11月会話SS

十五 @togo_riz

ザイル、課長が怒ってると土下座ではなく土下寝してさらに怒られる 霜｢ふざけんのか！？｣ 炯｢これ以上ないくらい頭を垂れてるんですよ。謝ってるに決まってるでしょう｣ 霜｢寝っ転がってるだけだろうが！！あと慎導！！お前寝てるな！？｣ 炯｢寝たフリです(…起きろ灼)｣ 霜｢聞こえてるぞ！！｣

十五 @togo_riz

炯「灼は俺のどこが一番好きなんだ」 灼「うん？どうした？情緒不安定？なんか面倒臭い彼女みたいになってきちゃったな…まあ元々感受性豊かだしな…」 炯「どうなんだ」 灼「えー…顔？あ、待って！」 炯「もっとソウル的なところだと思ってたのに…！」 灼「なんでいきなりHIPHOP風な関係に！？」

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入「いやそれイグナトフ監視官凹むでしょ」 灼「顔綺麗だねって褒めたのに…」 入「ちなみに俺は？」 灼「筋肉！」 入「俺美形じゃねぇから気が合う兄貴みたいとかそういうこと言ってくれると思ってたのに！身体目的だったのね！ひどいわ！」 灼「あわわわ面倒臭い彼女がここにも💦」 入「ﾀﾉｼｲ😊」

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灼「炯って良いところ沢山あるんですよ。あり過ぎて困っちゃったんです。そしたら面倒臭くなって目に入った顔って答えたんですよ。すみません面倒臭かったんです。ホンット面倒臭くて。面倒臭くないです？あーめんどくさっ」 入「何回言うんだよ！」 灼「でも面倒臭いとこも好きでして…」 入「oh…」

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灼「手間がかかる子ほど可愛いってアレですね…」 入「まあ俺も頼られる方が好きだから分かるけどよ。あれ？俺ら情緒不安定な面倒臭い彼女じゃなくてイグナトフ監視官の話してたよな？」 灼「同じようなもんですよ」 入「流石イグナトフ監視官のヒモ男は言うことが違う」 灼「入江さんー！言い方ー！」

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入「俺女なら慎導監視官は嫌だな。誰にでも優しいし」 灼「はいはい、耳にタコです」 入「でも誰にも優しいのがアンタの良いところだよ」 灼「入江さんのそういうのサラッと言っちゃうところ好きです！」 入「昔の俺もっと尖ってたのに…」 灼「入江さんの優しさは萩●月みたいですね」 入「超丸いし」

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灼「いいじゃないですか。甘くてフワフワで美味しい😋」 入「甘くてフワフワな銘菓に例えられる32歳の野郎の身にもなってくれよ」 灼「んー、じゃあビーズクッションみたいな優しさ！ギューッとしたくなる感じ」 入「くっ…この会話が嫌じゃないしむしろ楽しく感じてる自分が腹立つ！」 灼「😆💖✨」

十五 @togo_riz

灼「入江さんにはいつもいつも助けられてて感謝しかないです。エレベーターホールの時のこと、ちゃんとお礼言ってなかったですよね。ありがとうございました」 入「アレは…何も出来ねぇくせに一丁前に引きとめて、んでフラれたんだから世話ねぇよな」 灼「そう思われると心外なので言わせてください」

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灼「例え誰が止めようとしても俺は行っていたでしょう。でも、戻ってこないといけないと強く思えたのは入江さんのおかげです。それを無意味だなんて言われたくない。だからちゃんとお礼受け取ってくださいね」 入「アンタ本当にずるいな…」 灼「何も悪くない入江さんが自分責める方が無意味でしょ？」

十五 @togo_riz

灼「ちなみに心理学では助けた側の方が『何故助けたのか』という疑問に辻褄を合わせるため『相手のことが好きだから助けた』と脳が自動変換してしまうそうで、つまり俺を助けたと思うことで入江さんは俺の事もっと好きになっちゃう訳ですね。いやぁ恩は買うものだな」 入「オチで嫌な事言うの流石～」

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入「アンタがそうやって俺に合わせてちょっと擦れた言い方してるのも、罪悪感持たせねぇように軽く言ってるのも分かるんだけどよ」 灼「うん、入江さんはそこまで察するタイプの人だって思ってます。そういうの全部見込んだ上で貴方が素直に俺の感謝の気持ち受け取ってくれそうな言葉選んでるかなぁ」

十五 @togo_riz

灼「入江さんは目がいいんでしょうね。見てなくてもいい汚い部分が見えてしまうから、皮肉っぽい言い方になっちゃってたんですよ。それは目を逸らさない強さがあるって事でもありますけど…でも、最近はもっと目が良くなって、見えてなかった綺麗なものまで見えるようになったんじゃないですか？」

