「AKIRA」を10年ぶりに見て「どこが面白かったのか?」をシンプル考えてみた。

現在4Kリマスター版が公開中の「AKIRA」のレビューです。
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

金田がカッコいいのは、一旦覚悟を決めたら一切ウェッティな面を見せず、族のリーダーらしく強気に振舞うとこですよね。 相手が絶対敵わない能力を手に入れたのにあくまで「俺がボスだぞ」という態度を崩さない。それが件のシーンの盛り上がりへと繋がる。 pic.twitter.com/h9N8QWCwaY

2020-06-23 03:38:47
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

鉄雄は金田より上に立ったことを確信しているのに、当の金田は一切そうした素振りを見せない 金田「どうしたよ…揉め事かァ?」 鉄雄「ああ…でも、もう済んだんだ。もう少し早けりゃ、見れたのになァ」 二人共何事もなかったかのように振舞う。腹の底ではお互い煮えくり返っている。 pic.twitter.com/sIgy0UDIyG

2020-06-23 03:38:48
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

金田「俺ァまた心配しちまったぜ。『また』ベソかいて泣いてんじゃねェかと思ってよォ」 立場を理解してない金田にしびれを切らして鉄雄が仕掛け始める 鉄雄「金田…お前が目障りだったんだよ。ガキの頃から何をするのもお前が指図しやがる。いつも子供扱いだ。どこにでも出てきてボス面しやがる」 pic.twitter.com/eZtnCvhx9u

2020-06-23 03:38:48
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

今まで話さなかった本音を真正面からぶつける鉄雄。それでも金田は 金田「お前もボスになったんだろォ?このガレキの山でよォw」 意に介さない。完全に精神的優位を保っている。 そして「金田ァ!!」「さん、をつけろよデコ助野郎ォ!」と激昂する。 pic.twitter.com/YbuPfDMBaD

2020-06-23 03:38:48
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

ここで金田の精神性を保ってるのが山形の件なわけです。山形を殺した鉄雄を許さない、ボスとしてけじめをつけにきたから絶対に引き下がらない。 う~ん、何度見ても燃えますねェ。 pic.twitter.com/jrOXxxaQQL

2020-06-23 03:38:49
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

ちなみに映画の主人公は序盤目的が固着されて、大体クライマックス前に最大のピンチに陥ってもう一段覚悟を完了するんですけど、この二段階覚悟が異様に早いキャラが居ます。「ナウシカ」です。 pic.twitter.com/SF0OnYWyIo

2020-06-23 03:38:49
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

ナウシカは映画序盤、トルメキア軍に侵攻されて父親を殺され拘束され、従軍を強要される。精神的に最も衰弱するのがこの序盤。 pic.twitter.com/FotNnlDbO5

2020-06-23 03:38:49
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

しかし出発の直前に谷の子供達に心配されて、『自分は何を弱気になっていたんだ。この子達のためにも必ず生きて帰らねば』と決意を新たにして、以降最後まで態度はほとんど変わりません。 これはかなり珍しいですね。「ナウシカ」という独特な造型のキャラクターありきの構成。 pic.twitter.com/0m2Ukxi7t0

2020-06-23 03:38:50
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齋藤 雄志 @Yuusisaitou

宮崎監督は軟弱な若者や態度のハッキリしない人がお嫌いなようなので、精神が未熟な人間を主人公にしようとはあまりしないですね。「成長物語」という構造をあまり取らない。 そのうえ退屈がおキライなのでナウシカにはさっさと覚悟を決めさせてしまうw以降はアクションばかり。

2020-06-23 03:38:50
齋藤 雄志 @Yuusisaitou

とりあえず、AKIRAイヤーの今年の忘年会は「博士が小刻みに震えながらア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」と言うシーンのモノマネをオススメします 爆笑を掻っ攫うこと請け合いでしょう。 ーおわりー pic.twitter.com/TpDXrIReth

2020-06-20 03:03:18