逆刃刀・影打の話。

にいな @ninanyan

@domioriha 原作の逆刃刀おれたシーンだと五角形ぽいですね

銅折葉 @domioriha

@ninanyan 自分も五角形派なんですがこの話わりと話題にならないなあと思ったり、逆刃刀を単に「本来の刃側に刃は付いてないけど刃の部分にかけて薄くなってる刀」として殺傷力を論じてる記事もままあるなと思うところで。

銅折葉 @domioriha

作刀の過程で、鍛造や焼き入れによる鋼の伸縮度合いから刃と反対側に反りが生まれるのが日本刀であり、切れ味を保ったまま刃を反りの内側になるはずの峰の方に付けるという技術、並の技量でできることではないのでやはり新井赤空の刀匠としての腕前を感じさせる。

銅折葉 @domioriha

というか峰の部分に刃としての機能を持たせたまま非殺傷用の逆刃の刀を作るという思想、技術の根源の部分としては殺人奇剣の流れを汲むものだな……。#不殺を実現すると同時に必要な分を必要な分だけ斬るという殺傷技術をコントロールする思想

銅折葉 @domioriha

本来斬る予定のないもの、斬ろうとしたもの以外まで斬ってしまう剣というのは、殺人奇剣の概念からしても完成度が高いとは言いづらいわけで、そう考えると末期の無限刃もこれに基づくとも言えるし、逆刃刀はさらにその先に思想を進めて作られたものかもしれない。

銅折葉 @domioriha

逆刃刀は不殺の剣であるが、完全なる非殺傷の剣ではないし、慈愛や非暴力の象徴でもなく、むしろ適切に暴力（殺傷能力）をコントロールするための剣、必要な分だけの暴力を適切に行使するための剣ということができる。思想としては殺人奇剣の延長上にあるもの。

銅折葉 @domioriha

新井赤空の辞世の句、刀を打ったことを後悔して「もう殺人武器なんか作らない」っていう意味とはちょっと違うのかもしれない。刃を鍛えること、孫の世のために刀を打ち続けることは否定せずに、自分のすべきことと位置づけて生涯を貫いた。

銅折葉 @domioriha

とすると、赤空の作刀は初期のひたすらの人を斬るための剣を経て、殺人武器としての暴力のコントロールに行き着いていったことになる。 そうなると、剣心再筆の全刃刀はいかにも、余計なもの、不要なものまで含めて斬れれば斬れるほど良いって思想に見えないことも無いな。