マネタリーベース、銀行、信用創造に関する望月夜と桂木さんの議論

マネタリーベースとマネーサプライの関係(および無関係)を整理しましょう。
経済
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はじめに… 

主張のポイント
・マネタリーベースは信用創造(銀行融資によるマネーサプライ創造)それ自体においては必要にならない。

・MSは、貸出の際に「銀行による無からの記帳」という形で作られる。

・MBは、MSの発生後に事後的に発生するMB需要(引出需要、銀行間交換尻決済、法定準備、納税…)に際して受動的に必要になるに過ぎない。
(また、そうしたMB需要の規模は相対的に小さく、1000兆のMSの循環に際して、1000兆のMBが必要となったりはしない)

・MBは、MS創造の"制約"にはなる(MSの"上限値"を設定する)が、「MBを増やせばMSが増える」といった関係は持たない。

・もし仮に、法定準備制度のもとで、MSの循環に際して必ず同額のMBの調達が必要であると仮定すると、引出、振替、返済がいずれも不可能になる。

・銀行間決済における相殺取引によって、MSの循環量よりはるかに少ないMBの調達で円滑に決済される。信用創造においても(相殺によって)MBの調達は不要。

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望月夜 @motidukinoyoru
国債増発はまあ正解なんだけど、リフレ派シンパがそれを主張している理由がどうやら「MBを増やすため」「MB増加率を維持・追加するため」っぽくてげんなりする。 MBへの単純なアクセスなんて無意味という正しい方向には向かわないのか。
望月夜 @motidukinoyoru
目標政策(物価にせよGDPにせよ)が重要だというロジックを鑑みれば、MBに拘泥するのはほとんど意味ないってすぐわかりそうなものなのだが(だからこそ目標政策の必要性が導かれる)。 本当に目標政策の意義がわかっているのか…?
望月夜 @motidukinoyoru
失笑するしかないのだが、「国債出せや日銀買えや」などと見当違いのことをbioでおっしゃっている方のハンドルネームが「GDP Target」という…… まこと滑稽という他ない。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
MBは、MS興しの梃子なのだよ。民銀は、買いオペで売った代金MBを借方「現預金」膨らませて、それを貸付金(→貸方MS)回せることで、自行借方のMBも膨らましする。君のおおざっぱな理論では、民銀の「借方資産=保有債」もMBらしく、それが入れ替わるだけだだが、会計はそうなってないよ。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu MSの創造に直接MBは関係しません。貸付に際し、応分のMBが必要ということもありません。あくまで、MSの増加が一定程度のMB需要増加を生み、その分だけMBが(事後的に)必要とされる、というだけのことです。 MBは、MSを増やす梃でも何でもないわけです。
望月夜 @motidukinoyoru
「MBを増やせばMSが増える」「MSを増やすのには同額のMBが必要」「MSはMBの又貸し(の連鎖)によって創造される」 こうした主張は初級の教科書にまで載っていたりするが、どれも間違い。 詳しくは、ameblo.jp/nakedcds/entry…及び ameblo.jp/nakedcds/entry…の通読を推奨。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
それは、家計・企業への政府からの通貨供与があっての、民銀への預けMS(貸方)→MB(MB現預金)の仕訳ルーチン。いま問題は、MBからMSへの係わり(民銀の貸付金がMSを信用創造)。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 私が論じているのは、MSの信用創造についてですよ。 twitter.com/motidukinoyoru…でまとめましたけど、貸付によるMSの創造において、応分(同額)のMBが必要となることはありません。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
民銀の貸付(信用創造)は、まず、民銀の資産「現預金」(MB)を貸付金に回す(▼現預金)ことで、借方:貸付金/貸方:通貨MS(預り金)発行 となる。続いて、貸方「預り金」MS増分に相応した借方「現預金」MB増となる。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu その記述は、「市中銀行が貸出の際、同額の現金を借主に渡す」という行為を前提にしているわけですが、twitter.com/motidukinoyoru…で引用した記事にも書いた通り、実際にはそうしたことは行われていません。 貸出の際に、同額の現金を用意する、といったことは無いわけです。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
