中国新型コロナウイルス治療ガイドライン第8版(2020.8.18リリース)とPCR検査事情について(2020.8.23作成)

藤田康介 @mdfujita

＃新型コロナウイルス肺炎 中国の第8版の最新版治療ガイドラインが発表されました。原文がダウンロードできるサイトはこちらから。news.medlive.cn/pul/info-progr…　ざっと見たところ、第7版から色々と内容が増補されていました。中国伝統医学系の内容はほぼ第7版と同じです。第7版は3/4なので半年ぶり更新。

藤田康介 @mdfujita

・感染確定例と無症状感染者が感染源で、潜伏期にも感染力があり、発病後5日内の感染力が強い。 ・ウイルスに汚染されたモノからも感染する。 ・感染者やワクチンを接種すると一定の免疫力があるが、持続期間は不明。 ・肝臓・腎臓・心臓･脾臓へのダメージの詳細。 ・小児は、川崎病と鑑別も重要。

藤田康介 @mdfujita

・重症・重篤化し易い人に、65歳以上、BMIが30以上、妊娠後期・分娩期・重度喫煙者なども追加。 ・疑似例条件に当てはまり、24時間あけた2回のPCR検査で陰性で、発病後7日後のIgM抗体、IgG抗体が陰性なら疑似例解除できる。 ・確定例が出た場合は2時間以内にネット登録。

藤田康介 @mdfujita

・退院基準を満たしても、PCR検査陽性が4週間以上続く場合は、抗体検査やウイルス分離培養などで総合的に退院を判断する。 ・退院後2週間は隔離観察、4週間後も病院チェック。 ・早期発見・早期報告・早期隔離・早期治療して、治癒率を上げ、死亡率を下げるようにする。

藤田康介 @mdfujita

・中国のクラスター定義：2週間以内に家庭・オフィス・学校などで、2例以上の発熱・呼吸器症状があったケース。 ・有効であると証明された抗ウイルス薬はないが、重篤・重篤化する傾向がみられる患者に対しては、潜在的に抗ウイルス作用があると考えられる薬物の早期使用を検討する。（以上、メモ）

ヒコウ技術者・中小企業診断士 @kusawake

@mdfujita これが原文の原本でしょうか？ nhc.gov.cn/yzygj/s7653p/2…

藤田康介 @mdfujita

治療ガイドラインの第6版が出ました。 抗マラリア薬のChloroquine Phosphateが予想通り収録。中医学では、重症と重篤タイプで中医薬注射剤も収録。重度の気陰両燔タイプでは石膏30〜60ｇ、水牛角30ｇ、生地30〜60ｇ、知母30ｇ。中医学の解熱効果が重視。回復期の処方も充実。mp.weixin.qq.com/s/CKyl8JhdpTV-…

藤田康介 @mdfujita

第6版ではエアロゾル感染についても言及。従来の飛沫感染と濃厚感染意外にも、「相対的に密閉された環境で、高濃度のエアロゾルに長時間暴露された場合、エアロゾル感染する可能性がある」と明記されました。換気重要！また診断基準も再度湖北省と全国で統一され疑似と確定の2種類に。臨床診断は廃止。 pic.twitter.com/aAdYt0nctM

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クリエネ（出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす） @morecleanenergy

@mdfujita すみません、中国のコロナ対策でうかがいたいことがございます。 PCR検査事情ですが、有症状の患者が検査を受ける以外に、市中感染を検知するためのモニタリング的な検査は行われているのでしょうか？ お時間ある時で構いませんので、教えていただけますとうれしいです。

藤田康介 @mdfujita

@morecleanenergy 中国では、症状のある人、症状がなくても濃厚接触者や感染リスク の高い人などを対象にした強制的に行われるPCR検査の他に、自由に誰でもいつでも受けられるPCR検査が市内各所にあり、常に活用されています。

クリエネ（出口戦略なしの緩和がコロナ禍を引き延ばす） @morecleanenergy

@mdfujita ありがとうございます、「誰でもPCR検査」があるわけですね。 それだと検知するのが早そうです。日本でも参考にしたいです。