新司法試験と就職活動

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shoya @sho_ya

最近,複数名の修習生の方とお話したところ,弁護士志望で勤務先が決まっていない修習生の方が結構おられるようなので,直接聞いたことや仄聞したことを踏まえて,【上から目線】で幾つかtweet。若輩者ではありますが……。

2011-04-14 23:30:27
shoya @sho_ya

【上から目線】形式的なことを幾つか。①履歴書に誤字・脱字がある,②履歴書に修正液が使ってある,③履歴書の写真が変。修習生の方が作成される履歴書の場合,これらの類が少なくありません。他方,一般企業に送られる履歴書では皆無です。なぜでしょうか? 当たり前のマナーだからです。

2011-04-14 23:32:42
shoya @sho_ya

【上から目線2】こういった当たり前のマナーができていない修習生の方が少なくありません。社会経験がないので仕方ないかもしれません。ただ,一般企業で働かれる方々は就活の時にこれらのマナーを身につけます。修習生はこれらのマナーを身につけなくてよいのでしょうか? 違いますよね。

2011-04-14 23:34:45
shoya @sho_ya

【上から目線3】自分の話し方や一挙手一投足が他人から見てどう思われるか,をチェックして損はありません。ちなみに,私の場合「不遜」,「偉そう」という評価が多いです(>_<)。自分の挙措は一朝一夕に直せるものではありませんが,至らぬ点を踏まえているか否かはとても大切だと思います。

2011-04-14 23:36:35
shoya @sho_ya

【上から目線4】目的意識なく面接に行っても無意味です。「呼ばれたから行く」という受動的な態度では経営者or事業者としては,なかなかお給料を支払ってまで採用したいとは思い難いです。あなたは,何のために「その事務所」の「面接」に行くのですか? 例えばデートする時に無目的で行きますか?

2011-04-14 23:39:51
shoya @sho_ya

【上から目線5】「色々と勉強したいです」と仰る方が少なくありません。お伝えになりたいことは分かります。そして,それは真実だと思います。修習期間は短いです。修習期間中に身につけられることは僅かです。学ぼうとする姿勢は素晴らしいと思います。ただ,「勉強する」という表現は時として

2011-04-14 23:41:14
shoya @sho_ya

【上から目線6】「勉強させてもらう」という受動的な響きになりかねません。投資と甘えは違います。経営者・事業者は将来の見返りがあるからこそ,時間とお金を掛けて勉強させるのです。そのような見返りがなさそうに見える方から「勉強させて欲しいです」と言われても,それは「甘え」に見えます。

2011-04-14 23:43:41
shoya @sho_ya

【上から目線7】だから,皆様,ご自分を的確に表現する技法を学んで下さい。これは媚び諂うこととは違います。皆さんの状態や能力を,短時間に的確に表現するための技術です。そして,これは取引活動でも訴訟行為でも必要になります。証人尋問では,短時間で的確に事実を立証・伝達せねばなりません。

2011-04-15 00:14:11
shoya @sho_ya

【上から目線8】事務所にもよりますが,多くの場合,欲されるのは「抜群の能力」か「長い間,一緒にいても大きな失敗をせず,既存のメンバーとうまく仕事をやって行ける素質」だと思います。そして,ほとんどの事務所では後者を重視すると思います。

2011-04-15 00:21:06
shoya @sho_ya

【上から目線9】本当に抜群の方以外「俺はできるぜ!」アピールは余り役に立たないかもしれません。と言うか,そもそも極一部の方を除いて,修習生段階で恒久的な素質を顕在化させている方はいないと思います。能力面の評価としては,結局,「よく分からん」ということになるのではないかと思います。

2011-04-15 00:23:02
shoya @sho_ya

【上から目線10】ですから,詰まる所,「自分は長期間,事務所の一員(広い意味でのパートナー)として一緒に働くのに相応しい人物ですよ」ということを,短時間で的確に表現するのが,勤務先決定のポイントではないかと……って,長々とtweeyした割には偉い抽象的だな,おい。おしまい!

