佐倉杏子の父親について #madoka_magica

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スラック @thrakt

佐倉杏子の父親は、正直すぎて、優しすぎる聖職者で、人を助けようとしていた。でも実際は、自らの言葉で、人を助けたかったのではないか?他人のためだけの祈りでなく、自分のための祈りでもあったのではないか?

2011-07-06 00:08:38
スラック @thrakt

少々教義にない事をしゃべったからといって、人が離れるとは思えない。教えはあくまで方針で、それをわかりやすく伝えるのも牧師の役目のはずで、多少の解釈の違いもありえる。誰が聞いても正しいと思える、常識的なことだったら、そうそう離れるとは思えない。

2011-07-06 00:12:29
スラック @thrakt

杏子の父親の話を聞いていた人たちは、その説法を信じていたのではないかもしれない。その後ろにある、教団の信頼や共同体からなる、救いを求めていた。だから、教えに拘り教団から離れた杏子の父親から離れていった。

2011-07-06 00:15:15
スラック @thrakt

杏子の父親を信じていた人たちは、その説法でなく、その背景にある神の権威により救われていた。今日この父親はそれが見えていなかった。あるいは、だからこそ自らの説法にこだわった。いずれにせよ周りが見えていない。

2011-07-06 00:18:23
スラック @thrakt

結局、杏子の父親は自分の説法にこだわったばかりに、付いてきていた人を失い、家族を路頭に迷わせた。けれでも杏子はその父親を信じていた。父親の説法でなく、神の教えを説く父親を信じていた。

2011-07-06 00:21:55
スラック @thrakt

だから佐倉杏子は、父親の役に立ちたいと本気で考えて、父親の言葉を聞いて欲しい、と願ってしまった。これも他人のための祈りだけでなく、父親に認められたいという自分のための祈りがあった。自覚的ではなかったと思うけど。

2011-07-06 00:25:03
スラック @thrakt

願いが叶って、杏子の父親の元には説法を聞く人が集まった。けれでもそれは、杏子の父親の言葉によって集まったのではないとわかってしまう。

2011-07-06 00:27:28
スラック @thrakt

杏子の父親は、自分の言葉で人を助けたかった。その願いに対して杏子のしたことは、父親の言葉の否定、父親の願いの否定だった。あまつさえ、人智を超えた悪魔の力でなされたものだった。

2011-07-06 00:30:28
スラック @thrakt

結果として杏子の父親は壊れてしまった。けど、本当に人の救いを望んでいたのなら、そんな事は構わず救ってしまえばよかった。もっと言うと、教団から離れず身近な人を救うべきだった。ここに、他人のための祈りの中に、自分の言葉で救いたいという欺瞞があった。

2011-07-06 00:32:53
スラック @thrakt

杏子が家族をなくしたとき、その父親の欺瞞に気づいてしまった。そして、自分の願いが結果的に父親を追い詰めてしまった事に気づいた。そこで自分を責めて、踏みとどまってしまった。

2011-07-06 00:35:51
スラック @thrakt

他人のためだけに祈ることなんでできない。杏子は、父親の願いと自分の願いを通してその事を痛感した。そして悔い改めて、自己責任論で物質的な生活をするようになっていった。

2011-07-06 00:39:08