勇者と魔王のおはなし

カカッとまとめた勇者と魔王のおはなし
2
おえかきしいた @_cta_m

いま、DQ1のりゅうおうが実は♀で、自分のところにやってきたゆうしゃに一目ぼれをしてどうか自分と一緒になってほしいと願い、つたない不器用さで「世界の半分をくれてやろう」と言い、ゆうしゃがそれに応えたあとの暗黒に迫った世界の妄想に忙しい。

2011-06-30 13:32:57
おえかきしいた @_cta_m

「そして せかいはやみに つつまれた」のあと、目つきの鋭いDQ1のゆうしゃとそれによりそう人間スタイルになったりゅうおう♀。幸せをてにいれたりゅうおうは人間たちを適度に減らしながら世界の維持を続ける。しかし、幸せなときは長く続かず、人類の危機に新たな勇者があらわれて……

2011-06-30 13:34:02
おえかきしいた @_cta_m

りゅうおうは人間を滅ぼすつもりはなくて、世界のバランスをとるための調停者としての役割も持っていた。愛する男の同族を滅ぼす気はないけれど、やってきた新勇者は「間引きされた中に親がいた」勇者。かつて同じ立場だった新旧勇者の戦いとりゅうおうの悲哀とか考えていたら滾ったわ。

2011-06-30 13:35:42
おえかきしいた @_cta_m

旧勇者は親の顔も知らない。母親の命と引き換えに産まれ教会で育った。魔物におびえて余裕のない国で孤児の肩身は狭く、若くして兵士として働くが誰に必要とされるでない人生で感情は欠落して育った。生来の素質かぬきんでた強さだった勇者は王に命じられて姫の救出に向かう。

2011-06-30 13:47:00
おえかきしいた @_cta_m

見事それを果たすが褒美もそこそこにりゅうおうの討伐を命じられ、どこまでも報われぬ道具としての自分に諦めともつかぬ諦観があった。そして訪れたりゅうおうの城で、言葉ではなく、初めて魂をつかまれるように自分を求める目と出会う。人類をやめる決断に、迷うことなどなかった。

2011-06-30 13:48:27
おえかきしいた @_cta_m

りゅうおうは親の顔を知らない。産まれたときにはただ祭壇に先ほどまで自分のいた卵があった。親の顔を知らない。親の顔も知らず孤独に自らの使命のために生きてきた二人が惹かれあい手をとりあい、他にだれもいない城で二人で生きていこうと決めた。

2011-06-30 13:49:36