立憲民主党は民主党政権の失敗を反省せず誤魔化している。立憲民主党党員からの苦言。

立憲民主党は2020年6月30日から党員募集していますが、その党員からの立憲民主党への苦言です。 残念ながら立憲民主党には有権者目線が決定的に欠けているようです。
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ユークリッド @HYGSSN

まず、2025年の参院選で過半数をとるまでは、政権交代は避けるべきであるし、すべきではないというご意見をいただきました。確かに、かつての自民党政権や民主党政権はねじれ国会で苦しんだことがありますし、安定した政権運営をするには、参院で基盤を固めてからの方がよいかもしれません。

2020-08-20 20:16:47
ユークリッド @HYGSSN

しかし、この場合ですと立憲民主党は衆院選では勝たない政党であり続けます。政権交代を当面目指さないという選択肢は、政党の弱体化と有権者の失望を加速させます。かつて戦前の立憲民政党が五・一五事件によって政党内閣が崩壊した後、挙国一致内閣下で政権争奪路線を放棄しました。

2020-08-20 20:18:19
ユークリッド @HYGSSN

その結果、1936年の総選挙で立憲民政党は勝利できましたが、反面政党内閣復活の可能性と政党の求心力の弱体化を招きました(井上敬介『立憲民政党と政党改良』)。この参院選で勝利するまで、機が熟すまでという議論は、その前に立憲民主党そのものが消滅する可能性がある以上、難しいと思います。

2020-08-20 20:19:52
ユークリッド @HYGSSN

何より、この路線では一刻も早い政権交代を望む党員、パートナーズの支持をつなぎ留められないでしょう。自民党は衆院選の勝利に乗って参院選でも勝利したことがあります。現状を考えれば、あまり現実性の高い話ではないと思いました。ご意見をいただいた方には申し訳ありませんがこれが私の結論です。

2020-08-20 20:21:19
ユークリッド @HYGSSN

次にいただいたのが綱領に民主党政権への反省を盛り込むのは間違えているというご意見でした。綱領とは、100年たっても通用するものでなければならない、反省は中長期的なヴィジョンの中で主張すべきであると。参考になるのが、戦前の政党政治を担った立憲民政党の綱領です。 ndl.go.jp/modern/img_l/S…

2020-08-20 20:24:04
ユークリッド @HYGSSN

これを見ると、立憲民主党の綱領と同じく、抽象的でありつつ社会像を訴える内容になっています。歴史的な経緯を踏まえれば確かに、反省を述べるような内容は適切ではないかもしれません。しかし、有権者の不信感をぬぐうには綱領もしくは結党宣言の中に反省の文言を盛り込むべきと考えます。

2020-08-20 20:26:05
ユークリッド @HYGSSN

それぐらいのインパクトなくして政権交代は達成できないでしょう。覚悟なくして政権交代なしと思います。

2020-08-20 20:26:33
ユークリッド @HYGSSN

また、先ほど謝罪した通り、立憲パートナーズをサポーターと間違えて表現したことから、立憲民主党を正しく理解していない、党員を詐称している「偽物」であるとのご意見もいただきました。もちろん私は正式な手続きを踏んだ党員です。

2020-08-20 20:28:08
ユークリッド @HYGSSN

批判に対して「不満」なら直接議員に訴えればよいとのご意見もいただきました。私は事あるごとに多くの議員さんや関係者の方々に訴えてきましたし、今後もそうしていきます。同時にネットでの発信もやめません。

2020-08-20 20:30:10
ユークリッド @HYGSSN

批判を敵対的なものであると恐れずに、一緒に立憲民主党の質的転換を図る「パートナーズ」であるという意識を他の皆様にも持っていただき、引き続き忌憚なきご意見をいただきたく存じます。最後に、すべてのコメントへの返信が出来ず申し訳ありません。

2020-08-20 20:31:08
ユークリッド @HYGSSN

立憲民主党の党員、パートナーズの方々とお話させていただいて感じたのは、自分たちのパートナーズやフェスの取り組みが全く新しい取り組みで、先進的であるというある種の「神話」が形成されていることです。これは、歴史的に見れば正確な議論ではありません。

2020-08-21 07:51:42
ユークリッド @HYGSSN

ジェラルド・カーティス『代議士の誕生』によれば、自民党の後援会が政治家と有権者を近づける親しみを持たせるための取り組みをいくつも展開していました。たとえば後援会メンバーと旅行に行くなどもしています。福利厚生的な役割をも果たしていたのですね。