公共事業などの「政府→MS(企業・家計)→民銀MB→日銀当座預金」 の財政出動(ファイナンス)もさることながら、民需の大半は、「企業の内部留保が自己融資での減価償却回しをやっていても、日銀の与信MB」→「民銀の貸出」(MS)です。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 「MBが直接貸出・拠出されることによってMSが創造される」という通説は、はっきり言って神話に過ぎないのであって、twitter.com/motidukinoyoru…とその先の記事で述べたように、MSの創造にあらかじめ同額MBの用意が必要になったりはしません。MSは、"MBの与信"によって作られるのではない。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
ならば、なぜ日銀は、毎月80兆円ペースで与信(通貨発行)続けれるのね。 民銀は、全部を国債買い取り更新にしているの?日銀でも、相応の売りオペをしているのだろうかね。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 言いたいことが分かりませんが、日銀が市中銀行保有国債をMBに変換することと、MS創造におけるMBの位置づけは関係のない話です。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
政府の投融資(→企業・家計)で、MSは十全に経済を回している、と言いたげね。(・∀・) twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 特にそういうことはありません。 政府にせよ、企業にせよ、家計にせよ、そうした非金融主体の借入によってMSは創造される。そしてその際、応分(同額)のMBが必要とされるわけではない(ただ銀行預金が帳簿上追加されるだけ)、と言っているだけです。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
「銀行預金が追加される」って、政府から「企業家計」への通貨の流れ(→民銀の貸方預利MS)から借方「現預金」への追加(相対)を言っているのであれば、それは企業の要する資金需要を十全に充足するに足りない。だから民銀は、こんな低金利下にも、日銀へ国債を売って現預金MBを充たす。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 何が言いたいのかはわかりかねますが、銀行預金(MS)の創造は、(政府のみならず)企業や家計の借入の際、その債務形成に相対して(MBとは直接の関係なく)行われるわけです。 例えば、企業が市中銀行から借入することで銀行預金が創造される場合、そこに政府は直接関係しません。
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu MBの需要は、そうした企業や家計などの借入によって生まれたMSの循環に際し、受動的に発生するに過ぎない。(詳しくはnote.mu/motidukinoyoru…) MSの形成それ自体とは、MBは直接関係ないわけです。 また、ある額のMSの形成と循環に際し、同額のMBが必ず必要というわけでもない。
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
「政府は直接関係しません」とかではなく、MSに融資されるルートの一つに、①大方の「日銀→民銀」与信からの民銀の貸出MSと、②政府財政ファイナンスによる家計・企業のMS→民銀の現預金MB相対、があるという話をしている。 twitter.com/motidukinoyoru…
カントリー・ゼントルマンこと、桂木健次 @kenjikatsu
いまの中央銀行制のと統合政府政府から、民間(企業・家計)MS向けの直接塚発行のルートと、日銀与信(国債買い取り)によるMBからの貸付によるMSへの係わりとどちらが大きいか、調べてご覧。 twitter.com/motidukinoyoru…
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 多分基本的に①の話なんですけど、企業等の借入によるMS信用創造において、MBが元手となったり、MBが同額拠出されたり、といったことは起こらないわけです。twitter.com/motidukinoyoru… あくまで事後的にMB需要が発生するにすぎないし、そうして発生するMB需要は創造されたMSよりずっと小さい。
望月夜 @motidukinoyoru
@kenjikatsu 「MBからの貸付」といったものはそもそも起こらないわけです。基本的にMBは(現金引出を受けない限りは)ずっと準備預金として銀行間決済手段としてのみ存在するわけで、MSの創造はMBと直接的には関係しない。 例えば、「MBが貸出に回される」という表現は、はっきり言えば誤解なわけです。
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コメント

望月夜 @motidukinoyoru 2017年11月12日
末尾の方にたむりんさんの"Money creation in the modern economy"(Bank of England)の翻訳記事を紹介しました。 是非この記事だけでも読んで帰ってください…。
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