社会学徒による『HUGっと！プリキュア』12~22話の初見感想総括 #ハグプリ #precure

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

パップルねぇさん浄化されちゃった…。 pic.twitter.com/TDJFXWCxpf

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ハグプリ22話までで一旦一区切りついたっぽいので総括を。12話から22話までは一言でまとめるとえみルーの物語であり、キーワードは「愛」だったように思われます。しかし、二人を中心とした「愛」の物語はパップル浄化の際には綻びを、マイルドにいうなら物語的な無理が生じた、という印象。#ハグプリ

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12話から22話では色んな人が色んなものを愛していました。自己を愛するアンリ、伝統的価値観を愛する正人、音楽を愛するえみる、えみるを愛するルールー。マシェリ、アムール誕生から逆算して、えみるとルールーの「友愛」の物語へと焦点が合わせられました。#ハグプリ

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15話から20話にかけて、えみるがルールーに欠けている「心」を与え、ルールーはえみるに欠けている「勇気」を与えました。互いに互いの欠を補う関係性です。ときに衝突もありましたが、二人の友愛がその壁を吹き飛ばしました。（この辺は描写不足だったけど…）#ハグプリ

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そして、22話、えみるとルールーはパップルへ手を差し伸べます。ここに、二人の間でのみ生じていた「友愛」が他者へを差し伸べられる「博愛」へと変化しました。この博愛に感化されてパップルは浄化…。っておかしくない！？#ハグプリ

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何がおかしいか。パップルさんはシーカレを略奪されたため自暴自棄になっていたはずなんです。確かにパップル自身、愛に飢えていた様子でしたが、それは「博愛」で埋められるものなのか。少なくとも、物語内在的に考えるなら、彼女は「重要な他者」からの愛を求めていたはずなんですよ。#ハグプリ

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すなわち、パップルの愛の物語って「性愛」なんですよね。性愛の挫折を博愛で埋める…。んー。僕はあまり説得力があるようには思わないですね。性愛の欠は何者にも埋められないというのが本当のところなのではないでしょうかね。#ハグプリ

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にもかかわらず、性愛の欠を博愛で埋める、というストーリーには「博愛は性愛に優越する」という前提があるように思われて、僕は違和感を抱きましたね。誰にでも差し出される、無文脈的愛である博愛が、特定の他者との文脈依存的に構築された性愛に優越するって信じられないんですよね。#ハグプリ

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たとえば、トロッコ問題で「10人の他人と1人の恋人どちらを轢きますか」ってところで、どんな博愛の人でも10人の他人に死んでもらうでしょうよ。それくらい、重要な他者へのコミットは強いものだと思うので、22話の展開はやや無理筋っぽさを感じざるを得なかったんですよね。#ハグプリ

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更に言うと、「愛」という論点は「子育て」と密接にかかわるはずなんですよ。そして子育ては明確に博愛とは異なる形の愛のはず。そのため、もっと「子育て」を描けていれば、えみルーの「友愛ｰ博愛」の系の物語と対比しつつ面白くなったと思うんですけどね。まぁ子育てしてねーし仕方ない。#ハグプリ

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ポリコレ的側面は19話批判で話しきってしまったのでもうなにも言うことはありませんね。togetter参照してください。いずれにせよ、えみルー周りが落ち着いてきたのでこれからハグプリの独自性が強調されるんでしょうね。期待しつつ、視聴を続けていきますかね。ｵﾜﾗｾﾃｲﾀﾀﾞｷﾏｧｽ!!#ハグプリ