2011-04-15 00:25:34
すとー @KSUTO

新司と就活1:自分の将来像をすでに持っている人はいいけど、自分がどういう仕事をしたいのか、将来どうしたいのかを決められていない人も多いんじゃないかなと思います。そういう方には、まず色々な人から話を聞くことをお薦めしたい。動きながら考える、でいいんじゃないかな、と。

2011-06-05 09:20:14
すとー @KSUTO

新司と就活2:ちなみに、僕は学生時代、漠然と商社に入りたかった。でも、証券、損保、生保、銀行、政府系、自動車、繊維、トイレタリー、マスコミ(新聞社、テレビ)、官庁、税理士等々、色々なOBに話を聞きに行った。結果、最初に就職した銀行にたどり着いた。動きながらやりたいことを見つけた。

2011-06-05 09:29:17
すとー @KSUTO

新司と就活3:僕は銀行での経験を活かす仕事をしたかったから、ファイナンスに強い渉外事務所とインハウス、両面で考えていた。渉外、特に大手の場合、合格発表(9月)からの枠がとても少ないんじゃないかと思ったから早めに着手した。就職の船は乗り遅れると、ほぼ二度と乗ることはできない。

2011-06-05 09:31:29
すとー @KSUTO

新司と就活4:ただ、6月までの就活は正直うまくいかなかった。大手はほとんど会ってもらえなかったので。9月までは弁護士先生やエージェントに、自分考えている方向がズレてないか、話を聞きに行っていた。それと、就職活動以外にやりたいことがあったので、いまのうちにと思いそれにも励んでいた。

2011-06-05 09:35:17
すとー @KSUTO

新司と就活5:インハウスを採用していない企業はまだたくさんある。そこで、企業の人事に直接電話をしたり、手紙を書いた。そうすると、夏を過ぎた頃に会ってくれるところがちらほら出てきた。インハウス未採用の企業は、企業側も手探りなので、条件交渉を0からする必要がある。それも楽しかった。

2011-06-05 09:39:27
すとー @KSUTO

新司と就活6:ただ、修習後に採用となる手前、1年以上先の内々定をだすこととなるから、企業はすぐには内々定はださないことが多い。採用活動の本格稼働時期を修習開始後に設定する企業も多い。

2011-06-05 09:41:35
すとー @KSUTO

新司と就活7:そうこうしているうちに、合格発表の日を迎えた。自分の予想を遙かに超える成績だったこともあり、大手や準大手の渉外事務所もだいたい会ってくれるようになった。そのうち、1つの事務所がオファーをくれた。同時に、某企業のオファーが届いた。色々悩んだが僕は某企業を選択した。

2011-06-05 09:45:59
すとー @KSUTO

新司と就活8:僕はファイナンスの知識を活かしたいという思いが強すぎて、自分で働き口を狭めていたんじゃないかな、と(いまは)反省している。なので、いま就職活動をしている方に少しでも参考になればいいなと思い、自分の就活をあえてさらしてみました。将来を探す時間を楽しんでください。

2011-06-05 09:49:21
すとー @KSUTO

就職の幅を狭めたくないなら、若くして、東大ロー等に入り、成績を揃えて、論文答案もたくさん書いて、英語もやって、サマクラにも積極的に参加しませう。

2011-06-05 11:02:36
そらまめ @sollamame

【就活よもやま話1】大手の事務所はそろそろ説明会とか始まる頃でしょうか。僕の周りには「企業法務興味ないし」とか「どうせ採用されないし」という理由で大手系の説明会は一切行かず,初めからいわゆる「マチ弁」に照準を絞ってる人も結構いましたが,僕に言わせると「だったら尚更話を聞けよ」と。

2011-06-19 00:17:29
そらまめ @sollamame

【就活よもやま話2】将来的に関わり合いが無さそうならば,所内を見せてくれたり,事務所トップの話を聞けたり,こっちの不躾な質問にもオープンに答えてくれる機会なんて,事務所訪問しか無いじゃないか,と。大体「企業法務に興味ない」かどうかなんて,実際に話を聞いたり,仕事しないと解らんよね

2011-06-19 00:21:54
そらまめ @sollamame

【就活よもやま話3】僕だって「どうせ採用されないだろうナ」と思ってたし,実際,箸にも棒にもかからなかったけど,だからこそ,エントリーしまくったよ。あのとき事務所案内をして頂いた先生方には今も感謝の念があるし,知らない弁護士業界の一幕を覗けた経験ってのも将来役に立つと思うんだよね。

2011-06-19 00:25:52
そらまめ @sollamame

【就活よもやま話4】自分が弁護士になったあと,相手方代理人が大手系だったらどうするんだい?大体あんな感じのオフィスで働いてて,ああいう事件処理系統で,あんな感じの弁護士が居て…と具体的イメージを持っていたほうが,ずいぶん戦いやすいと思うんだけどナ。

2011-06-19 00:28:42
そらまめ @sollamame

【就活よもやま話5】「どうせJやPにはならないし」「任官興味ないし」というのであれば,なおさら修習生のうちに努めて学修しておくべきだよね,というのも同じ。要するに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」ということなのだけれど,暇なので大々的に論陣を張ってみた。 (終了)

2011-06-19 00:33:35