僕ヤバの市川と山田、および彼らの関係について語る必要性をなんとなく感じた

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

市川の低身長を山田がさほど気にしない様子であるのは、自身の高身長自体にコンプレックスが伴わない点と、またこれまでの経験の裏返しもあるのだろう。声をかけてくるクズたちはさほど見た目に引け目のない連中ばかりだっただろうし、そうなると逆に多少の見た目など頓着しなくなるのではないか。

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

山田だって恋愛はしたかった。先に封印を解かれた山田は、どうかしたのかというくらい積極的に市川に入れ込んでいく。「自分」に制限がない山田と違い（内心ではすでに交際中だと錯覚するほど）、コンプレックスを拭えない市川は僥倖に躊躇し続けている。貸りた漫画の内容という裏付けまで得ながら。

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

著者インタビューで時折「初恋」というワードが出ている以上、確かに「今後はわからない」とも言える。しかし、少なくとも2年3年程度で想いが冷めるみたいな事はこの内容では有り得ないだろうし、中学が高校になったからといって「普通の男」の紳士グレードや理解力はそんな上がらんだろ。

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

【中学生の初恋における「好き」に関する意識の曖昧さ】に面白みを置こうというコンセプトのもとで描かれているとはいえ、好意に関連する出来事自体は複数回明示されており、不明瞭なのはあくまで「中学生であり恋愛に意識的でない両者の自覚」なんだよな。

電鋸雛菊 @DaisyAdreena

中学生たちの様子に流されて、読者であるいい年の大人が「きっかけすらわかんねー」とか言っているのは、正直読み手として受け身に過ぎる様に思う。私だってすべてのシーンに見当がついている訳でもないけど、どうせ読むなら分かった方が面白いだろ。