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灼「隠すのって悪意だけじゃなくて善意もなんですよね。裏返したカードが全部悪意だとそりゃ嫌になっちゃいますけど、一係のみんなカードひっくり返しても不器用な優しさばかりでもっと好きになっちゃいました。入江さんはそういうことに気付けたのかもですね」 入「改めて言うとハズいからやめて…」

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入「最近事件少なくてデスクワーク増えたけどさ、イグナトフ監視官がずっと食っててすげー気になる」 廿「意外と机の中に菓子詰め込んでるしガキなのか？」 雛「動いてるとそうでもないけどデスクワークしてるとすごくお腹減るって言ってました」 廿「坊ちゃんの方が食ってそうなイメージだったがな」

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入「一方慎導監視官は真顔で……いやあれ寝てるな」 廿「本当だ、微動だにしてねぇ。目ぇ開けながら寝てやがる」 雛「さっきまですごい勢いでキーボードの音してたんですが…」 入「ありゃ電池切れだな。おーい、アンタ燃費悪ぃんだから一旦休憩しろ」 灼「…ふぁい」 廿「集中切れるとポンコツだな」

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炯「灼、ん」 灼「わ、ポッキーだ。糖分有難い…って袋ごと？」 炯「安心しろ、ファミリーパックだ」 灼「さすが炯！」 入「いや買い過ぎたろ！どんだけ食うんだ！」 炯「？今日はポッキーの日だと聞いたんだが…ほら、お前達も」 廿「俺達の分用意してたのかよ…」 入「き、如月がキュンとしてる…」

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如「イグナトフ監視官、たまにお菓子デスクに配ってるでしょ。なんで知らないのよ」 入「え、アレ慎導監視官が余ったの置いてってただけじゃねーの!?」 灼「えー、俺置いてませんよ」 廿「イグナトフ監視官、たまにお疲れってコーヒーくれたりしてたけど、菓子もアイツだったのかよ」 灼「ありゃりゃ」

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灼「けーい、声掛けてからあげなよ。みんなお礼言いづらいじゃん」 炯「別に大したものじゃないし、労いたいだけだからお礼なんて…」 灼「お礼言えない方がモヤモヤするよ」 炯「口に合わない場合もあるし」 灼「甘いの苦手な人居ますー？はい、居ませんね。ならみんな嬉しいよ。お礼位受け取りなよ」

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炯「いや、やはりいい。そういうつもりでやっているんじゃない」 灼「あーもう強情だな！みなさーん！差し入れあったら炯なので、炯にお礼言ってくださいねー！俺気が利かないからそういうことしないので」 炯「おい灼！」 灼「こういう態度も恥ずかしいだけなのでー！」 執『(今度お返しするか…)』

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灼「炯みたいな気遣い出来ないからな～俺」 炯「灼の方がいつも周囲に気を使ってるだろ」 灼「いや、俺のは気配り。全体見て問題起こりそうなところに先回りしてる感じ。炯のは気遣いというより心遣いだね。今目の前に居る相手に対する思いやり。未来と現在、全と個。見えてるものちょっと違うかもね」

十五 @togo_riz

灼「だから誰か個人にプレゼントしようとかいう発想にあんまりならないなぁ。俺が与えたいのは安寧。みんながハッピーならそれでいいし、問題がないなら必要以上に干渉はしない」 炯「それはなんだか…」 灼「あ、どうでもいい訳じゃなくてね？」 炯「灼が兵士のようで俺は嫌だな」 灼「兵士…？」

十五 @togo_riz

炯「戦時中は英雄扱いされ、平和になれば切り捨てられる兵士みたいだ」 灼「ああ、なるほど…うーん、メンタリストとしてはそれなりだけど、個としての価値問われると自信はないかな。炯、自分が日本人だったら俺と仲良くなってたと思う？」 炯「当然だ」 灼「お、断言」 炯「灼は全然分かってない」

十五 @togo_riz

灼「でも、そっか。俺が一番自分のこと機械やシステムみたいな存在だと思い込んでるし 、人間に上手く使って欲しいと思ってるんだ」 炯「灼？」 灼「あー！そうじゃないよな、ごめん父さん！俺人間なんだから、もっと一人ひとりと灼個人として向き合わなきゃダメだよな」 炯「あ、灼…？」 灼「炯！」

十五 @togo_riz

灼「前に偉そうなこと言ってごめん！俺も努力するから、これからもよろしく！」 炯「ああ…？というか何の話なんだ？」 灼「俺が大雑把に人間というカテゴライズでみんなと接してたってことです」 炯「いやまあ人間だが」 灼「違うよ、人間じゃなくて炯は炯だよ」 炯「ちょっと待て俺は人間だが！？」

十五 @togo_riz

灼「今年は扶養控除申告書に俺の名前書いちゃダメだよ」 炯「書きたい…何故灼の名前書いたらダメなんだ…こんな紙切れで俺達の何が分かると言うんだ……」 灼「炯、お願いだから住民票や扶養控除申告書見る度に愚痴るのやめて？2枚用意したから提出しない方に書いていいから。続柄ザイルでいいから」