2020-08-21 07:52:48
ユークリッド @HYGSSN

自分たちの取り組みは素晴らしい。そう思いたいお気持ちはわかりますが、常に歴史を振り返り自らを相対化することも必要だと思います。私はパートナーズや党員制度それ自体を評価するだけでなく、かつての政権の反省を踏まえた政権構想こそが必要だと思います。

2020-08-21 07:54:08
ユークリッド @HYGSSN

また、民主党政権についてのパートナーズ、党員の皆様のご意見も気になりました。立憲民主党は新しい政党だからかつての民主党とは違う、十分に反省している、民主党政権は悪いところばかりではなかったなどのご意見ですがこれらははっきり申し上げて党員やパートナーズの間でしか通用しない論理です。

2020-08-21 07:55:53
ユークリッド @HYGSSN

いつまで反省しなければならないか。それはずっとです。この先ずっとです。その反省が不十分であるから、立憲民主党は低迷し続けていますし、支持率も伸びない訳です。支持基盤である労組も同様で、民主党政権を担った人々が党執行部にいる以上、民主党の後継政党であることは明らかです。

2020-08-21 07:57:14
ユークリッド @HYGSSN

国民民主党が正統な民主党の後継政党であるなどというのはそれこそ党員、パートナーズの間ですら通用しない論理でしょう。やはり党員、パートナーズには自分たちがどう見られているか、何を求められているかについての認識が不足しているのではと感じました。

2020-08-21 07:58:36
ユークリッド @HYGSSN

ちなみに、民主党政権の何がいけなかったのかというご質問もいただきました。民主党政権の評価については日本再建イニシアティブ『民主党政権失敗の検証』が参考になります。かつての民主党が何を誤ったのかを知ることは重要だと思います。党員、パートナーズの皆様にぜひ読んでいただきたいです。

2020-08-21 07:59:41
ユークリッド @HYGSSN

確かに今回の要綱は自民党とは明確な世界観の違いを見せた点で画期的と言えそうです。ただ、すでに申し上げた通りで、要綱の前文にでも構わないので、過去の失政への反省が入ることで、自分たちの歴史的な出発点がどこにあるのかを位置付けられるとともに、より多くの有権者を糾合できると思います。

2020-08-21 08:53:04
ユークリッド @HYGSSN

ちなみにいみじくも田中さんが「この要綱に誠実であれば」と述べたように、私は要綱策定だけをもって、これを評価し、民主主義の前途洋々であると評価するにはまだ早いと考えています。なぜなら、いかなる要綱であっても政権を獲得し、これを忠実に実現しなければ意味がないからです。

2020-08-21 08:54:48
ユークリッド @HYGSSN

戦前の政党である立憲民政党の綱領のリンクを貼り付けます。これは1928年の普選前に民政党が打ち出した綱領です。内容は要するに議会中心主義、資本と労働の平等化、協調外交、教育の機会均等、行財政整理です。のちの浜口内閣期には十大政綱を発表します。 ndl.go.jp/modern/img_r/S…

2020-08-21 09:02:58
ユークリッド @HYGSSN

その十大政綱の多くは緊縮財政に項目が割り振られており、社会政策など期待された政策は後方に退くこととなりました(井上寿一『政友会と民政党』)。では、浜口内閣は実際にこの綱領に「誠実」であったのかどうか。答えは否です。

2020-08-21 09:05:23
ユークリッド @HYGSSN

1929年から30年にかけて大きな政治課題であったロンドン海軍軍縮条約をめぐって、浜口首相は議会でできる限り答弁しない方針に終始します。これは浜口なりの湿原を避けるための戦術であったかもしれませんが、議会中心主義を掲げた政綱から背を向けるものでした(関静雄『ロンドン海軍条約成立史』)。

2020-08-21 09:09:46
ユークリッド @HYGSSN

結局、いかなる政綱が出されても、それを実現するかどうかは政治家次第であり、それを実現させるのは有権者です。民政党の要綱についても、かつては新聞も評価し、多くの有権者が期待を寄せました。しかし、それが看板倒れに終わった時政党政治は凋落したのです。

2020-08-21 09:11:06
ユークリッド @HYGSSN

その歴史的事実を知っている以上、要綱を以てこれを高く評価するだけのふるまいはどうしても出来ませんでした。盛り上がっているところに水を差してしまいましたが、一つの意見として読み捨ててください。

2020-08-21 09:11:58
ユークリッド @HYGSSN

先日のツイートもだいぶ拡散が収まりつつあり、少し落ち着いたかと思いますが、この間多くの立憲パートナーズ、党員の方々からご意見をいただきました。中には参考に供すべきものも多く、勉強させていただきました。

2020-08-21 21:30:38