「小児性愛」「小児性愛障害者」「小児性愛犯罪者」は全て違う

モトケン @motoken_tw

小児性愛に関する問題なのですが、まず確認すべきことは、私は、欲望としての「小児性愛」、精神障害としての「小児性愛障害者」、それらの中で犯罪行為に及んだ「小児性愛犯罪者」を明確に区別しているということです。 これは、論理的な議論をしたい人全てが区別するべきことです。（続く

モトケン @motoken_tw

三つの言葉の意味は基本的にはウィキペディアの説明がわかりやすいと思います（ ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A… ） 小児性愛とは、幼児・小児（一般に10歳以下）を対象とした性愛・性的嗜好のこと。小児性愛者とはそういう性的嗜好を持っている人のこと。 （続く

モトケン @motoken_tw

小児性愛障害者とは、そのような性的嗜好を持っている人の中で、社会的不適合（性犯罪を含む）を起こしている人のこと。 診断基準はウィキペディア参照。 基準Bが重要です。 留意すべきは、小児性愛者＝小児性愛障害者ではない、ということ。 小児性愛者の多くは欲望をコントロールしています。 （続く

モトケン @motoken_tw

小児性愛犯罪者とは、小児性愛的欲望に基づいて小児を被害者とする性犯罪を行った人。 社会的不適合の最悪のパターンです。 ただし、特に留意すべきことは小児性愛者の中で、実際に性犯罪の実行に及ぶ人の割合は決して多くないということ。 小児性愛者＝小児性愛犯罪者では断じてないのです。 （続く

モトケン @motoken_tw

人間社会にはさまざまな規範が存在して行動を規制していますが、ほぼ全ての人間はその規範に反する欲望を抱きます。 お金を盗みたい、いい女と（同意がなくても）やりたいなどなど。 小児性愛もそのような反規範的な欲望の一つです。 しかし、ほとんどの人はその欲望を理性で制御しています。 （続く

モトケン @motoken_tw

小児性愛者も例外ではありません。 大抵の小児性愛者は自分の小児に対する性的欲望を理性で制御して実行に及ぶことはありません。 ただし、その中の一部の人は制御がうまく行かずに強いストレスや対人関係に問題が生じる場合があり、そういう人が小児性愛者障害者と診断されます。 （続く

モトケン @motoken_tw

そしてごく一部の人は、自分の欲望を制御しきれずに小児に対する性犯罪に及んでしまいます。これが小児性愛犯罪者です。 しかし、それは小児性愛者に限ったことではないのです。 どんな欲望についても、制御できる人、制御に苦労する人、制御できずに犯罪行為に及んでしまう人がいます。 （続く

モトケン @motoken_tw

以上が基本的な考え方ですが、もう一つ、重要な点を指摘しておきます。 それは、「事実」と「事実の評価」を峻別すべきであるということです。 小児性愛問題は小児性愛犯罪問題に直結しますので、その区別は特に重要です。 この区別ができないと、規範とその違反に関する議論ができません。 （続く