先のツィートの(続)(続々)(終)に記したことが、私のいう信用創造(貸出)の意味です。『現代の金融入門』の新版のみならず旧版から、第2章2節で説明しています。

『現代の金融入門』の新版のみならず旧版から、第2章2節で説明しています。池尾和人
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池尾和人 @kazikeo

(終)銀行貸出が以上のようなものである以上、民間銀行が貸出を増加させたからといって、ベースマネーが減少しなければならない理由はありません。もちろん銀行間での融通は必要になりますが、現在の超過準備の一部が必要準備に変わるのと、同じく一部が現金で引き出されることになるだけです。

2013-07-26 23:29:42
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 私は、民間銀行に十分な収益率の融資機会があれば、買いオペに応じるのではなく、信用創造の外側で資金を融資するだけでないですか。時間を通じた意思決定の場合、お金を借りるのも、預金を取り崩すのも同じように、預金を引き出すも、預金をしないも、まったく同じだと思います。

2013-07-26 23:35:33
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 この議論は、齊藤さんが「民間銀行が投融資を拡大すれば、日銀はまたたくまに資金調達難に陥ります。」と述べたことに対するコメントとして始まっています。あとからの主張は分からないでもありませんが、論点を拡散させないでいただければと思います。

2013-07-26 23:40:02
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 私は、先生が信用創造の議論を持ち出しているから反論したまでです。近い将来に収益性のある融資機会があれば、日銀の人質になる買いオペに応じるはずもなく、それでも、マンデートに従って異次元緩和を続けるのであれば、日銀は資金繰りに困ると思います。それだけです。

2013-07-26 23:44:03
出口治明 @p_hal

良書ですから “@kazikeo: 出口さん 、様様ですね。RT @383kuro 池尾和人「連続講義・デフレと経済政策」・・・ライフネット生命の出口治明会長の「本書は現在わが国で入手し得る経済学入門の最良の基本書の一冊」という書評の文章が手製ポップに書かれて平積みされていた。”

2013-07-26 23:46:45
池尾和人 @kazikeo

先のツィートの(続)(続々)(終)に記したことが、私のいう信用創造(貸出)の意味です。『現代の金融入門』の新版のみならず旧版から、第2章2節で説明しています。

2013-07-26 23:57:57
池尾和人 @kazikeo

京大に奉職したあと、やめたという点もね。RT @DeficitGamble あと、両先生とも、京大の先輩という共通点もw

2013-07-27 00:00:13
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo この点は、今の超過準備預金契約の内実が日銀と民間銀行の間でどう合意されているかだと思います。金利環境の変化で付利水準の見直し、または、それと同等を意味する短国売りオペを通じた償還で、預金価値にプットオプションが付されているという了解だと思います。(続

2013-07-27 06:09:59
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 先生の貸出を起点とした信用創造については了解です。私は、この点では誤解をしていました。すいません。マネタリーベースを起点としたマネーストックとの関係である乗数について、超過準備や決済需要を超えた日銀券残高を含むマネタリーベースで成立しない意味で解していました。

2013-07-27 06:44:25
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 私は、民間銀行が代替的な投融資機会があるのに(義務付けのない)大規模買いオペに応じ続ける姿が想像できなかっただけです。中銀準預の本質は、システム安定の為に民間資金循環から資金の退出を強いて予備とするですから。論点拡張と映ったとすれば、先生には申し訳なかったです。

2013-07-27 07:03:25
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 失礼が数々とあったと思いますが、どうかお許しください。金融政策のことについては、非常にナーバスになってしまいます。申し訳なかったです。

2013-07-27 07:15:23
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo この部分がズレが生じた理由ですね。確かに日銀執行部は強い覚悟でBS拡大を公言していますが、日銀と民間銀行の実務レベルでは、もう少し柔軟に(事実上のオプション付与の形で)すり合わせをしていると思います。そうでないと民間銀行はあのオペに応じないと思います。

2013-07-27 08:48:14
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo この点は、ケース・バイ・ケースだと思います。たとえば、融資を受けた企業から支払いを受けた企業が、受取り資金を取引銀行に預金として置くのではなく、取引銀行から受けたローンの返済に充当すれば、その時点で民間銀行システムから預金は消えて、当該企業の負債が縮小します。

2013-07-27 09:30:51
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 了解していただいて、大慶です。RT 先生の貸出を起点とした信用創造については了解です。

2013-07-27 09:35:26
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 その通りですが、個別の1件ごとの貸出ではなく、集計した貸出の純増に対応した動きを説明していたとご理解下さい。RT 受取り資金を取引銀行に預金として置くのではなく、取引銀行から受けたローンの返済に充当すれば、・・・

2013-07-27 09:40:12
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 集計したとしても、企業部門の預金残高や現金保有高の推移については、様々なケースがあると思います。

2013-07-27 09:52:38
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 それは、歩留まり率を定数と考えるわけにはいかないという話で、それが変動しても、必要準備に変わる分と現金で引き出される分の額が違ってくるだけで、ベースマネー額が減るわけではないという結論には影響しません。RT 様々なケースがあると思います。

2013-07-27 09:59:15
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 先生は、金融機関の貸出を独立に考えていて、私は、金融機関の投融資の資金源泉について、収益性のある投融資機会が拡大する局面で、追加的な買いオペに応じる必然性は考えにくく、既存の超過準備分については、日銀が売りオペか付利引き上げで応ぜざるをえないと思っています。

2013-07-27 10:05:36
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 私の議論は、民間銀行部門が超過準備を保有している状況で、貸出を増加させたらどうなるかの比較静学分析で、動学的な問題を考えているわけではありません。結論は、「ベースマネーの額は変わらず(内訳は変わる)、その意味で日銀の資金繰りは悪化しない」です。

2013-07-27 10:07:31
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 了解です。私は「ベースマネー残減少」をもって“日銀の資金調達難”と言っているわけでなく「買いオペの札割れ」や「付利引上げ」をもってその趣旨に使っています。私は動学理論が思考の基盤で、あくまで時間の経過の中で現在を見ていこうと思っていて、比較静学は大の苦手です。

2013-07-27 10:14:44
齊藤 誠 @makotosaito0724

@kazikeo 長く議論に付き合っていただいて、ありがとうございました。大変に勉強になりました。有益な機会に感謝します。

2013-07-27 10:37:28
池尾和人 @kazikeo

@makotosaito0724 いえいえ、こちらこそ有り難うございました。RT 長く議論に付き合っていただいて、ありがとうございました。大変に勉強になりました。有益な機会に感謝します

2013-07-27 10:48:04
のとみい @kozo_kozo

@kazikeo @makotosaito0724 この激論はぜひ出版を!熱かったですね。

2013-07-27 11:31:06