▒ CHAPTER0 非日常編▷▶︎絶望を絞れば善となりえるのか①

捜査まで
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冴木翅✧「いえいえ、見つかったのならよかった!」 軽田門サラサ✧「そうねー! 見つかってよかったよー!」

2020-11-06 22:08:55
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紫音呼称✧「付いてきてくれたお礼にケーキでもおごるから一緒に行こうよ。と言っても金ねーからコンビニスイーツだけど」

2020-11-06 22:09:01
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▒視点なし (非)日常編 ▷▶︎VII pic.twitter.com/LrzbSD8kPq

2020-11-06 22:09:47
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呼称の位置情報アプリが示す場所。 そこは校門近くの森の中であった。

2020-11-06 22:10:29
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紫音呼称はshirokuroを起動させて、門を開く。

2020-11-06 22:10:35
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ギィーーーー、重い鉄が絡繰る音がして、門がゆっくりと開いてゆく。 pic.twitter.com/DbOjKFUUlt

2020-11-06 22:11:01
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鉄柵の向こうに、熇乃沙藤の姿はなかった。 ただ校門の向こうには大きな森が広がるだけだ。

2020-11-06 22:11:12
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紫音呼称✧「向こうだって」 紫音呼称は森の方を指差す。

2020-11-06 22:11:23
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がさささっ! 獣の駆け抜ける音だろうか。それとも風の音だろうか。 何かが森を駆け抜ける音が聞こえた。

2020-11-06 22:11:34
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紫音呼称が指差したのは、校門から出て森に少し入った場所だった。

2020-11-06 22:11:50
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鬱蒼とした森の中。 道から外れた獣道に三人は顔を見合わせる。

2020-11-06 22:12:06
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軽田門サラサ✧「なんだか、変な場所にいるねー?」 紫音呼称✧「そうだねー。おーい、しゅが……」

2020-11-06 22:12:53
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──整備された道から外れた場所にある、大きな木。

2020-11-06 22:13:33
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横たわったそれは、落ちていた。

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白い髪が、ふわりと風になびいて揺れていた。 たんぽぽの綿毛が飛ぶように、柔らかく揺れるそれは、どこかへ飛んでは行きそうで。

2020-11-06 22:13:59
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けれども地面に横たわったその身体は、ピクリとも動かない。

2020-11-06 22:14:11
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森の中はまるで他人事のように平常運転で、遠くから鳥のさえずりのような声が聞こえた。

2020-11-06 22:14:16
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軽田門サラサ✧「……え?」

2020-11-06 22:14:23
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そこにいたのは──彼女だった。

2020-11-06 22:14:55
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このコロシアイの黒幕であるはずの、彼女だった。 pic.twitter.com/GidiCcV1yu

2020-11-06 22:15:10
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紫音呼称✧「……なにこれ」

2020-11-06 22:15:27
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