いきものがかり 6thアルバム『 Ｉ 』リーダー・水野良樹さんによる収録曲解説ほか

水野良樹（ いきものがかり / HIROBA ）official @mizunoyoshiki

この曲を、入れられる日が来てよかった。象徴的だと思う。７年前には出せなかった。#I_東京 ikimonogakari.com/i/

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あえて選ぶとすると、「東京」ですかね。@ena_0608 @mizunoyoshiki 今回のアルバム曲でお気に入りの曲はありますか？

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「笑ってたいんだ」→「歩いていこう」→「会いにいくよ」→「風が吹いている」。という順番に、自分のなかでは動いていった。作者が書いていたときの心象の進み方は、この４曲で一連の流れ。自分なりに向き合った結果。まぁ、出してしまったら、聴き手にはあまり関係のないことかもしれないけど。

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オリンピックのような国際イベントを前にすると国内においては「ひとつになる」ということが叫ばれやすい。でもまさに目の前の現実は「ひとつになれない」「ひとつではない」ということが以前より顕在化し、それらの事象も強化されている。だから「バラバラである」というところから曲を考えていた。

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同じ方向を向いているわけでもなく同じシンボル、物語を持つわけでもない。それぞれがそれぞれに生きている。連帯を感じられる人もいれば、連帯から疎外されていると思う人、あるいは連帯を壊したいと思う人。連帯の存在そのものを感じない人もいる。バラバラである人々が、でも同じ時代に生きている。

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そして、ただ、そこに風が吹いている。

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それがそのひとにとって、追い風なのか、向かい風なのか。希望の風なのか、絶望の風なのか。それぞれの置かれている、それぞれの物語のなかで、風の”意義”は違う。でも、同じ時代に生きていて、そこに吹く同じ風に、それぞれの”意義”を見ている。

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そして、それらの一連の総てが、いつか、振り返ったときにあらためてはっきりと”時代”と呼ばれる。

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いつか僕も、僕らも、僕らではない誰かも、この今を生きる人々すべてと、彼らが生きたことのそのすべてが、やがて”時代”と呼ばれる。

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抽象的だなぁ。うすらぼんやりしてる。まぁ、そんなことから、曲をつらつらと考えていた。

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ま、でも「風が吹いている」については、よどみなく、絶対の自信を持っています。ですから、賞賛も、批判も、一生背負います。それが人生をかけるということ、だと思います。

水野良樹（ いきものがかり / HIROBA ）official @mizunoyoshiki

今度のアルバムの「 I 」に入ることで、やっと「風が吹いている」さんが、普通の曲になる（…というくらいの表現しかみつからないのだけど。適当じゃないかもしれない）ような気がしてる。それは、この曲にとっては幸せなことかなとも思う。

水野良樹（ いきものがかり / HIROBA ）official @mizunoyoshiki

やっと、このアルバムで、解き放たれはじめているなと。この歌に背負わせちゃったものが、大きすぎちゃったから。より伸びやかに、飛んでいってくれと、思うばかり。#I_風が吹いている ikimonogakari.com/i/