出版基本用語

@EditorSchoolがときどきつぶやいている【出版基本用語】をまとめています。 これらの内容は、主に日本エディタースクール出版部が発行している出版実務のテキスト(500円シリーズ)から持ってきています。よろしければ、出版部のサイトもご覧ください。 http://www.editor.co.jp/press/index.html 現在、以下の見出しが立っています。今後も拡充予定。用語を新規に追加したときは、次回の追加まで一番上に掲載し、その後該当の見出しに移動させます。 ■本の種類と大きさ 続きを読む
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【出版基本用語】校正作業の段階いろいろ1 初校(しょこう)・再校(さいこう)・三校(さんこう) 1回目の校正作業を初校といい、そこで入った赤字を修正し、再び出力した校正刷に対して行う校正作業を再校、さらにその修正・再出力後に行うものを三校といいます。

2012-01-10 18:10:06
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【出版基本用語+】三校でもまだ赤字が多くあって、さらに確認が必要であれば、四校、五校と重ねることになります。しかし通常の書籍ではそこまで赤字が残らずに、三校で終わりにすることが多くなっています。

2012-01-10 18:10:16
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【出版基本用語】校正作業の段階いろいろ2 著者校(ちょしゃこう) 著者が行う校正のこと。通常、校正(担当)者が初校の作業を行った校正刷で、作業をしてもらいます。校正者の赤字や疑問の書き込みがあれば、それをチェックしたり回答してもらうことにもなります。

2012-01-10 18:10:47
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【出版基本用語+】著者校では校正者が行う校正とは違って、中身の推敲や書き直しといった、原稿に基づかない赤字が入ってくる場合が多くなっています。内容のほうに集中して、細かい誤植などが見落とされたりもしやすいなど、注意が必要です。

2012-01-10 18:11:11
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【出版基本用語】校正作業の段階いろいろ3 校了(こうりょう) 再校、三校と校正作業をおこなって全く赤字がなくなり、そのまま印刷できる状態になれば校了です。最後の校正刷に「校了」の印をつけて、印刷工程に回します。

2012-01-10 18:11:25
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【出版基本用語】校正作業の段階いろいろ4 責了(せきりょう) わずかに赤字(面倒でないもの)が残っている場合は、校正刷に「責了」の印をつけます。組版データの修正は行われますが、それを確認するための校正刷が再度出力されることはなく、印刷工程へと進むことになります。

2012-01-10 18:11:40
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【出版基本用語】校正作業の段階いろいろ4 念校(ねんこう) 責了にしたが部分的に赤字が多いページなど確認したいところがある場合に、その部分(を含むまとまり)のみを出力して、確認することがあります。これを念校といいます。

2012-01-10 18:11:54
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【出版基本用語】校正の作業方法その1 原稿引合せ(げんこうひきあわせ) 原稿と校正刷の文字をひとつずつ確認していくやり方です。原稿が手書きで校正刷を作成する前に入力作業をしていたり、OCRで文字データ化したりして、校正刷に原稿と違う文字が入っている可能性があるときには必須です。

2012-02-23 12:14:55
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校正刷を、赤ペンを持った利き手の側に、原稿を反対側に置いて、原稿の文字を一文字指して確認しては、校正刷の文字を指して同じ文字であることを確認する、それを繰り返します。読むのではなく、一文字ずつ見ることが重要です。

2012-02-23 12:15:06
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【出版基本用語+】一文字ずつ見るのが重要というのは、言葉・文章として読んでしまうと、誤字脱字などもつい頭の中で補ってしまって、見落とす恐れがあるからです。参考に、もうだいぶ有名ですが【何故か読めてしまう】というこちらの記事を⇒http://t.co/QPX1wQX7

2012-02-23 12:15:23
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【出版基本用語】校正の作業方法その2 赤字引合せ(あかじひきあわせ) 原稿には通常、編集者が書き込んだ指定や整理の赤字が入っています。この赤字部分について、校正刷を確認していくのが赤字引合せです。また再校や三校で、その前段階の校正刷の赤字が直っているかを確認するのもこの作業です。

2012-02-23 12:15:46
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利き手と反対側に青鉛筆を持って原稿あるいは前段階の校正刷を置き、利き手側は赤ペンを持って今回確認すべき校正刷を置きます。赤字部分を見ては、校正刷を確認し、直っていれば青鉛筆で赤字部分に斜線を引いて確認したという印にします。最後に赤字部分全てに斜線が入っているか確認します。

2012-02-23 12:16:03
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【出版基本用語】校正の作業方法その3 素読み(すよみ) 原稿や前段階の校正刷と比べる(引き合わせる)のでなく、今回の校正刷のみに集中して読んでいくのが素読みです。ここでは文字の間違いだけでなく、内容の間違いにも気をつけながら見ていきます。

2012-02-23 12:16:17
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【出版基本用語+】昔は原稿は手書きで、組版を行う印刷会社で入力作業が行われていることがほとんどでした。そのため初校で必ず原稿引合せを行い、入力時の間違いを拾いました。今は、著者がパソコンで原稿を作成し、そのデータを使って組版が行われることが多く、(つづく)

2012-02-23 12:16:31
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(つづき)その場合、校正刷に原稿と違う文字が入っているということは(原則的には)にありません。ただし、著者の入力時の間違いがあれば、そのまま校正刷に反映されているはずで、それを見つける素読みの作業が重要になっています。

2012-02-23 12:16:41

・印刷と製本

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【出版基本用語】紙の縦目(たてめ)・横目(よこめ) 紙には目とよばれる方向性(繊維が流れる向き)があります。同じ大きさの紙でも、この目の向きが長辺に平行している縦目の紙と、短辺に平行している横目の紙があります。

2011-12-22 12:16:27
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【出版基本用語+】紙は、目に平行した方向は折れ曲がりやすい、湿度による寸法の変化は目に垂直の向きのほうが大きい、などの特徴を持っています。そのため本は、紙が縦目(目がのどと平行)になるようにつくります。横目にすると、本の開きが悪かったり、のどが波打ったりしてしまいます。

2011-12-22 12:16:49
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【出版基本用語+】紙の目の向きは、裂く(目の方向に裂けやすい)、ぬらす・湯気にあてる(カールする軸の方向が目)などすればわかります。梱包されているときは、商品名などを書いたレッテルが、縦目では短辺の側、横目では長辺の側に貼ってあります。

2011-12-22 12:17:04
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【出版基本用語】折丁(おりちょう、折本(おりほん)ともいう) 本のページは、大きな紙の両面に複数ページを組み付けて印刷されています。組み付けは、この紙を折っていくと、ノンブル順にページが並ぶようになされます。(つづく)

2012-01-27 11:04:16
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(つづき)この印刷されて折った紙を折丁といいます。1~16ページの折丁、17~32ページの折丁...と並べて綴じて、本は作られています。

2012-01-27 11:04:43
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【出版基本用語】乱丁(らんちょう)・落丁(らくちょう)・取り込み(とりこみ) 折丁の順番がくるったものを乱丁、ある折丁が抜けてしまったものを落丁、同じ折丁が複数入っていることを取り込みといいます。

2012-01-27 11:05:07
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【出版基本用語】背標(せひょう)・背丁(せちょう) 乱丁などを防ぐために、折丁の背の部分にくるように印刷する印です。背標は折丁ごとに少しずつ位置をずらした●や■などの記号で、折丁を並べて見たときに、階段状に印が並んでいれば順序が正しく、(つづく)

2012-01-27 11:05:30
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(つづき)乱れていれば乱丁などがあるとわかります。背丁は書名や番号(折丁の通し番号)です。

2012-01-27 11:05:42
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