、全体を単調に見せています。

サト（編集者） @KISATO2022

学園もの。異能かホラーかの境界線。提示される作品のキーとなる設定は魅力的だったのですが、後半の真相には少し物足りなさが。用意した舞台と、物語の落とし所が上手くかみ合ってなかったのかな。作者の地力は高そう。

GA文庫公式 @GA_bunko

ネタは悪くないはずなんだけど、話の展開が遅いです。本題に入るまでに全体の1/4使っちゃうのはちょっと……　（Ｋ村）

GA文庫公式 @GA_bunko

ヒロインの事情判明、ほぼ同時に物語のターゲットもクリアに。盛り上がってきた　（Ｋ村）

GA文庫公式 @GA_bunko

大ネタの発想はおもしろかった。ただちょっと展開が遅いのと、視点の移動が乱暴で読みにくさがあったのが残念　（Ｋ村）

GA文庫公式 @GA_bunko

視点人物を変えるとき（ていうか、変えたとき）の注意事項。その１　“ここからこの人が視点人物に変わりますよ～”をできるだけ早く明示する。５行も６行も使ってから「あ、視点人物このキャラだったんだ」とわかるようではちと遅いです　（Ｋ村）

GA文庫公式 @GA_bunko

その２　視点人物を変える＝読者の気持ちが切り替わる　or　リセットがかかる　ということなので、全体の流れをよく考えて効果的に使うべし。背景事情を示すためだけにちょっとだけやってしまう視点移動は結構危険です　（Ｋ村）

GA文庫公式 @GA_bunko

と言いつつ、この週末は何本か固めて読める予感。どんな作品に出逢えるのか、今回も大変楽しみ　（Ｋ村）

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

天才少女に振り回される主人公。……は良いんだけど、脇のキャラを欲張りすぎて結果的にそれぞれが浅くなっているのが残念。少女と主人公のやりとりはほんと良いんだけど……。あと終盤で明かされる真実は重すぎて処理し切れていない印象。これは本当に必要だったのかな……。いろいろ惜しいでござる。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

全然関係ない奴の話で終わった……だと！？

サト（編集者） @KISATO2022

とても個性的な舞台で起こる事件もの？　京極先生ちっくに少し難解な面がありますが、「しずるさん」シリーズみたい。聡明で毒舌なヒロインとの掛け合いは楽しい。

サト（編集者） @KISATO2022

挫折した少年のオチモノ。設定、キャラは地味目な面がありますが、バランスが良く完成度が高い印象。少し予定調和でしたが、要素の組み合わせ、各キャラの行動のミスリーディングも上手く機能。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

巨大ロボット物。あれ？　今回ロボット物多い？　俺だけ？　世界観やキャラ配置はカッチリしているものの、主人公が最初から最後まで優柔不断・内向的な流されキャラで゛む゛む゛む゛む……。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

まあ、初期のアムロキャラと言えないことはないんですが、やはり物語全体を通してなんらかの変化・成長がないと辛いですね。せめて、あのシーンだけは自分から動いてほしかった……。

サト（編集者） @KISATO2022

現代異能もの、妖魔バトルもの。とてもテンプレートな印象。展開が、やや冗長で個性が薄い作品。応募者の技量の高さは感じられるのですが、本作はオーソドックスすぎて今の市況的には地味かも。

サト（編集者） @KISATO2022

ある種のセカイ系。秘匿される実験、悲劇を持つ少女、巻き込まれる少年少女の物語。ふたつのエピソードが交錯するのが遅く、プロローグの演出が機能していないかも。ヒロインのはかなさはとても良い。もっと主人公にも見せ場があっても良かったかも。

サト（編集者） @KISATO2022

青春学園もの、異能風味。まだ書き慣れていない方な模様。一人称を使い分けるにしても多過ぎるかも。一人称は、読者がキャラに感情移入をするのに良い面がありますが、複数視点の多用はそれを阻害することがあります。物語展開、構成もさらに頑張りましょう。

編集Ｔ（ＧＡ文庫編集部） @GA_hensyu_T

以前も書いたかもしれませんが、今回もやっぱり気になったのでちょっと書いてみます。